Todos los capítulos de 溺愛御曹司の恋愛指南♡ ~初恋女子はお坊っちゃまから愛されすぎる~: Capítulo 71 - Capítulo 80

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愛するということ、愛されるということ。 Page8

「……あれ? 若ちゃん、なんか敬語に戻ってないか?」 「いいじゃないですか、別に。行為の間はちゃんと敬語抜けてたでしょ?」  冷静に指摘してきた寛斗さんに、わたしは「約束は守ったからいいですよね?」というニュアンスで切り返した。 「……う~ん、まあいいか。とりあえず、してる間は俺の頼み聞いてくれたから」 「それで……、寛斗さん。今日のレッスンの評価は? わたし、ちゃんとできてました?」  さっきの行為は、わたしからお願いした恋愛レッスンの課題だった。好きな男性に抱かれた時、どんな反応をすればいいのか。どう相手を満足させられるか。それが評価の対象になると思う。 「うん、合格だよ。正直言うと、俺の方がビックリしてる。君の体の感度があんなによかったこととか、俺の全部を受け入れてくれたこととか。あと、俺を想像以上に満足させてくれたこととか。……あの若ちゃんがここまでいい女になって、俺の彼女になってくれたなんて夢みたいだ。ありがとう」 「あ……いえ、そんなに褒めてもらえるようなことは……何も。ただ初めてだったから、ただただ受け身になるしかなかったっていうか。でも、寛斗さんはわたしが嫌がるようなことしないでくれたから、初めての行為がトラウマにならずに済みました。わたしの方こそありがとうございます」  わたしの初めての相手が彼でよかった。彼はわたしを抱いている間、ずっとわたしが気持ちよくなることだけを考えてくれていた。彼自身が気持ちよくなったのも、そのオプションみたいなものだ。この行為だけでハッキリと分かった気がする。わたしと彼は、体の相性もいいらしいということが。 「俺も今まで、何人かの女と関係を持ったけど。ここまで相性がいいのは若ちゃ
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愛するということ、愛されるということ。 Page9

 ――その後、わたしは何度も寛斗さんの優しくて時に激しい律動に何度も喘がされ、あられもない声を上げた。 二回目ともなるともう体が慣れているのか、痛みはほとんど感じなくなっていて、わたしの体は快感の波に身を委ねるばかりになっていた。 体のいちばん奥で彼の熱い愛を何度も受け止め、絶頂の波に囚われ、自分自身も彼を本気で愛しているんだと実感して二回目の行為は終わった。     * * * *  「――はぁっ、はぁっ。…………ちょっと疲れちゃいました」  行為の後、わたしは自分の体をキレイにする余裕もなくグッタリと脱力して、乱れた呼吸を整えた。部屋の中は冷房が効いているはずなのに、わたしも彼も汗びっしょりなのが先ほどの行為の激しさを物語っている。 「そっか……。ごめんな、初めての夜なのにだいぶ飛ばしすぎちゃったな。……体が痛いとかはない?」 「ん……、大丈夫です。あんなに激しくされたのに不思議」  二回もあれだけ激しく交わったのに、わたしは股関節も腰も不思議とほとんど痛まず、だるさもなかった。あの部分に少しだけ鈍い痛みはあるものの、大好きな彼の愛に溺れた結果だと思えばそれすらも幸せで愛おしく感じてしまう。 「やっぱり、俺と若ちゃんは体の相性もいいのかな。っていうか、『お手柔らかに』って言われたのにまた激しくして、それも謝らないとな。若ちゃんの体に負担がかかってないといいんだけど……」 
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彼は、わたしだけのもの Page1

