「ぎぼぢわるーい」 言わんこっちゃない。 壮絶に二日酔い中のより姉。他の姉妹は平気な顔をしてるのに。「ほら、これでも食べてもう少し横になってて」 そう言ってラムネを渡す。「なんも食べたくない」「そんなこと言わないで食べてみて。アルコール分解で不足した糖分を補ってくれるから。頭痛や吐き気がマシになるよ」 顔の前に差し出すと、もそもそと動いてラムネを数粒、口に放り込んだ。お布団の中でそんなことするのは行儀悪いけど、かなり辛そうだから目を瞑ってあげよう。「そんな様子じゃ朝ごはんは食べられないね。糖分を補給したらマシになると思うから、お腹が空いたら下りてきて」 万が一に備えて嘔吐袋を横に置いて、より姉の部屋を後にする。 こんな状態になるまではしゃいでいたんだね。それだけ喜んでくれたというのも嬉しかったりするから、ついつい甘くなってしまう。 他の人と飲んできてこんな状態になってたら、もっと冷たくしてるかもしれないけど。 飲んだくれの旦那を持った奥さんの気持ちが分かってしまう。って誰が奥さんだ。 心の中でノリ突っ込みをしながらリビングに下りると、他の姉妹が心配そうな顔で待っていた。「依子さん、大丈夫でした?」「今は死んでる。でもラムネを渡してきたからそのうち復活すると思う。あんな姿をあまり見られたくないと思うから、今はそっとしておいてあげようと思って」 かの姉の問いかけに応えながら、みんなのご飯をよそっていく。ひよりが運ぶのを手伝ってくれたから、すぐに全員分をよそい終わった。おかずはすでに作ってある。「より姉いない。ゆきが言って」「わかったー。それじゃあ、いただきます」「「「いただきます」」」 いつも声掛けをしてくれている長女がいないから、長男であるわたしが声掛け。 こう見えても長男坊なんです。長男坊。「食べないの?」 長男を噛みしめていたら箸が止まってしまっていた。最近妄想癖が強くなったのかな。「食べるよー。うん、今
Huling Na-update : 2026-04-26 Magbasa pa