「………………く…………う、あ…………こ、ここは?俺、は…………」 目を覚ました|lol《ロル》は、自分が置かれている状況がすぐに理解出来ていないようだった。目を覚ましたと言っても、完全に怪我が治っているわけではなく、全身の痛みはかなり酷い。どうやらかろうじて一命を取り留めたといった程度の状態であることは、段々と理解出来た。 ハッとして隣を見ると、少し緊張した面持ちの少女――ジーナがいた。怪我を治してくれたのは彼女のようだが、その後ろには凄まじい殺気を放つジャンヌとアーデの姿も見える。ここでようやく、|lol《ロル》は自分が捕虜として生かされているのだという事を理解したのだった。「目が覚めた?あんたなんか助ける義理はなかったんだけど、こっちもソロの命がかかってるんでね。一応言っとくけど、質問に答えなかったり、まだ抵抗するようなら今度は容赦しないわよ」「…………よく、言う。……さっきも、容赦などしていなかった、だろうに…………だが、解った。捕虜として、応えて、やろう………………」 |lol《ロル》は痛む身体を起こして、苦笑しながらそう呟いた。捕虜になったという事は、自分はジャンヌに敗北し、またメイヴァに見捨てられたということである。|lol《ロル》の知る限り、皇国の刃のリーダーであるメイヴァという男は冷徹な男だ。彼はきっと任務に失敗した自分を見捨てる事に躊躇などしなかっただろう。こうして捕虜になるくらいなら自決しろ、と言ってもおかしくないのがメイヴァだ。ならば、|lol《ロル》はもう皇国の刃に、いや、エンデュミオン皇国に居場所はないのかもしれない。そんな気がした。 だとしたら、わざわざ彼らに義理立てて自分の身を危うくしようとは思えないのが、|lol《ロル》という人間だ。彼にしてみれば、皇国の刃はメイヴァにスカウトされて入っただけの集団であり、今まで命令に従ってきたのも、その他に生き方を知らなかっただけである。エンデュミオン皇国はもちろん、現在の女帝イェルダにも特に忠誠心というものを持ったことはなく、命を賭して従おうというつもりもない。 強いて言うならば、強い相手と戦いたいというのが願いだ。そう、ジャンヌのような強敵と戦い、殺すか、或いは死にたいと|lol《ロル
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