 ――昨夜は寛斗さんの腕の中でぐっすり眠って、すっかり高く昇っていた太陽の眩しさで目が覚めた。 「…………ん~? もう朝か。……あれ?」  サイドテーブルの上に置いていたスマートフォンで時刻を確かめると、もう八時だった。今ベッドの上にいるのはわたしひとりで、寛斗さんはもう起きているのかここにはいない。 昨夜のあれは夢だったんだろうか……? でも、わたしの体に痛みが残っているのでやっぱり現実だったみたいだと分かってホッとする。わたしは確かに昨夜、このベッドで彼に愛され、溺れた。何度も乱れて喘いで、絶頂を迎えたのだ。 「う~~、ダルい……。でも起きなきゃ」  昨夜の行為による疲れを引きずったままどうにか起き出し、洗面台で顔を洗って歯を磨く。着替えをしようと一度寝室へ戻ると、さっきまでいなかった寛斗さんがそこにいた。 「あ、若ちゃん。おはよう。起きてたか」 「あ……、おはようございます。ちょっと顔を洗いに行ってました。どこに行ってたんですか? 起きたらベッドの上にいなかったからビックリしちゃいましたよ」 「ああ、キッチンにいたんだ。若ちゃんと一緒に朝ゴハンを食べたくて、その準備とコーヒーを淹れてた。……あ、インスタントだけど」 「へぇー、寛斗さんもそういうことはちゃんとできるんですね」  家事は代行サービスを利用していると聞いていたので、失礼だけれどほとんど何もできないのかと思っていた。でもそうだとしたら、毎朝の朝食はどうしているんだろうと疑問も残った。
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彼は、わたしだけのもの Page2

「そうですよねぇ」 もちろん、それが彼のジョークだということは分かっていたけれど、ここはツッコむポイントかなと思っただけだ。もしわたしがこれから会う相手が男性だったら、寛斗さんは本気で独占欲剥き出しになるんだろうか……。そんな相手、父くらいのものだけれど。 「藤崎さんによろしく伝えておいて。彼女もきっと、自分のことみたいに喜んでくれると思うから」 「はい。じゃあ……、朝ゴハンを食べ終わったら片づけはわたしも手伝います。食べさせてもらうだけじゃ、何だか申し訳なくて。……ホントは作る時にも手伝いたかったんですけど、起きられなかったから」 「そんなこと気にしなくていいのに。若ちゃんが朝起きられないだろうなって、俺が気遣って起こさなかっただけ」 「そうなんですね」 「でもせっかくだから、後片付けは手伝ってもらおうかな」 「はい」 ――というわけで、食事が済むとわたしたちは二人でキッチンのシンク台の前に立ち、使った食器類を洗って片付け始めた。今日は家事代行の人が来る日ではなかったようで、「助かったよ」と彼は感謝してくれた。 寝室に戻り、洗濯物などの荷物をボストンバッグにまとめてから、わたしは彼の運転する車でJR山手線の恵比寿駅まで送ってもらった。 「若ちゃん、昨夜は俺も楽しかったよ。それじゃまた明日、会社で」 「はい、また明日」 車の前でお別れのキスをして、寛斗さんは帰っていった。わたしは少しの間ちょっと淋しかったけれど、すぐに美緒が現れたので「淋しい」と思っていた時間はものの数分間だけだった。 「――おはよ! お待たせ、若菜! 待った?」 「ううん、わたしもつい数分前に寛斗さんに送ってもらって来たところだったから。お
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彼は、わたしだけのもの Page3

