僕が女の子になってから――つまり、理子先輩との同居生活が始まってから、一週間ほどが経った。 朝、僕が朝食とお弁当を作り、学校に行って授業を受ける。放課後は部活で元に戻る方法を研究して、帰宅する。 そこから僕が夕食を作って、一日を終える――そんな疑似同棲のような日常のリズムが、少しずつ出来上がっていた。 でも、一つだけ、誰にも言えない深刻な問題があった。 「うっ……」 体育の授業中、持久走で走っている最中に、胸のあたりに鋭い痛みが走った。 「翼ちゃん、大丈夫?」 隣を走っていたクラスメイトが心配そうに声をかけてくれる。 「だ、大丈夫……っ」 僕は苦笑いを浮かべて手を振った。でも、実際は全然大丈夫じゃなかった。 走るたびに重い胸が上下に激しく揺れて、それがキツいブラジャーのカップに擦れて痛む。アンダーのワイヤーが肋骨にギリギリと食い込んでいるような感覚で、息も苦しくなってくる。 しかも、この痛みは今日だけじゃない。ここ数日の間、ずっと続いているのだ。 体育館から教室に戻る途中、階段を上がるときにもズキッと痛んだ。 「っう……」 思わず胸元を押さえてしまう。 教室に着いて席に座るとき、前かがみになった瞬間にも鋭い痛みが走った。大きすぎる胸が腕と机に挟まれて、下着の形に沿って圧迫されるような不快感があった。 「翼ちゃん、顔色悪いよ?」 隣の席の桜井さんが、心底心配そうな声で覗き込んでくる。 「あ、大丈夫。ちょっと疲れてるだけだから」 僕は慌てて誤魔化すように笑顔を作った。 でも、桜井さんの表情を見ていると申し訳ない気持ちになる。本当のことを話したいけど、中身が男の僕が胸が痛いなんて相談するのは、あまりにも気恥ずかしくて言えなかった。 「……何か困ったことがあったら、遠慮しないで言ってね。更衣室での約束、忘れてないからね」 「うん、ありがとう」 一緒に買い物に行こうと言ってくれた桜井さんの優しさが身に染みる。 でも、どうしても自分からは言い出せなかった。 * * * 夜、家に帰ってからも、痛みは続いていた。 夕食を作っているときも、まな板に向かって前かがみになるたびに、胸の谷間のあたりが擦れてヒリヒリと痛む。 「翼、大丈夫? なんだか動きがぎこちないし、痛そうに見えるけど
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