元婚約者・進藤律(しんどう りつ)に7年も尽くしたけれど、結局彼は私の義理の妹が大好きだった。彼は婚約を破棄させるために、私の顔でだらしない写真を合成して、それを街中にばら撒いた。運転中にそのことを知った母は、動揺のあまり事故を起こしてしまった。絶望の淵にいた私を救ってくれたのは、幼なじみの清原朔(きよはら さく)だった。彼は取り乱す私の代わりに、必死で医師を手配し、母のそばで一晩中付き添ってくれた。それでも1週間後、母は息を引き取ってしまった。葬儀の後、朔は指輪を差し出して私に言った。「これからは俺が一生、お前のそばにいる」と。私は感動し、彼の想いを受け入れた。あれから3年。私たちは誰もが羨む仲睦まじい夫婦として知られ、私・清原暮葉(きよはら くれは)は、朔との子供を授かっていた。そんなある日、検診帰りの私は、朔と私の元婚約者の律が病院で言い争っているのを目撃した。「進藤、どうして晴香に会わせてくれないんだ!お前、忘れたのか?晴香が心臓病を患ったとき、俺が暮葉のお母さんを事故と見せかけて殺し、密かにその心臓を晴香に移植したおかげで彼女が生きてるんだろ?俺はお前と晴香が暮葉に邪魔されないように、自分の幸せを犠牲にして彼女と結婚したんだぞ!」彼はそう怒鳴りつけると、拳を振り上げた。律は痛みにたじろぎながらも、引こうとはしなかった。「清原、お前は本当にイカれてる。晴香のために暮葉のお母さんを殺すなんてな、どうかしてるよ!でもな、晴香は今俺の妻なんだ。風邪を引いたなら俺が面倒を見る。お前が口出しできることじゃない!」二人は揉み合い、すぐそこにいる私に気づかなかった。私は心の中が少しずつ凍りついていくのを感じた。何かの間違いだと思いたかった。どうしてこんなことになったのか理解ができなかった。頭の中が真っ白になり、奈落の底へ突き落とされたような激しいめまいに襲われた。頭の中で、過去の出来事が走馬灯のように駆け巡った。朔がずっと、私に隠れて義理の妹・進藤晴香(しんどう はるか)に想いを寄せていた証拠はなかったのか、私は懸命に記憶を探った。しかし今思えば、いろんなことの辻褄が合った。たとえば、晴香の誕生日になると、朔はどんなに忙しくても私を連れて彼女の誕生会に行き、心を込めたプレゼントを贈っていた。彼女の具合が悪
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