私は魔法少女だ。心に抱いた愛と正義を貫くため、私は全員を殺した……しとしとと降る雨が、大地のアスファルトにできた水たまりに波紋を広げる。そこには雨水と共に、目に焼き付くような鮮血が混ざり合い、まるで鮮烈な絵の具をぶちまけたかのように赤く滲んでいる。空は灰色だ。何層にも重なった鉛色の雲が視界のすべてを覆い尽くし、空そのものがこの涙雨の中で死に絶えてしまったかのようだ。「マンダラ、気でも狂ったの!?」煙るような雨の幕を通して、隊員の叫び声が耳をつんざく。青い髪と瞳を持つ少女が、全身を震わせながら信じられないものを見る目で、眼の前の凄惨な光景を見つめている。彼女が「マンダラ」と呼んだ黒髪の少女は、無機質で凍りついたような表情で、手にした漆黒の剣をもう一人の仲間の腹部へと突き刺していた。そのすぐ近くには、他の三名の魔法少女特戦隊員が重傷を負って倒れている。生死は不明だ。魔法少女の中から選抜されたエリートである彼女たちを葬ったのは、侵蝕種の鋭利な爪ではなく、彼女たちが最も信頼を寄せていた隊長の手によるものだった。「リンドウ、彼女から離れて……」特戦隊の中でまだ立っていられる者は、わずか三人だけ。その一人である碧色の髪の少女が、悲痛な声で警告した。「隊長は……彼女はもう汚染されてしまったのよ。あの方はもう、私たちの知るマンダラじゃない!」青菊(あおぎく)は胸に押し寄せる潮のような悲しみをこらえ、チーム最年少であるリンドウを必死にかばうように前に立った。特戦隊の半数が死傷するという異常事態。しかも、特戦隊隊長であるマンダラが、汚染爆発によってその場で堕ちるさまを、彼女は目の当たりにしたのだ。任務目標である「穢れの母」の討伐は完了していた。隊員の誰もが、スリルはあったが無事に終わったS級任務だと安堵していたその瞬間、悪夢は起きた。彼女たちの隊長であり、尊敬する先輩、そして強大な月光級魔法少女であるマンダラが、仲間たちが最も気を抜いたその瞬間に襲いかかったのだ。三名の仲間が即死。生き残ったのは自分とリンドウのみ。しかし、汚染され堕ちる前から月光級の実力を持っていたマンダラ隊長を前に、生還の可能性は限りなくゼロに近い。「どうして?どうしてこんなことを?隊長は私たちのことを完全に忘れてしまったのですか!?」青菊に強く
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