جميع فصول : الفصل -الفصل 148

148 فصول

第141話……ヴェロヴェマ元帥 VS 大要塞リヴァイアサン

「マイクロ・クエーサー砲発射用意!」「目標、シェリオ伯爵が乗る旗艦のみ! 収束して狙え!」「了解!」「現在、エネルギー充填率24.2%」「それだけあれば十分だ!」「発射せよ!」「はっ!」「……3」「……2」「……1」「発射!」――ズズズゥゥゥ 解き放たれた膨大なガンマ線の収束光軸が、シェリオ伯爵が座乗する戦艦を、背後から突き刺さる。 一瞬で装甲板を吹き飛ばし、機関部などバイタルエリアに貫通、連鎖爆発を起こし、すぐに光球を解き放って轟沈した。「敵艦撃沈確認!」「よし、よくやった!」「残りの敵艦は、降伏の意向のようです!」「許可してやれ!」「はっ!」 ハンニバルは地球への航路まで、単艦で強行軍してきた。 新型エルゴ機関AAA-1型をフル稼働して、連鎖跳躍を繰り返してきたのだ。 艦隊で動く速度の5~6倍の速度は出たと思う。 敵が驚いたことは想像に難くなかった……。「エンジンが燃えるクマ~!?」「機関部へ消火班を急いで派遣してポコ!」「了解!」 ハンニバル側にも、機関部にかなりの負担があったのは事実だったが……。 戦いには勝ったが、ハンニバルも機関部から煙をだしていた。☆★☆★☆(……戦闘2時間後)「提督、あれをご覧ください!」「お?」「惑星破壊砲ポコね!」 砲術長がいうとおり、クレーメンス達が持っていた惑星破壊砲は、シェリオ伯爵が地球の近くまで運んでいたようだった。 2kmの長砲身砲の艦長も、私に降伏を打診してきていた。 ……もちろん受諾する。「何に使うつもりだったポコね?」……それは怖くて、想像したくない。「しかし、敵はもう惑星破壊砲を持っていないのではありませんか?」「あ、そうか!?」 ……副官殿に言われて、はっと気づく。 情報筋に寄れば、惑星破壊砲の製造は二基。 一基は以前にハンニバルが破壊していたのだ。 ひょっとして、クレーメンス側は、もう惑星破壊砲を持っていない? ……これは戦略的に凄く大切なことだった。 クーデター以後、さして戦力を持っていないクレーメンス側が多数の星系を支配していたのは、この砲の影響だったのだ。 惑星を安易に残骸にできるこの砲の威力の前には、有人惑星の為政者が歯向かえないのは自明の理だったのだ……。「このことは、すぐにパウリーネ様にお伝えしろ!」
اقرأ المزيد

第142話……味方の嫉妬

「すぐさま後方へ向かう!」「要塞攻撃の指揮は、前線司令官の首席に任せる!」「はっ!」 ハンニバルは急いで後方の被害を受けた輸送船団の現場に向かった。「輸送艦隊全滅の模様!」「……生存者無し!」 手痛い攻撃だった。 こちらが情報を得られぬように、全滅させてあったのだ……。――輸送船団の破片が虚しくさまよう中。【魔眼発動】……過去映像の念写! 私の眼前に、ここで起きた事象が、映像で蘇る。 敵がどこから攻撃してきたのか、そしてどうやって攻撃したか、そしてどちらの方角に逃げ去ったのか が、鮮明に映ったのだ。「敵はダークマター潜航艇だ!」「進路は二時の方角、最大戦速!」「了解ですわ!」 3回ほど長距離跳躍した先に、敵の補給基地があった。 岩石上の準惑星に、機械化部分がうっすらと見える。「凄いポコ! 本当に見つけたポコ!」「凄いですわ!」 早速、ハンニバルは前進し、敵補給基地を射程圏に収める。「攻撃用意! 全砲門開け!」「了解ポコ!」「撃て!」 大口径レーザー砲の光条が、敵港湾を破壊せしめる。 大爆発が起こり、内部に停泊していたダークマター潜航艇も連鎖爆発を起こした。「艦載機用意! ここを占領する!」「わかりましたわ!」「順次攻撃隊、発艦!」 ハンニバルのハッチが開き、電磁カタパルトが艦載機を次々に押し出した。 抵抗力を失った敵港湾に、艦載機群が更に押し寄せる形となっていた。「敵、反撃力消滅の模様!」「よし、陸戦隊を上陸させて制圧に掛かれ!」「はっ!」――4時間後。 敵補給基地は味方の補給基地に姿を変えることになった。 更に、ダークマター潜航艇を4隻拿捕。 我が方はこの時、初めてダークマター潜航艇を有することになった。 さらにハンニバルは味方に前線を任せ、後方で脅威となる敵隠し基地を順々に叩いていった。 中には、工廠を有するものもあり、戦略的に見れば大戦果だった……。☆★☆★☆(リヴァイアサン大要塞司令部)「味方第83補給基地、連絡途絶!」「第23号潜航艇、音信途絶!」 ……何故だ? 何故、敵はこうもこちらの後方破壊を遮断できる? ――味方の訃報に、要塞内にいるリーゼンフェルト元帥は焦っていた。「クレーメンス皇帝陛下からの援軍はまだか!?」「……て、帝都の防衛に必要で、余剰戦力無しと
اقرأ المزيد

