「あんたは、あの時のっ……!アネット、どうして」 どうしてこの女と一緒にいるのか?そう問い質そうとして、ジャンヌはその質問に意味がないことに気が付いた。レイモンドとの戦いで彼にトドメを刺そうとしたあの時、彼を救う為にこのヴィヴィアンとエルドレッド、そして、もう一人の大柄な男が割って入ってきた。その際、エルドレッドはレイモンドを友人と呼んでいたはずだ。つまり、彼らは元より仲間だったのだ。そのヴィヴィアンとアネットが一緒にいるのは、レイモンドとの繋がりだろう。それは、今更聞くまでもなく解り切ったことだった。「あら、ヴィヴィアンを知っているの?それに、ヴィヴィアンもお姉様を探していたって、どういうこと?」「まぁ、色々あってね~。うちらもジャンヌちゃんに用があったんだよ~。ここで会えるとは思ってなかったけどね~」 ヴィヴィアンは詳しく説明する気がないのか、アネットの質問を受け流すように答えた。ここで困ったのはジャンヌの方だ。あの時の借りを返したいところではあるが、最優先はソロの救出である。ここで暴れて騎士団や魔法兵が出て来るような事態になれば、城に忍び込むどころではなくなってしまう。だが、ジャンヌを探していたというヴィヴィアンがジャンヌをやすやすと逃がしてくれるだろうか。 だが、そんなジャンヌに助け舟を出す事になったのは、意外にもアネットの方であった。「ふん。こんな人に何の用があるのだから知らないけれど、今日のあなたは私の護衛なんですからね。勝手な真似はしないで頂戴。いくわよ、ヴィヴィアン」「……は~い。それじゃ、ジャンヌちゃん、また近い内にね~」「へ?」 ヴィヴィアンはアネットに命じられ、あっさりと身を引いた。とはいえ、ジャンヌを逃がすつもりはないと言わんばかりの捨て台詞だ。考えてみれば、女帝の結婚披露宴へ参加するつもりのアネットにしてみれば、ここで騒ぎを起こされて困るのは彼女の方なのだろう。そして、今の口振りからすると、アネットはヴィヴィアン達とそれほど深い付き合いがある訳ではなさそうだ。やはり、彼らの繋がりはレイモンドからの流れと見るべきだ。 去っていく二人の背中を見つめ、深く溜め息を吐いて肩の力を
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