魔王の側近にして、勇者の宿敵。 黒騎士イシュトヴァーンの豪剣が俺に襲いかかる。「くっ……!」 上段からの一撃を、俺は魔法で強化した鉄パイプで受けた。 衝撃で、黒水晶の床や壁に振動が走る。 俺は相手の力を殺し切ることなく受け流して、なんとか一撃を凌ぐ。> あの大剣の攻撃、相当な威力だぞ> 頼む……人々のために、勝ってくれTesting_Room……! 攻撃が途切れた隙に、俺は辺りを見回したが、どうやらこの空間に深淵核はないようだ。 ――おそらく、この大深淵のボスである黒騎士が深淵核を取り込んでいるのだろう。だとすれば、奴を倒さないと解決にはならない。「ガァァァァァ――ッ!」 黒騎士が立て続けに剣を振るう。 俺はギリギリで鉄パイプで受け流すが、その直後――黒騎士の剣の軌跡に合わせて空間の裂け目が生じる。「……次元ごと斬り裂く剣、か」 時間差で襲いかかる次元の裂け目。それを完全には躱し切ることができず、俺のパンダ着ぐるみが切り裂かれていく。 厄介だ。防戦一方で勝てる相手ではない。 ならば、こちらも全開で行こう。「行くぞ……ギガ・アステリア!」 掲げた鉄パイプを避雷針にして、落雷が巻き起こる。 轟く雷鳴。黒騎士の豪剣にも負けないくらいの、すさまじい衝撃。 俺の剣がまばゆく光り、雷の力が宿った。> 出た! 鉄パイプの真の力!> スタンバトンだろ> 新宿大深淵のボス、パンダなら勝てるか……?★【ミミズク】(¥50,000)これを待っていた。 勇者の雷光の剣――などではなく、パンダの雷の鉄パイプだが、弔いはこれで我慢してくれよ……黒騎士イシュトヴァーン。 俺の繰り出す雷光の一撃を、黒騎士は次元すら斬り裂く大剣で受ける。 勇者の雷光と深淵の暗闇がぶつかり合い、しのぎを削る。 そこから何度も、俺たちは武器を打ち合わせた。まるで、舞い踊るように。 この剣の技の冴え。一撃の重さ……やはり間違いない。こいつは黒騎士イシュトヴァーンだ。 深淵の闇に蝕まれた剣が、俺のパンダ着ぐるみを引き裂いていく。 逆に俺の鉄パイプは黒騎士に決定打を与えられないでいた。 幾度目かの打ち合いの後、俺と黒騎士は互いに距離を取った。 体勢を立て直すか。そう考えた瞬間、黒騎士は肩の上に大剣を担ぎ、刃の切っ先をこち
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