「なるほど、スラピィが負けた、ね」 ここは通らないだろうなと思っていた道に相手が現れたことに関してはともかく。 あんなところを通ることができるんだ、相当な実力者だろうと心配していたことはそうなんだが。「いやぁ、なんというか。落ち着かせてくれないよね」 ルートAとBに関しての対応も終わって、一息ついていた気分を切り替えて立ち上がる。 色々驚きはあるし、思うところはあるが、ここで俺の前に立つってことは敵ということだ。 帰ってきたのは、カーラさんだった。 別所を映しているスラピィミラーの映像が消えてないってことは、生きているってことだが……まぁよくもやってくれたな。 どうやって目にもの見せてくれようか。 発情から手籠めにするくらいしか思い浮かばないが、村を出るときは効かなかったしどうするか。 ハルは帰ってくる皆の出迎えにいっている。超音波で呼べば来てくれるだろうが、うっとり状態で相手できるわけもないし……さて。「マスター、ミッションコンプリート。スラピィ、ただいま帰還いたしました」 なんて構えてみたものの、どうやらちょっと違うらしい。 いやそりゃ、捕獲完了したら帰りますって話だし? 目の前にいるのがカーラさんじゃなけりゃスラピィに違いないはずなんだけど。「あー……うん、お帰り、そんでありがとうさん。でも、ちょっと待ってくれスラピィ、俺は今混乱している」「待機命令受領。かしこまりました」 どういうことか、つまり。 カーラさんが自分のことをスラピィだと言って。 二足歩行で近寄ってきて目の前で両足をぴしりと揃えて気を付けしてるわけだ。 ……どういうことだってばさ。「困惑されていると判断。マスター、発言の許可を頂戴してよろしいでしょうか」「構わないよスラピィ……って、スラピィでいいんだよな?」「ありがとうございます。はい、スラピィはマスターのスラピィでございます」 喋れたの? なんて。 口をぱくぱくしながらアホ面してるだろう俺に向かって、自称スラピィは、くすりと笑った後。「スラピィの身体を薄く延ばし身体中へと張り巡らせ、この個体、カーラの身体制御を奪っております。一口で申し上げれば丸のみ状態にあると言えるでしょう、現在カーラの声帯を使用しこうして会話できております。マスターと直接言葉を交わせておりますこと、スラピィは、とても喜
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