第143話……猪突猛進!? 旗艦ハンニバル!!

(……リヴァイアサン要塞指令室)「Xポイントに侵入する艦船があります!」「何者だ?」 この要塞の司令官、リーゼンフェルト提督が驚く。 Xポイントは、彼らの主星アルバトロスに通じる道だったのだ。 ……しかし、逆に言えば最も防備が厚い部分でもあった。「識別照合、装甲戦艦ハンニバルです!」「……うはは、トチ狂ったかヴェロヴェマの奴。この要塞を落とさずして、背後に行けると思うなよ!」 リーゼンフェルト提督は笑った。 リヴァイアサン要塞の周りの宙域は、いわゆる険しい隘路になっており、速度を保ったまま安全に進むのは難しかったのだ……。 速度を落としたところを、要塞砲に狙われるのである。「軌道要塞砲移動! ハンニバルを仕留めろ!」「はっ!」「敵の総司令官が、わざわざ死地に出向いてくれるとはな。ワシにも運が巡ってきたか?」 ……そうリーゼンフェルトはほくそ笑んだ。☆★☆★☆(パウリーネ側、諸侯艦隊)「総司令官殿の艦艇が、敵要塞側面に肉薄していきます!」「おおう?」 各指揮官は色めきだった。 この要塞を落としても、結局のところ総司令官のヴェロヴェマ元帥の功績となる。 ……しかし、ヴェロヴェマ元帥が戦死してしまえば? 各指揮官のいずれもが、勲功第一となる可能性が出たのだ……。「要塞奪取の栄誉は、我がラムスール星系艦隊ぞ!」「いやいや、その栄誉は我がパトルシア星系艦隊が頂く!」 パウリーネ派の諸侯艦隊は、次々と要塞に突撃していく。 それに対して、要塞側から多数の砲火が浴びせられる。「駆逐艦パラミス撃沈!」「巡洋艦アラドミア大破!」「被害にかまうな! 全艦突撃!」「他星系艦隊に負けるな! ツッコめ!」 いままで、他の星系の艦隊の動向を見て、あまり積極的に要塞を攻撃しなかった艦隊が、一斉に要塞に総攻撃を掛けた。 しかも、被害を顧みない大攻勢だった……。☆★☆★☆「敵ミサイル艦撃沈!」「敵、揚陸艦中破!」「尚も、敵が前進してきます!」「なぜだ!? 敵は何故こうも士気が上がったのだ!?」「第二防衛ライン突破されます!」「戦略予備の要撃機を全部出せ!」「了解!」「第二滑走路へ、第六要撃部隊発艦せよ!」「尚も敵艦載機、突っ込んできます!」「くそう、奴等は死が怖くないのか??」 要塞司令官であるリーゼンフェルト提
اقرأ المزيد

第144話……帝国再統一!!

