All Chapters of セイ隷術師の成り上がり~ドスケベモン娘たちとハーレムダンジョンライフを満喫しよう~: Chapter 1 - Chapter 10

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バラ色人生は追放と共に

「残念じゃがディータ。わしはお主を村の掟に従い追放せねばならん」「……はい」 ですよねー! なんて言いそうになる気持ちをぐっと堪えて神妙に返事をする。「ディータよ。何故精霊術を村の者に向かって使おうとした?」「……申し訳ありません、村長。それは、言えません」 手に入れた性隷術を試したかった、なんて口が裂けても言えないよね。 俺の返事を聞いて難しい顔をする村長。 もしかしたら、情状酌量の余地を探してくれようとしていたのかもしれない。「お主が理由もなく誰かを害そうとするわけがない。何か、理由があったのではないか?」 こういう時に普段の行いがモノを言うってもんなんだろう。 難しい顔のまま、気遣うような視線を向けられて何とも言えない気持ちになってしまうが、追放という決定は覆らないはず。「いえ、手に入れられた力に舞い上がり我を失ってしまった。それ以外に理由はありません」 いや本当に、それ以外理由はない。 ぶっちゃけた話、今までいわゆる良い子でいたのは、全ては精霊術を手に入れるためだけだ。 心の底から善行を積みたいとは思っていなかったし、善人であるべしなんて家訓もなければ意識だってない。  村長はそんな俺の見てくれを信じてくれていたというだけのこと。「信じられん……が、それ以外にはないとして欲しいということ、か」 何やら小声で唸っている村長には、騙して申し訳ないって気持ちがちょっとあるけれど。 しかし仕方のないことなんだ。 日頃の行い、ひいては心の清らかな者に精霊は力を貸す。 だからそうしていた。 いや、心が清らかな者に見えるよう心がけていた。「わかった。どの道決定は覆せない、示しという意味でもじゃ。村からは明朝、出て行ってもらう」「わかりました」 痺れかけていた足に力を入れて立ち上がる。 やっぱり変わらず向けられるのは気遣うような、心配げな視線のまま。 ただそんな気持ちに対して、演技であっても応えられる俺じゃあなくなった。 もう善人面する理由がなくなったのだ。 むしろ、これで良い子をし続けなくて良くなったなんて嬉しく思いすらする。 なんて薄らぼんやり考えている俺は控えめに言ってもクズなんだろう。 だから、ある意味必然だったのかもしれない。「お世話に、なりました」「……うむ、ハルピュイアの加護があらんことを、
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いただきますされよう

 道の発展は国の発展。 この国、ハルモニクスの王が言った言葉だ。 やや強硬的に進められた交通政策のおかげで、こんなド田舎と言って良い地域にもかかわらず、ズビャビッと整備された石畳の道を歩く。 左手を見れば青々とした森が広がり、右手を見れば草原が地平線まで続いている。 思わず俺は自由だ―! なんて叫びたくなる気持ちがあるけれど、そんなことをしている場合でもない。 フリーダムを謳歌したい気持ちを抑えて、アルエ様と今後について話した結果だが。 やっぱり直近の目標として、性隷術をしっかり扱えるようになることが共通認識として設定された。「カーラって言ったっけ? あの娘が発情を防げた理由はわからないけど、あなたが人間相手に発情を成功できるかは何とも言えないところね、むしろ失敗する可能性のほうが今のところ高い」 やっぱり確信犯だったんだなぁと呆れもするが、まぁいいか。「その理由は?」「単純に、術者の技量が未熟だからよ」「む、むぅ」 アルエ様は精霊じゃなく淫魔とのことだが。 自身の力、すなわち魔法の力を契約者に与えるという面においては精霊と同じ存在とのことで。「精霊術にしてもそうだけど、やっぱり訓練が必要なのよ。それも実践的なね」「実践的、というとやはり使って慣れろということでしょうか」「そそ」「そうは言いますが。先ほど仰られたように、人間相手には失敗してしまう可能性があるのでは?」「ええ。だから使う相手を変えるのよ、そう、モンスター相手にね」 ……さて、落ち着こう。「モンスター相手?」「うん」「モンスターに発情を?」「うん」「俺、どうにかなっちゃいません?」「なるわね」「えぇ……?」 しれっと言い放つアルエ様は滅んだほうがいいと思う。 つまりは言ってるのだ、モンスターを発情させてその贄になれと。
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そうだ、ダンジョンを作ろう

