All Chapters of 私に罪を被せて後輩と偽装結婚?あとは高みの見物だ: Chapter 11 - Chapter 13

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第11話

私は唇をわずかに持ち上げ、茜の望みどおり、こう返信した。【末永くお幸せに】スマホを閉じようとした瞬間、今度は竜也から着信があった。無視して電話を切った。すると、畳み掛けるようにメッセージが送られてきた。【絢香、すぐ戻るからその場で待てと言っただろう?なぜ言うことを聞かないんだ?】【今どこにいる?どこの空港に行くつもりだ?場所を送れ。すぐ迎えに行く】【……】滑稽すぎて笑えてくる。8年間ずっと竜也を待ち続けていた頃は振り返りもしなかったのに、私が本気で離れると決めた途端に追いかけてくるなんて。残念だけど、もう遅い。私はもう愛想が尽きたし、二度と戻るつもりもない。竜也からの連絡が煩わしくなり、私はスマホの電源をオフにした。空港へ到着後、無事に保安検査場を通過し、咲希に別れを告げた。いざ搭乗しようとした時、背後から聞き覚えのある男の声がした。「絢香、待て!」振り返ると、そこには竜也が立っていた。汗だくで肩を揺らしており、必死に走ってきたのが分かった。呆気にとられている私を前に、竜也は息を切らしながら恨めしげに言った。「絢香、なぜメッセージを返さない?なぜあそこで大人しく待っていなかった?このまま君を永遠に失うかと思ったんだぞ!」彼を押し返し、冷ややかに見返した。「なぜここに?」竜也は目を真っ赤に潤ませ、悲しげに言った。「航空会社と病院に手当たり次第電話をかけ、やっと突き止めたんだ。道が渋滞していたから、車を降りてずっと走ってきた。絢香、俺が悪かった。俺と茜の距離感のなさに、君が怒っていたんだと分かった。もうあんなことはしないと誓う。お願いだ。行かないでくれ。海外なんか行かずに、俺とやり直そう。ゼロからやり直そう。今度こそ、必ず幸せにするから……」沈黙する私を見つめ、竜也は大きく息を吸い、何かを決意したように口を開いた。「もし残ってくれるなら、今すぐ籍を入れて式を挙げよう。だから、残ってくれないか?」「その必要はないわ」冷たく突き放すと、竜也は眉をひそめた。「俺がここまで譲っているのに、まだ何が不満なんだ?俺に土下座までしろというのか?」私が首を横に振ると、竜也は少し期待したような顔をしたが、私の冷徹な声がそれを打ち砕いた。「たとえ土下座
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第12話

竜也が投稿するのは、私を煽って後悔させるためだと分かっていた。でも、もううんざりだった私は、迷わず竜也をブロックして連絡先も削除した。消してしまえば、不思議と気分はすっきりとした。もう一生会うことはないと思っていたのに、あろうことか竜也はM国まで追ってきたのだ。再会したのは、3ヶ月後の病院の懇親会のこと。懇親会を終えて個室を出ると、そこに竜也が立っており、二人の視線がぶつかった。私だと気づくと、竜也の表情がパッと明るくなった。駆け寄ってきた彼は、私の手を取った。「絢香、どうして俺をブロックしたんだ?君が去ってから、俺は茜との仲睦まじい写真を何度も投稿していた。なぜ嫉妬してくれないんだ?前は俺が茜と親しくするのを絶対に許さなかったじゃないか?同じコーヒーを飲んで、ストローで間接キスをしただけで怒って机をひっくり返したくせに、今はなぜ反応すらないんだ?」私は冷ややかに笑った。「そうよ、あの時は確かに怒ったわ。でも、あなたは私の束縛が強い、心が汚れているから、何を見ても汚く見えるんだなんて言ったわよね?あなたと入江先生は単なる先輩と後輩の関係だ、勘違いするなと言ったのもあなたよ。あなたはいつも私に大人しく受け入れろと言った。今その通りにしているのだから、喜ぶべきでしょ?」竜也は私の手を強く握り直し、目に焦りを浮かべた。「でも、寛容すぎて、まるで俺に興味がないみたいじゃないか?そんなのは嫌だ。前の君に戻ってくれよ。君が出ていってから、ずっと君のことばかり考えている。写真を投稿したのは嫉妬させたかったからだ。絢香、君の勝ちだよ。こんな長い冷戦で、もう十分俺を罰しただろう?君のためにトラウマを乗り越えて海外まで来たんだ。もう意地を張るのはやめて、俺と帰ろう」竜也が海外まで来たことは予想外のことだったけれど、一緒に帰るつもりはまったくなかった。私は冷たく手を引き抜き、一語一句はっきりと告げた。「竜也、あきらめて。あなたと帰ることはない。私たちはもう終わったの。それに、もうあなたのことは愛していないわ」竜也は首を振り、納得しなかった。「そんなはずはない。あんなに愛してくれていたじゃないか?愛していないなんて嘘だろ?」私は冷笑して言い返した。「そっちだって、いつの間にか私を愛さなくなったんじゃない
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第13話

竜也は、レオと親密そうな私の姿を見て、信じられないという表情で立ち尽くした。「お前と……だと?二人、付き合ってるのか?嘘だ!そんなはずがない。絢香は俺のことをあれだけ愛していたんだ、誰かと付き合うなんてあり得ない!」その時、竜也が何かを思いついたように、ふと表情を和らげた。「わかったぞ。絢香、この男は俺を怒らせるために雇っただけだろ?随分と上手い演技じゃないか?だが、そのお揃いのお守りブレスレットで嘘はつけない。ここには俺の名前が刻印されているはず……」竜也はそう言いながら、私の腕を強引に引き寄せた。しかし、ブレスレットに刻まれていたのは、彼の名前ではなく「レオ」の二文字だった。それを見た竜也は、言葉を失ったように固まった。「なぜ、俺の名前じゃないんだ!」私は冷ややかに言い放った。「これはレオと私のお揃いのお守りブレスレットよ。当然、彼の名前が刻まれているわ」竜也は今更ながら嘘ではないと悟ったのか、ひどく取り乱した。「絢香、君の彼氏は俺じゃなきゃいけないんだ。こんな関係、絶対認めないぞ!」レオは呆れ果てたように薄く笑い、竜也の痛いところを容赦なく突いた。「柴田さん。あなたはもう、絢香の元彼に過ぎません。そっちが何を認めようと、何の意味もありませんよ。むしろ感謝しなければ。あなたが愚かにも絢香を大切にせず、彼女を手放してくれたおかげで、最高の恋人に出会えましたから。結婚式には、ぜひ招待させていただきますよ」私はレオと指をしっかりと絡め、竜也を冷ややかに見つめた。「竜也、私たちはもう終わったの。二度と現れないで」なおも何かを言おうとする竜也を遮るように電話が鳴った。何事か話した後、彼は慌てた様子でどこかへ走り去っていった。竜也が再び話題になったのは、1週間後のことだった。聞けば、あの日、病院でトラブルがあったらしい。当時、茜が行っていた手術中の監視カメラ映像が、どこからか流出したのだ。その動画には、茜がいかにして大動脈を切りつけ、未熟な医術で患者を死なせたかが、一部始終収められていた。動画は瞬く間にネットを駆け巡り、世間は茜と竜也を厳しく非難した。遺族が激昂し、刃物を手に病院へ押しかけ、茜に償わせろと騒ぐ事態となった。不利を悟った茜は病院の口座から金を横領して逃走した。竜也が戻ってき
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