「敵要塞へ降下せよ!」「「「了解!」」」 私は二足歩行可変型機種の艦載機二機を引き連れ、要塞地表部へと向かう。 愛機である重雷撃機ケルベロスも、二足歩行機動歩兵に姿を変える。 ……機動歩兵。 この世界にて装輪戦車と並ぶ地上における決戦兵器である。 全高15mにもなる装甲を施されたパワードスーツの一種だった。「散開!」 リヴァイアサン要塞地表の4割は岩石で、6割は金属だった。 私はその岩石部に降り立った。 岩石部は起伏があり、遮蔽遺物も多く、隠蔽率が高かったため有利に戦えるからだ。 ……いつの時代の戦いも、最後は地上戦となる。 いわば人類宿命の戦いであった……。「前方に装輪戦車、多数!」「擲弾筒用意!」 我々を見つけた要塞側も、すぐさま戦車を繰り出してきた。 土煙をもうもうと上げてこちらに迫りくる。――ドドドォォォン  後方からやってきた通常の歩兵隊が、迫撃砲で支援してくれた。 それに合わせて、私も重粒子ガトリンク砲等で攻撃に転じる。 ……しかし、敵砲火が激しく、前進が難しい。「こちらケルベロス、F-998地点へ支援砲火を要請する!」「こちらハンニバル、了解!」 遥か彼方の装甲戦艦と、上空の艦載機からの支援射撃により、敵装輪戦車が消し飛ぶ。「前進だ!」「「「了解!」」」 我々は岩肌の窪地から飛び出て、急いで前進。 2時間にわたる激しい砲火ののち、敵地上部隊の壊滅と飛行場の占領に成功した。「こちらケルベロス、P-9地点の飛行場を制圧した。この地点へ惑星揚陸艦を着陸されたし!」「了解だ! アニキ待ってろ!」 アルベルトの声が聞こえる。 これより先の要塞内部の戦いは、ドラグニル陸戦隊を始めとした荒くれ者の白兵戦部隊の独壇場だ。 私の出番はない。「これより地表の残敵を掃討する! 続け!」 ケルベロスと僚機2機は重雷撃機へと可変し、飛び立つ。 他の戦線で戦っている地上部隊を支援するためだ。――更に4時間後。 地表部では目立った抵抗は減っていく。 大要塞攻略戦は最終段階へと入っていった……。☆★☆★☆「おかえりなさいですわ!」「おかえりポコ!」「ただいま!」 ハンニバルへと帰った私は、装甲服を脱ぎ捨て、幕僚たちから報告を聞く。「ほぼ全ての地域で我が方が優勢! 要塞占領は時間の問題ですわ!」
اقرأ المزيد

第145話……温泉旅行と煙草

「火をお付けしますね」「ありがとう」「……ふぅ」 私はリアルの世界では吸わないタバコをふかす。 お酒と煙草、人類の永遠の友である。 この煙草の火は、今も副官殿が付けてくれている。 ……この点、大いに贅沢で、私は幸せ者である。 ……我々の世界は4次元で構成されている。 縦と横と高さと、時間の四つだ。 しかし宇宙には、10個もの次元が存在すると言われる。 その未解明な世界の一つは重力が有力である。 その他にも、思念体の世界があるかもしれないし、ゲームの世界があるかもしれない。 さらに言えば、未解明の次元は6つとは限らない可能性もあるのだ。 ……その一つが、今私が煙草をふかしている世界だとしても、何ら不思議はないのである。 地球の世界と、この世界はそもそも時間軸が合っていなかったのだ……。 輪廻転生とか、異世界に旅立ったり、過去にタイムスリップするのは、こういう世界を触媒にしている可能性も高いと、今は感じることが出来た。 もちろん、感じているだけで、この説が正しいと言える確証はどこにも無いのだが……。「灰皿をお持ちしますね」「……ああ」 バイオロイドの副官殿が、灰皿を持ってきてくれた。「……ふぅ」 気が付くと、手にした煙草は、真っ白になっていた……。☆★☆★☆「みんな、旅行に行くならどこがいい?」「海に行くポコ♪」「山に行くニャ♪」「温泉に行きたいですわ♪」「食べ放題に行きたいクマ♪」「釣りに行きたいメェ~♪」 改めて軍を退役し、暇がソコソコできたので、どこに行きたいか、みんなに意見を聞いたら、凄くばらばらだった。 幸いなことに、元帥の年金で行けないような候補地はないようだ……。 ……しかし、いつも勲功第一は副官殿なので、決議として温泉旅行へ行くこととなった。 近場では何なので、巡回や視察という名目で、新たに味方になった星系の中から候補地を選ぶ。 少し考えたところで、「う~ん、……ここが、いいかな?」「「「……」」」 鉱山用惑星カイロ。 航行費用の面などから考えて、ハンニバル開発公社の新開発案権の候補地から選ぶと、皆に白い目で見られた。 ……経費で宇宙船を飛ばすんだから、ある程度仕事絡みなのは、仕方ないじゃない? ハンニバルは私たちを乗せ、長距離跳躍を重ね、鉱山惑星カイロを目指した。☆★☆★
اقرأ المزيد

第146話……トロスト再び!