「――それで、堀田さん。美咲さんのことで話っていうのは……」 それぞれオーダーを済ませてから、わたしはお冷やを一口飲んで口火を切った。ちなみに美緒はビーフカレー、堀田さんはオムライス、わたしは朝食が遅かったので軽めにミックスサンドイッチだ。「その前に……。佐々本さんって連城部長とお付き合いしてるんでしょう? 社内では知らない人を数える方が早いくらいよ」「……はい。でもわたし、別に周りに迷惑をかけてるわけじゃ――」「分かってる。分かってるから。ごめんね、別にあなたを責めるつもりで言ったんじゃないの」 反論しかけたわたしを押し留めるように、堀田さんは右手の平を見せた。「誰が見たって、あなたと連城部長はお似合いのカップルだよ。もちろん私もそう思ってる。……けど、美咲はねぇ……」 彼女は頬杖をついて、ため息をついた。その口ぶりからは、美咲さんのことを批判的に見ているように感じられた。「私、美咲とは同期入社で親友なんだけどね。……あ、そういえば二人もそうなんだっけ。佐々本さんと藤崎さん」「はい。わたしたちは高校の頃からの親友なんですけど」「うん、そっか。……でね、親友だからこそ思うのかもしれないけど。美咲ってちょっと危ないっていうか、時々あの子のことが怖くなるのよ。とにかく、連城部長への執着がスゴくてね。しつこいくらいに言い寄ってるの、あなたたちも知ってるでしょう?」「もちろん知ってます。若菜は最近異動してきましたけど、あたしは入社した時からずっと野田さんと同じ部署にいますから」「そうそう。わたしも美緒から聞いたんだよね。でも美咲さん、わたしには『もう部長のことはあなたに譲る』って言ってましたけど……。やっぱり諦めてないんですね」「ああ、そんなの信じちゃダメ。口ではそう言ってても、諦める気なんかさらさらないから、あの子」「やっぱり……そうですか……」 わたしは美咲さんのことが怖くなった。でも、親友の堀田さんが客観的にそう言っているんだから、それは間違いないんだろう。「なんかね、『連城部長は私だけのもの』っていう気持ちが強いみたいで。こないだ、それが原因で婚約者の人が会社まで乗り込んできてたでしょう?」「はい。三宅さんっていう人ですね。それじゃ、彼に入館証を渡した受付の人って」「あれも私。婚約者なら、美咲の目を覚まさせてくれるかなって期待して
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彼は、わたしだけのもの Page4

 ――堀田さんと別れてからのわたしと美緒は、二人とも何だかどんよりとした気持ちになっていた。ランチの席で彼女から聞かされた話の内容のせいだ。 美咲さんはこの先、寛斗さんへの独占欲が暴走して何をしでかすか分からない――。それは想像するのさえ恐ろしい光景だった。 「……美咲さんって、なんかとんでもない人だったんだね。わたし、そんな人を敵に回しちゃったんだ」 「いやー、マジで怖いわあの人。あたしも鳥肌ヤバかったもん。でも若菜、部長のこと好きになるんじゃなかった、なんて思っちゃダメだよ? あんたは何も悪くないんだからさ」 「うん……。でも、好きな人を独占したいっていう気持ちはわたしも分かんないこともないんだよね。今まさに、わたしも『寛斗さんはわたしだけのものだ』って思ってるから」  美咲さんの気持ちもわたしの気持ちも、言葉にすれば同じはずなのにそれらはまったく意味が違う。どうしてこうなったんだろう? 「若菜はそう思っても当然なんだよ。だって、あんたと部長は相思相愛だってみんな分かってるもん。それは、若菜に部長への愛があるからでしょ?」 「うん。わたしは彼の境遇も、この会社を大切に思ってることも全部含めて彼のこと愛してるから。……でも、美咲さんはきっと違うんだね。そういうことか」  彼女が本当に愛しているのは寛斗さんじゃなくて、多分寛斗さんのことが好きな自分自身なんじゃないだろうか。だから、寛斗さんの気持ちもどうでもいいし、周りの人たちや会社にどれだけ迷惑をかけてもいいとさえ思っているんだろう。 「……わたし、美咲さんみたいにだけはなりたくないなぁ」 
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彼は、わたしだけのもの Page5

 寛斗さんに、「とにかくこちらでキチンと調べてから報告するので連絡を待っていてほしい」と諭され、荒木部長は一旦引き下がってくれた。 「……なんか、とんでもないことになっちゃったね。若ちゃ……じゃなかった。佐々本さん、大丈夫?」  彼はここがオフィスということで、本当は名前で呼びたいところを苗字で呼んでわたしを気遣ってくれた。ちなみにここは寛斗さんのデスクではなく応接スペースで、わたしは「二人で話そう」と彼にここまで連れて来られたのだ。 「大丈夫……ではないですけど、何とか。まさか、自分が横領の濡れ衣を着せられるなんて……」 「うん……、でもこの部署に横領犯がいることは事実なんだろうな。信じたくはないけど」 「そのことなんですけど。……わたし、多分ですけどこの件は美咲さんが仕組んだことなんじゃないかって思うんです。彼女が横領をして、その罪をわたしに被せようとしたんじゃないか、って。だって、あのタイミングであんなこと言うなんて普通おかしくないですか?」  わたしは数日前に、受付の堀田さんから聞かされた話を彼にも話した。美咲さんは寛斗さんに執着しすぎて、周りがどうなってもいいと思っているみたいだ、と。 「&hell
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彼は、わたしだけのもの Page6

