「……堀田さん、大丈夫ですか? 美咲さんが捕まったのは堀田さんのせいじゃないですよ。彼女の自業自得です」 「うん……。ありがとう、佐々本さん。分かってはいるんだけどね、やっぱりショックなの。私がもっと早く止められてたらな……って思うと」 「堀田さん、あまり自分を責めるなよ。君のせいじゃないし、こうでもならないと彼女の暴走は止められなかったんだから」 「連城部長……。はい、そう……ですよね」 寛斗さんに優しく慰められた堀田さんは、やっと美咲さんという重荷から解放されたようにホッとした顔をして「それじゃ、私はこれで失礼します」と会議室を出て行った。彼女は制服のままだったので、わざわざ仕事を抜け出してきてくれたんだと思う。何だか呼びつけてしまって申し訳なかったな……。 「――さて、寛斗。野田美咲君のことだが、犯罪者となってしまった以上、会社としても処分を下さないわけにはいかない。それはお前も分かっているな?」 「もちろん分かってます。俺も、彼女を庇い立てするつもりはありません。彼女はやってはいけないことをしてしまったんですから」 「……あの、わたしは外しましょうか?」 役員三人が美咲さんの処遇について話している席に、部外者であるわたしはいない方がいいだろうと思ってそう言ったのだけれど。 「いや、君は残っていてくれ。この件の被害者である君の意見も聞きたいからね。構わないでしょう、社長?」 「そうだな。そういうことなら、分かった。佐々本君、君もこの場にいてくれ」
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