【大輔視点】 翼たちと別れて、俺は逃げるように急ぎ足で家に向かった。 「やばい、やばい……っ」 心臓が破裂しそうなほどバクバクしている。まだ背中と手のひらの奥に、あの狂わしいほどの感触が生々しく残っている。 俺の背中で、翼が向けた無邪気な笑顔が頭に浮かんでくる。 『僕のお尻なんて、興味ないでしょ?』 そう言って笑った翼の顔。俺のことを親友だと、完全に信頼しきっている、あの純粋な笑顔。 「くそっ……!」 俺は自分が最低なクズだと思った。でも、身体の熱と下半身の反応はどうしても止められない。早く家に帰らないと、理性が完全にぶっ壊れてどうにかなってしまいそうだった。 夏祭り帰りの楽しそうな人たちとすれ違うけど、俺には周りの景色なんて何も見えなかった。一刻も早く、一人になりたい。 水色の浴衣を着て、うなじを晒した翼の姿が頭から離れない。あんなに美しい翼を見たのは初めてだった。どこからどう見ても、息を呑むほど完璧な女の子だった。 そして、あのおんぶの時の感触――。 「だめだ、考えるな……っ」 そう自分に言い聞かせても、一度火のついた思春期の脳みそは、その記憶の再生を止めようとはしなかった。 * * * 暗い夜道を歩きながら、さっきの出来事がフラッシュバックする。 翼が俺の背中に手を回し、飛び乗ってきた瞬間から、すべてが変わった。 浴衣の薄い生地越しに感じた、翼の体温。柔らかくて、温かくて、間違いなく女の子の身体だった。 俺の背中に密着した翼の身体は、想像以上に華奢で軽く、力を込めて抱きしめたら壊れてしまいそうなほど繊細だった。 翼の腕が俺の首に回った時、その二の腕の柔らかさが首筋に触れた。男の時とは全然違う、脂肪のついた女性らしい丸みを帯びた腕。 肌は絹のように滑らかで、俺の首に巻きついた腕から伝わってくる体温が、直接脳の奥を痺れさせた。 そして、俺の背中にダイレクトに密着した、翼の大きな胸。 歩くたびに、その暴力的なまでの膨らみが俺の背中に押し付けられ、形を変える。浴衣越しでも、その重量感と、マシュマロのような柔らかさがはっきりと伝わってきた。 息をするたびに、その二つのふくらみが俺の背中に擦れる。その女性特有の柔らかな弾力に、何度も理性が飛びそうになった。 さらに、至近距離
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