「艦船を生産するクマ!」「ビーム砲艦を大量に作るポコ!」「みんな頼んだよ!」 準惑星ツーリアの造船所は急ピッチで稼働していた。 もはや名指しで敵対している以上、戦力を増やすしかなかった。 資源地帯から輸送船で鉱石を運び、高炉で溶かす。 もうもうと高温の蒸気が上がる。 特殊な鋳型に流し込み、圧延加工して超硬度鋼板とした。 軸受けのベアリング工場は特にフルピッチ稼働状態で、各種発電設備からの大量のエネルギーが浪費された。 惑星破壊砲という強大な暴力に屈するのも道。 さすれども、屈さず抗戦するのも道。 我々は僅か辺境4星系の戦力で、自治を求める道を選んだ。 この4星系は非人族が多く、クレーメンス公爵元帥に従属しても、迫害される可能性が高かったのだ。☆★☆★☆標準歴元年6月。 クレーメンス公爵元帥は、擁立していたアルフォンス帝を廃し、自ら皇帝の地位に就いた。「朕は人族の楽園を目指す!」 彼の統治は、ルドミラ教の教えに沿った人族優位政策だった。「人族の純血こそ、宇宙に価値あるものだ!」 獣人や亜人などの混血も許さぬ、かなり極端な政策をとりつつ、反抗する亜人族星系には弾圧を加えた。 ……しかし、エールパ星系や辺境自治星域へは侵攻しないでいた。 その星系には、地獄の番犬ことヴェロヴェマ提督の第10艦隊がいたのだった。 クレーメンス公爵元帥には、グングニル共和国やルドミラ教国といった敵も別に控えており、内戦に全力を投じるわけにはいかなかった。☆★☆★☆「提督! これをご覧ください!」 副官殿に言われ、通信用のモニターを覗く。 通信環境が悪く、画像が粗い……。「……ヴェロヴェマ提督か!? 元気そうだな!」「!?」 荒い画面に映ったのは、現在行方不明であったパウルス元帥だった。「げ、元帥! ご無事で!」「……うむ、陛下もご無事であらせられる!」「今、とちらに?」「惑星バルバロッサの残骸の地中奥深くにおる! 飲み水や食料も少ない、至急救出を頼む……」 ……そこで通信が切れた。 どれくらいの人が無事なのかは分からないが、助けに行かねばならない。「クリームヒルトさん、すぐにみんなを集めてくれ!」「わかりましたわ!」 敵中奥深く突破しての救出作戦となる予定だった。☆★☆★☆ 幕僚たちとハンニバルの艦橋で、会議を行
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