「ありがとう。では、仕切り直しと行こう!おおおっ!」「また来るっ、今度は!」 ジャンヌは冷静にシーザーの動きを見極め、迎え撃つことにした。先程の三連撃は、予想外のタイミングだった事もあってジャンヌは服を斬られてしまったが、きちんと冷静に対処するならば、そう後れを取る攻撃ではない。「てぃっ!せいっ!はあっ!」「また三連撃……けどっ!」 三連撃の最中に反撃する隙は無いが、それらの動作が終わった後ならば話は別だ。生物は無限に動き続けることなど出来はしない。特に渾身の力を込めた攻撃ならば、尚更その直後には動きが止まるか、隙が出来るものである。だが、シーザーはその隙を、左手の盾を巧みに使う事で完璧に隠していた。ここでも、ジャンヌの反撃をシーザーは盾で防ぎきったのだ。これには、傍で見ていたソロも瞠目していた。「……大したもんだな」「え?ジャンヌさんがですか?」「いや、シーザーが今の反撃を防いだことさ。ジャンヌの攻撃はああ見えて、かなり重い。にもかかわらず、シーザーはさっきも今も、しっかりと盾で防いでいただろう?自分の攻撃直後で、防御にまで力が入りきらないはずなのに、あれを受けてもビクともしてないというのは、相当な鍛錬を積んで体幹がしっかりしている証拠だよ。だから、大したもんだって言ったのさ。普段の様子から見てもう少し頼りないと思っていたが、そんな事もなさそうだな」「あ、あはは……」 (王子様なのに、評価が低いなぁ……) ジーナにしてみれば、シーザーは自分の国の王子である。本人曰く、次期国王だと豪語しているのだが、ジャンヌ達からは頼りなく思われていたというのは、何とも切ない話だ。そうは言っても、ジーナ自身、シーザーの事をそこまで高く買っていた訳でもないので文句は言えない。 そもそも、ジャンヌは昨晩のようにハバキリの力をほとんど解放していない。いわば、片手落ちの状態だ。もしも、ジャンヌがシーザーを殺すつもりで本気を出していたならば、あの盾ごと腕や胴を斬り捨てられていたに違いない。それを考えれば、評価が難しいのも事実だった。「鬱陶しいわね、その盾……!」「ふっ!
Last Updated : 2026-05-06 Read more