「無事で何よりでしたわ……」「本当ご迷惑をおかけしました」 三葉は病院の入り口で看護師の前で頭を下げる。「よかったよ……もし僕が戻ってなかったら」 と隣にいたのは倫典であった。彼は食事会がお開きになったあと、車の鍵が見当たらず倉田を見送った後に三葉の元に戻ったのだ。 スケキヨもなんとかして倫典を部屋に入らせて、倒れた三葉を助けて欲しかった。 唯一できるのは壁際のインターフォンのみ。スケキヨの体を信じた。猫の身体能力と言うものを。うまく椅子を使ってそれでも高さが足りないが思いっきりジャンプをしてマンション入口と部屋の鍵を開けることに成功した。 2回ほどジャンプしてその2回で2個のボタンを押した。 大島はかつて鍵は鍵で開けるものだ、電子制御……パネルで入り口はいいとして玄関の鍵が開くのはおかしいと思っていたものだが三葉に説得されてオプションとして取り付けた。もちろんその分お金は取られるためそれも悩んだが快諾した自分と決めた三葉に大感謝するしかなかった。「ほんとう、そうね。ありがとう倫典くん」 三葉は警察からの手紙で大島を轢いた犯人が捕まった知らせを知ってショックか何かで倒れてしまったのだ。 だが実際は睡眠不足と貧血であった。「心当たりはありました。ここ最近忙しかったのと寝不足で……気をつけます」「そうよ、無理もしちゃダメよ……あ、坊ちゃん」 と倫典をそう呼ぶ看護師。三葉を連れて行ったのは倫典の家族が経営する病院。どの人も医者ではない倫典のことも坊ちゃんととりあえず呼ぶのだ。「お連れの猫、看守さんの部屋にいますからね」 そう、スケキヨは三葉が心配であった。なんとかして助けに入った倫典だが入ると倒れている三葉を発見したのだが狼狽すぎてるうちに三葉が目を覚ましたのだ。 そのあと2人で車で病院に向かうと言うのもありスケキヨはなんとかして倫典の体にしがみつき車に乗ったものの、やはり病院には猫を連れて行かなかったため倫典は面識のあったベテラン看護師に声をかけてスケキヨを預けたのであった。「すいません、勝手についてきちゃって……車の中には置いていけなかったから。じゃあ三葉さん、僕がスケキヨ取りに行きます」「私も行くわ」「いや、車で先に待っててください。鍵、わたしますね」 とダッシュでスケキヨを迎えに行った。 三葉は看護師にまた頭を下げると
Huling Na-update : 2026-03-26 Magbasa pa