 スライムの中、あったかいわぁ……。「もがぼがっ! っぷぁ!」 顔の部分はそんなにスライムに包まれていなかったことが幸いして呼吸が許された。「し、死ぬかと思った……」 溺死は免れたものの、残念ながら身体は全く動かせない。 スライムの重さも感じるが、何よりこの……粘液? とでも言うか、ネバっとした感触が動きを遮ってくる。「――」「……で、どうしよう」 首から下に広がるスライム。 何をされるわけでもなく、なんだろう? なんかこう、抱きつかれているというか羽交い絞めにされているというか。「も、もしもーし?」「――」 残念ながら意思の疎通はできない様子。 びしゃっと飛び散ったようなスライムの身体が、俺に纏わりついたまま。「う、うーん」 まぁ、身体が溶かされるとかそういうわけではなさそうで安心した。 スライムが何かの骨を身体の中に取り込んでいたとかいう話を聞いたことあるだけになおさら。「むしろ……気持ちいいな?」 こんな時に何を言ってるんだとどこかの淫魔に怒られてしまうかもしれないが、人肌程度に温かいスライムの身体は、ちょっと温めの風呂にでも入っているような感じだ。 まぁ服を着ながらだから少し不快感はあるが……ぶっちゃけ全裸になってからもう一度と思わなくもない。 じゃあ、抜け出せる程度に復調するまでこのままでもいいかと思ったとき。「ん?」「――」 何やらスライムがふるふると震え出した。「あー……ご、ごくらくじゃあ……」 え? 何これ? めちゃくちゃ気持ちいいんだけど? 全身マッサージでも受けているかのような、これは最高ですね、寝てしまいそうです。「って、命の危険には変わりないだろうに俺は一体何を……」 いかん、あぶないあぶない、これがスライムの罠か。 こうして俺を抜け出せないようにしてモノにしようってハラか? やるじゃない、半分堕ちそうになってたぜ。スライムの中、気持ちよすぎんだろっ!「かといって……どうしようもないんだよな」 もう一度動こうとしてみれば、今度は押さえつけられるかのような力で邪魔される。 なるほどつまり、このスライムは意思を持って俺を動かせないようにしているということか。 となるとこのマッサージされてるみたいな動きもこいつの意思なわけで。「これが俺の殺し方?」 でも俺の身
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嘘つき淫魔はわからせたい

 悪魔は嘘をつく。  正確に言うなら、意味のある嘘を呼吸するかのように平然とつく、かな。  逆に言うなら意味のない嘘はつかないってこと。 淫魔といえど、あたしも悪魔だ。  当然とは言わないし、これが普通だとも思わないけど意味のある嘘をつく。 だから、ディータに対してだって、もちろん嘘を重ねている。「くっ! スラピィの中、気持ちよすぎんだろっ!」「ぴっぴぴー♡」 魂の形が似ている。  それはあたしと、じゃあない。 というか、気づいていないのかしら?  妖精体とは言え、人間界とは文字通り次元が違う世界に住んでいるあたしを顕現できている異様さに。  たかが一度、スライムとは言え精を与えただけでユニークモンスター化させることができる異質さに。 どっちの点を考えても、契約したての人間ができるものじゃあない。「ったく! 使うたびに具合がよくなるなぁ! スラピィはさぁ!」「ぴぴっ♡」 間違いなく、普通の人間じゃない。 いえ、普通じゃないなんてわかっていたことね。  そもそも契約の時だってそうだ、あたしが見つけたんじゃない、むしろ見つけられた。  呼び寄せられたと言っても良いわね、選んだんじゃない、選ばれたんだ、あたしは。「くぅ……っ! イクぞ! 射精るぞスラピィ! しっかり受け止めろよっ!」「ぴっ♡」 あのスライムを見ても、その考えは間違っていないと思う。  一度の行為で、あれほど人間に懐くモンスターなんて見たことがない。 ううん、懐くなんてもんじゃないわねあれは、むしろ仕えている、ディータのことを主と仰いでいると言って良い。 あたしにも彼が何者かなんてことはわからないけれど。 それでも、あたしの目的を達成するために一番適した人間であることに違いはないし、あたし以上にディータの目的を達成できるよう援助できる存在はいない。「う、ぉおおおっ!」「ぴぃ……♡」「それに、しても」 疼く。 日課にしろと言いつけたスライムを使ったオナニー。  言いつけを守って、毎晩一度はあの白いスライムから切り離された塊を使って自慰に耽る姿に、お腹の奥が熱を持つ。「は、はぁ……はぁ……」 それもこの妖精体だけじゃない。  魔界にあるあたしの本体だって、きっと下半身から淫水を垂れ流していることだろう。「ん……ふ♡」「っし、もう一回だ!
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初めての成功

