「お待たせシマウマ〜」 「これはこれは、アデランス東城さん」 「お? 流石、桜木君だね。まさか、このネタが通じるとは」 「まぁね。俺はアニメ派だったから」 「私も〜」 今日は、東城と約束していたデートの日だ。 てっきり、一緒に家から行くと思ってたんだけど、東城がデートといえば待ち合わせでしょと言い出して、駅前で待ち合わせとなった。 「んで? 10分遅刻なんだけど、理由を聞かせてもらってもいいですかね?」 「私的には、10分は遅刻じゃないんだよねぇ」 「ちっ、これだからO型は……」 「うわぁ〜出たよ、A型特有の血液型差別」 「へいへい。悪かったよ。それで? 今日はどこに行くの?」 前回同様、俺は目的地を聞いていない。当日のお楽しみだと言われたからな。 「にひひ、まだ内緒だよ」 「そうですか」 「それよりも、桜木君。何か言うことがあるんじゃないかな?」 東城はそう言って、その場でくるりと一回転をする。なるほど、服の感想を言えってことか。 白のベレー帽にクリーム色のシャツ。その上にデニムジャケットを羽織っている。下はスニーカーに黒のズボン。背中にはブラウンの鞄を背負っている。そして、首には昨日俺があげた、ペンダントを着けている。 「うん。似合ってるよ」 「何か適当じゃない?」 「そんなことないって。本当に似合ってるよ。文句の付け所がないくらい」 「にひひっ、ならよかった!」 いつもの東城は、黒1色のスウェットでまともにオシャレしている所なんて見たことなかったから、凄い新鮮な感じだな。 「それじゃ、行こっか」 「そうだな」 ―――― ―― 「デートって、ここか」 「そうだよ〜」 俺達がやって来たのは、バスに乗って少しのところにある遊園地だった。 「でも、ここってあんまり人気がないで、有名なところじゃないっけ?」 「その分、ほとんど並ばないで、アトラクション乗れるからいいじゃん」 「まぁ、そうだな」 アトラクションの数は、そこそこ豊富ではあるんだけど、もうちょい先に行ったところにある、遊園地の方が新しく大きいってこともあって、そっちにお客さんが行っているんだよな。 それにどちらかと言うと、こっちは子供向けだから、デートに行くならあっちって感
Last Updated : 2026-04-02 Read more