――暗がりで試験管を眺める男。 奴の名はトール。 少し前まで技術少将を務めていた。 リーゼンフェルトが戦いに負けたので、奴と俺はとある辺境星系へ逃亡する羽目になった。 奴の発明品は、宇宙海獣操縦装置、ダークマター潜航艇、惑星破壊砲の三つ。「トロストさん、新しい体は大切にしてくださいね」「おうよ」 ……さらに奴は、俺に新しい体をくれた。 96%は機械なのだが、パワーとスピードが凄い。 ライオンにも素手で楽に勝てそうだ。 そして新しい乗艦も……。 元・クレーメンス公爵元帥乗艦、戦略打撃戦艦ペテルギウス。 全長1852m全幅243mの巨大な戦闘艦だ。 俺たちが逃げるときに乗ってきた船だ。 星間ギルドに頼み、最低限の乗員をかき集めた。「いざ、母なる地球ってか!?」 俺はトールの奴と別れ、アルデンヌ星系にあるワームホールを目指した。☆★☆★☆「……な、ない!?」「ワームホールがないぞ?」 俺は目をこする。 地球に繋がるワームホールがない。 すぐさま、トールの奴に連絡をとった。「トロストさん、ワームホールってのは気まぐれなんです。ときたま現れては消えてって感じなんです」「じゃあ次はいつ現れるんだ?」「明日かもしれませんし、何万年後かもしれません」「……ふ、ふざけんなよ!」 俺はモニターに怒鳴りつけ、通信を切った。 地球で神になる以外、俺にふさわしい仕事ってないぞ?「……ああ、ワームホールが現れるまで、この世界の神にでもなっておくか……」 俺にはカリバーン帝国国有企業の株式がある。 この財力をもってして成りあがってやるぜ! 俺は仕方なく、この日からこの世界の神を目指すことにした。――翌年、標準歴4年4月。 トロストという男が、突如グングニル共和国の地方星系の議員として当選した。☆★☆★☆――標準歴5年1月。 ハンニバル開発公社は、ラム星系周辺の開発と発展に成功。 カリバーン帝国第二の巨大企業となった。 その利益に伴い、ハンニバルも大改修を行う。 防御力を中心に底上げし、全長1600m級の双胴の艦体は、半ば動く要塞と化してきた。 さらには、内部に兵器工廠や研究開発室も設けていた。「大きいポコ♪」「大きすぎて入港できない宇宙港も出てきたクマね」「ふむう」 ……まぁ、そういうところは衛星軌道上に
اقرأ المزيد