「――…………はぁ~~っ…………」  寛斗さんはデスクに頬杖をつき、重々しいため息をついた。彼の今までにないくらいの険しい表情に、わたしも胸が締め付けられる。自分の部下を告発しないといけないなんて、つらいだろうな……。 「……寛斗さん、大丈夫ですか? つらいですよね、よりにもよって自分の部下から横領犯が出ちゃうなんて」 「うん……。でもつらいのは俺にとって誰よりも大切な人が横領犯として疑われて、それを仕組んだのが別の部下だったことだよ。こんなこと、起きてほしくはなかったけど……」  彼はわたしの彼氏としての立場と、この会社の経営を担う役員としての立場の板挟みになって苦悩しているらしい。 「寛斗さん、わたしは大丈夫です。こうして、自分で疑いを晴らすことができたんですから。でも、美咲さんのことはいくら部下でも許しちゃいけないと思います。横領は立派な犯罪ですからね、こんなこと許されていいはずがないでしょう?」 「……分かってるよ。俺も、野田さんを許すつもりはない。若ちゃんに罪を被せたことも許せないし。だから、野田さんとキッチリ話をつける。刑事告訴も辞さないつもりだ」 「……はい」 「若ちゃん……いや、佐々本さん。野田さんを、このフロアーの小会議室へ呼んできてくれないか。荒木部長と社長には俺から連絡しておくから。そうだな……、あと一時間くらい後に」 「分かりました」  思えば今は午後の業務が始
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彼は、わたしだけのもの Page7

「――失礼します。受付の堀田です。美咲とは同期なんですけど」「……ああ、野田さんの同期だね。でも、どうしてここに――」 寛斗さんは彼女が美咲さんの同期だということは分かってくれたようだけれど、どうして彼女がこの会議室に来たのか不思議そうだ。「わたしが連絡して来てもらったんです。美咲さんが暴走した時に、彼女に止めてもらおうと思って」 わたしから彼に説明していると、何やらパァン! と乾いた音が。堀田さんが美咲さんに平手打ちを食らわせたらしい。「…………葵?」「これはここにいる全員の代わり。特に、佐々本さんと連城部長の怒りは相当なものだろうからね。事情は全部、彼女が教えてくれた……けど。――美咲っ、あんた何やってんの!? 好きになった人が自分の思いどおりにならないからって、他の人とか会社に迷惑かけていいわけないでしょ!?」 堀田さんはそのまま美咲さんのジャケットの襟をガッシと掴み、彼女への説教を続けた。「あんたこれ、犯罪だよ!? 警察沙汰だよ!? 事の重大さ、ちゃんと分かってる!? あんたは自分の人生、自分の手で台無しにしたの! 自業自得だよ。私でも今回ばっかりは庇いきれない」「~~っ! だって……、連城部長が……っ! この女さえいなければ……っ」「あんたさぁ、いい加減に目覚ましなよ。もう一発殴られたい!? 連城部長はもう、佐々本さんの彼氏なの! こんなことしておいて、まだ振り向いてもらえるなんて思わないで! 犯罪者になった女を好きになる男がどこにいるの!」 この期に及んでまだわたしに対する恨み節を口走りながら泣き出した美咲さんに、堀田さんの鋭い声が突き刺さる。「……美咲さん、好きな人を『自分だけのものだ』って思いたい気持ちはわたしにも分かります。わたしが今、まさにそうだから。……でも、わたしはこの会社のことも、社員たちのことも、血の繋がらないご両親のことも大事に思っている彼ごと愛してます。彼が養子だってことも、わたし知ってますよ。それでもいいって思ってます」「……えっ? あなた、知ってたの……」「はい。でも、わたしは全然そんなこと気になりません。そういうのを本当に〝愛してる〟って言うんじゃないですか? 『彼はわたしだけのものだ』っていうのは、愛していてこそ思うことなんじゃないですか? でも、美咲さんは違いますよね。あなたが愛
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