遺跡のダンジョンの奥へ。砂埃にまみれた石畳を進んでいくと、またも俺たちは魔物に遭遇した。 今度はオーガよりも巨体、ずんぐりした体躯の巨人と、簡素な杖を持った魔術師風のゴブリンたちだ。「相手はトロールとゴブリンシャーマンです。行けますか、天馬さ……いえ、パンダさん」 律儀にパンダと呼んでくれるアンリに、俺は答える。「問題ない。また、科学の力を見せてやるよ」「……お手並み拝見いたしましょう」 俺が前に出ると、ゴブリンシャーマンたちが甲高い耳障りな声で呪文を唱え始めた。「ここはアレを使うか……助手!」「はい、パンダくん!」 黒乃が差し出したアイテムを、俺は受け取って構える。> どう見てもビニール傘だろwww> いま一瞬だけ映った手は、助手ちゃん?> 手きれい「絶対防御アンブレラ、展開!」 バサッ! 俺はその先端をゴブリンシャーマンたちに向け、実にアナログなボタンを押して、ビニール傘を開く。 直後。 ドォォォンッ! という強烈な爆音が連続して響き渡った。 あらかじめ展開していた結界魔法が、ゴブリンシャーマンたちの放った超圧縮された炎の塊から、俺と傘を守る。「ファイアボールを防ぎました!」黒乃がうれしそうに解説する。「あれが最新アイテム、電磁反発式・絶対防御アンブレラです!」 それを見たアンリは、困惑した表情を浮かべる。「あれも……最新アイテムの力……? しかし、これは……」 俺はドヤ顔でカメラのほうへと振り返った。まあパンダ頭だから表情は伝わらないが。 その直後、背後から迫っていたトロールが――。 くしゃみをした。「――ぶおおおおんっ!!」「うわっ」 その豪風により、俺の持つビニール傘が裏返ってラッパ型になる。「あ、最新シールドが壊れた……」 俺がつぶやくと、コメント欄が爆発する。> おちょこになったw> 絶対防御シールドじゃねぇのかよ!> ファイアボールは防げるのに、くしゃみは防げない最新シールド★【ミミズク】(¥10,000)新兵器、思わぬ弱点が露呈。しかし耐熱性は確か まあ、ビニール傘は破壊されてしまったが、そんな感じで俺たちは問題なくトロールどもを倒すことができた。 ★ 巨大な地下遺跡をさらに奥へと進むと、今度はトロールが三匹現れた。 ずんぐりした巨体が複数。見るだけでも、すごい圧迫感だ。
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-06-08 อ่านเพิ่มเติม