それから一週間後。 カメラドローンのレンズが回り、配信画面に俺たち三人の姿が映し出される。 結城黒乃。 いつものゴシックな私服をまとった彼女は、手書きの謝罪フリップを腕に抱き、神妙な表情を浮かべている。 アンリエット・N・白崎。 白銀の少女騎士。全身にまとった鎧には、喪章のように黒いリボンが備えられている。 そして、黒スーツを着用し、新調したパンダ頭をかぶって顔を隠した俺が、代表して謝罪を述べる。「この度は、新宿大深淵に無断で立ち入り、世間をお騒がせして申し訳ありませんでした!」 俺と黒乃とアンリは、三人そろってお辞儀をした。深く、深く。謝罪の気持ちが、画面越しの相手にも伝わるように。 続いて手書きフリップを持った黒乃が、その儚げな声で丁重に御礼を伝える。「皆さんの署名活動のおかげで、私たちは探索者のライセンスを剥奪されずに済みました。……署名の先導をしてくださった『四ツ谷在住の男』様や『ミミズク』様を初め、多くのリスナー様に助けられて、私たちは今、こうして配信ができています」> 助手ちゃんかわいい!> いや、逮捕されろよ> 応援しているよ> これTesting_Roomのサブアカ? 流れていくコメントのいくつかに、俺は答えていく。「はい。この『Testing_Room(仮)』は、俺たちTesting_Roomのサブアカウントです。今回の騒動の刑事的な部分は、ギルドの資料にまとめてあります」> 刑法第37条の緊急避難が適用されたらしいな> パンダのその格好、本当に反省してんのか?> マオくん「本名を呼ぶな!」> パンダがキレたw> マオくん落ち着いて「こほん、ともかく……謝罪はこれで終わりだ。助手くん!」「はーい」 黒乃は謝罪フリップを脇に置いて、背後にあるホワイトボードをひっくり返す。 そこには、『Testing_Room 〜一般人が科学の力でダンジョン攻略してみた〜』というタイトルが、カラフルなマーカーで記載されていた。「凍結中の本アカに代わって、今日からはこの裏アカウントで、いつも通りのダンジョン攻略をやっていきます」 黒乃の宣言に、コメント欄がまた荒れる。> 反省しろwww> 知ってた> さすがTesting_Room! ブレない媚びない省みない!> 助手ちゃんかわいい「そういうわけで、今
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