第147話……商都ラヘルの落日

――標準歴5年4月。 濃い化粧と、お歯黒という独特の容貌のジョー・キリシマ提督は、ラヘル星系の富豪たちに乞われ、傭兵部隊を率いて星系防衛の任についていた。「トロストとかいうやつ何者ぞ?」 彼はクノイチ集団と呼ばれる暗部の女性情報工作員の頭領という別の顔もあったのだが、トロストの急速な台頭を掴み切れないでいた。 彼はラヘル星系の主星ロンギヌスを後背に、艦艇100隻を布陣。 トロストの艦隊を待ち受けた。 トロストはグングニル共和国の艦艇300隻を動員し、このラヘル星系に侵攻してきた。 300対100では勝てそうにないのだが、このラヘル星系の主星ロンギヌスは、姿かたちこそ緑の惑星だが、それは色彩等を意図的に変化させた擬態であり、内実は移動用チューブが張り巡らされたメトロポリスであり、黒鉄でできた人口都市惑星だった。「ほっほっほっ、トロストとやら、目に物を見せてくれん!」「重装甲ミサイル艦の戦列を前へ出せ!」「了解!」 ジョー・キリシマ提督は、グングニル共和国きっての高家の出である。 そのプライドや自信も相当のものだった。「トロスト艦隊接近、射程内に入りました!」「砲撃戦開始!」 トロストとジョー・キリシマ提督は、お互いの射程圏に入ると射撃を始めた。 お互い、戦場の長槍兵ともいえるミサイル艦艇を前に出し、主力は温存した戦い方だった。 そもそも、これがこの世界の戦いの常道であり、ハンニバルのように先頭をきる旗艦は珍しかったのだ。「長射程対艦ミサイル来ます!」「迎撃ミサイル発射! 対空砲応射せよ!」 双方、ミサイル艦の長射程ミサイルに対処。 戦いは次のフェーズに映る。「重巡洋艦と戦艦を前に出せ! 大口径レーザーで敵を始末しなさい!」「了解!」 ジョー・キリシマ提督は、ミサイル艦艇の後背から主力戦列艦を投入。 長射程の大口径砲の光条で、トロスト艦隊を攻撃した。 更には惑星ロンギヌスからの砲撃もトロスト艦隊を襲う。 戦いはジョー・キリシマ提督に有利に思えた。 ……しかし、異形のモノが戦場に現れる。「提督! 敵戦列から謎の宇宙海獣が現れました!」「なんですって?」 お歯黒の提督は慌てる。 カリバーン帝国の宇宙海獣戦術には、以前からほとほと手を焼いていたのだ。「こ、これは? カリバーン帝国の戦術! なぜ奴が!?」 ジ
اقرأ المزيد

第148話……宇宙S級提督への野望

「敵接近! 距離360光秒!」「敵影、約860隻」「戦闘準備!」「揃いも揃ってやってきたか……雑魚どもめ!」 俺は神らしく、好き放題させてもらった。 6か月もそうこうしていたら、カリバーン帝国どころか、ルドミラ教国まで連合して攻めてきやがった……。「改良型惑星破壊砲用意!」「了解! エネルギー充填開始します!」「エネルギー充填50%」「……80%」「……100%! 充填完了!」「敵艦隊めがけて発射しろ!」「了解! 発射します!」 特大の光条が敵艦隊先頭に命中。 恒星を思わせるほどの光球が現れる。 ……が、「!? 敵艦隊被害なし!」「敵艦隊先頭、識別装甲戦艦ハンニバル!」「……!?」「馬鹿な! あの戦艦は惑星破壊砲を単艦で弾いただと!?」「敵艦隊、なおも接近!」「やむをえん、通常砲撃戦用意!」「了解!」☆★☆★☆「特型電磁障壁解除!」「解除完了ですわ!」「全艦砲撃戦用意!」「装甲ミサイル艦、艦列前へ!」「砲撃用意完了ポコ!」「撃て!」 私はハンニバルの司令席にて、全艦に砲撃命令を下す。 今回私は、カリバーン・ルドミラ連合軍の臨時の艦隊司令長官を務めていたのだ。「長距離ミサイル発射!」「艦載機発進用意!」 ……大出量のレーザー光条が飛び交い、ミサイルが炸裂する。 光球が次々に産まれ、文明の叡智を残骸へと変えていった。「お味方、優勢です!」「よし! これよりハンニバルは、敵左翼に横撃をかける!」「了解ですわ!」「機関全速!」「取り舵一杯! 側砲射撃開始!」「斉射ポコ!」 ハンニバルは僚艦であるオムライスとジンギスカンを率い、高火力と高機動をもってして、敵左翼の艦列を切り崩す。――次第に、敵に混乱の色が見える。「戦略打撃戦艦ペテルギウス発見!」「大きいポコ!」 ……敵艦列を切り裂くと、ついに敵旗艦にお目見えする。 砲術長が言うように大きい。 多分ハンニバルより大きかった……。「機関に短期ブーストを掛けろ!」「ブースト了解ですわ!」「ブースト完了! 機関出力255%! 限界です!」「マイクロ・クエーサー砲用意!」 機関で生み出された大量のエネルギーが、艦体下部のマイクロ・クエーサー砲に流れこむ。 そのあまりの大エネルギーに、艦がきしむ音が聞こえる。「用意良し、エネル
اقرأ المزيد
السابق
1
...
101112131415
امسح الكود للقراءة على التطبيق
DMCA.com Protection Status