―栞菜《かんな》視点― 「あっはっはっ、うひひっ、何だお前らその顔! アザだらけで面白いな!」 今日はライブ当日。私達AGEは、絢香さん達に挨拶するために控え室に挨拶に行った。その時、たまたま入口のところで胡桃達と会ったから一緒に控え室に入ったはいいんだけど、音葉《おとは》と胡桃《くるみ》の顔を見た絢香さんは大爆笑。すっごいなぁ。人のアザだらけの顔見てこんなに大爆笑する人がいるんだ。 大丈夫? 何があったの? とかの一言の前に笑ってるんだもんなぁ。 「絢香さん。笑い過ぎですよ……」 「いや、だってさ、あはは。んで? 何があったんだよ?」 「胡桃に殴られました」 「音葉に殴られました」 「「は?」」 いや、何でそこで喧嘩腰になるのさ。お互い言ってること間違ってないじゃん。てか、今日はめんどくさいから喧嘩はやめてよね。 「栞菜《かんな》。解説してくれ」 「なんで私なんですか……」 「だって知ってるんだろ? そんな顔してるぞ」 「どんな顔ですか。まぁ確かに知ってますけどね」 果たして私はどんな顔をしていたんだろうね。気になるところではあるけど、何となく深く追求するのはやめておいた方がいいような気がする。 まぁとにかく、今は2人のことを説明するとしますかね。 「なるほどなぁ。お前ら最高にバカだな」 おぉ、ストレートだ。直球も直球、ド直球だ。まさに火の玉ストレートだね。 「師匠聞いてよ。胡桃が悪いんだよ!」 「違います! 音葉が悪い!」 「いや、どっちでもいいよ。そんなの」 「「どうでもよくない!!」」 あーあ……こりゃまた始まりそうだなぁ。璃亜《りあ》なんて、我関せずって感じで、夏鈴《かりん》さんとアーリャさんと楽しくお喋りしてるし。 「えっと、AGEの佐々木栞菜さんですよね? 私、胡桃と同じバンドの山田優《やまだ ゆう》です」 「あ、どうも」 「何か胡桃がご迷惑かけたみたいですね。すいません」 「あぁいつもの事だから大丈夫ですよ。それにうちの音葉も悪かったですし、気にしないで下さい」 「あはは……苦労してるんですね」 「えぇ、全くですよ」 ほんとに何で私だけこんなに苦労しなくちゃいけないんですかねぇ。もう嫌になっちゃいますよ。えぇはい。 「まぁとにかく
Last Updated : 2026-04-02 Read more