 街道から更に離れるよう森の奥へと進んでいく。 当たり前と言えばそうだが、魔物除けが施された場所から離れれば離れるほどモンスターと遭遇する可能性は高くなる。 ほぼ無害とされているスライム、あるいは魔物除けを何ら問題にしない強力なモンスターなら別だが、基本的にはそのモンスターにとって影響がない場所に生息しているものだ。「フォレストウルフ、かぁ……」 アルエ様は失敗しても危険はないと言っていたが、具体的なことは何も教えてくれなかったし一抹の不安が拭い切れない。 俺自身、魔物避けが施されている場所から、事前準備なしでここまで離れるのは初めてだし、何より目的はフォレストウルフ、警戒しすぎて悪いことはないだろう。 森という環境に適応したウルフというモンスター。 それがフォレストウルフという四足歩行の獣型モンスターだ。 モンスターには何処に生息しているかによって冠詞がつく。 ウルフは基本的に草原、あるいは平原に生息しているモンスターであり基準とされている。 特徴としては動きが素早く、人に対して好戦的で、群れをなして旅人を牙で追い立てるといった感じ。 では、そんな基準とされているウルフに、フォレストという冠詞がついたモンスターはどんな存在なのか。「ねぇ? いくらフォレストウルフは気配を消すことが得意にしても、警戒しすぎじゃない?」「いやいや、これでも大胆すぎるかなと思っていたくらいですって」 アルエ様は俺を殺したいのかな? 何言ってるんですかってもんだ。 そう、フォレストウルフは森という環境に適応し、気配を消す術を身に着けた。 進化したと言ってもいいか。群れで行動することをやめ、森という環境を利用し自分の気配を消し、獲物を仕留める森のハンターとなったのだ。 ハンターギルドなんかから公表されている危険度はCマイナス、だったかな? 一般人、戦う力を持たない人は決して相手をしないようにってランクに設定されている。 ちなみにスライムはG、認定ランクの中では最低のものだ。 ……うん、やっぱ無茶だろどう考えても。「アルエ様、やっぱり一旦戻りませんか? トラップなんしを作ってからもう一度ってことで」「うん、却下♡」 これだもんなぁ……スパルタが過ぎませんかね。 確かに、発情魔法を一回使っただけで魔力切れになることはなくなった。 けど、発動対象
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調教、あるいは躾けの時間

「いつつ……ひ、久しぶりにこんな怪我したわ」「ぴぴー……」 街道近く、森への侵入口に作っていた野営地に戻ってきて傷の具合を確かめる。 ここまでの怪我をしたのは狩りになれてなかった頃以来だ。 基本的にこういう怪我をしないように立ち回るのが狩りでもあったし、慣れてきてからは滅多に怪我しなかったもんだから、なんとも昔を思い出す。「大丈夫だよ、スラピィ」「ぴぴっ」 傷の手当をしている俺へとすり寄ってきたスラピィの頭を撫でれば、安心したのか太ももあたりをすりすりしてきた。まじでかわいいなこいつ。「グルル……」 うん、かわいいだけってわけでもないか。 スラピィオナホの要領か、スラピィは自分の身体の一部を切り離し、フォレストウルフを拘束する縄のようなものを作ってくれた。 切り離して体積が減っても、ものの数秒で元の大きさに戻る。 アルエ様いわく、自分の魔力で身体を形成しているから、魔力が尽きない限り再生可能らしい。 便利なもんだと思ったりもするが、それ以上にCマイナスランクのフォレストウルフが身動き取れなくなるくらい頑丈なもんを作れるあたりに驚きがある。 体当たりでアイツをすっ飛ばしたことと言い、フォレストウルフに取り付き完璧に身動きを封じたスラピィというスライムは、間違っても最弱モンスターなんて言えないだろう。 今になって思えば、アルエ様が言った危険はないってのは、スラピィがいる以上どうにでもなるって言う意味だったのかもしれない。「気をつけてくださいよ、アルエ様」「心配してくれてるの? ちょっと意外だわ、まぁありがと」 スライムロープでグルグル巻きにされているフォレストウルフの周りを飛び回り、何やら調べている様子のアルエ様は、ちょっと目を丸くした後、そっぽ向きながらお礼を言ってくれた。 何にしても無事に戻ってこられて良かった。 焚き火に木をくべながら、命あっての物種ってのはこういうことなんだろうなと思う。「ディータ」「ん、もうアイツは良いのですか?」「まぁね」 やってやったぜみたいな雰囲気で、額を腕で拭いながら小さなコップに入っている水を飲み干した。「何?」「いや、おっさんくせぇなこの人って思いまして――あだっ」「そこまであたしに慣れなくていいから。表向きだけだってわかってるけど、ちゃんと敬いなさい」 投げつけられたコップ
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種付けわんわん

「あ、あ♡ あぉ~ん♡」 ぶちりという処女膜を破った感触を感じながら、フォウの膣を思いっきり突き上げる。「く、ぅ」「あ、ぉ♡」 ものすごく、キツイ。 噂に聞くキツマンってやつなのか、それとも前戯もせずに突っ込んだからほぐれていないだけなのか。「ごしゅ、じん、しゃま♡ ごしゅ♡ ごしゅぅ♡」「う、ぉ? フォウ、待て!」「あふぅ♡ はっ♡ はっ♡ くぅん♡ くぅー♡」 破瓜の痛みは全く無いのか、気にならないほど発情しているのかすぐに動き出そうとした腰が、待ての言葉でピタリと止まった。 代わりに、首をよじって切なそうな瞳を向けてきて思わずチンコが更に硬くなる。「よ、よし、良い子だ、待て、待てだぞー」「わふっ♡」 言いながら頭を撫でてやるとまんまるお目々を細めて心地よさそうに。 ……危なかった、あのまま動かれたら射精待ったなしだった。 せっかくアルファを取れたんだ、情けなく即イキしてしまったら再び奪われてしまう可能性もある。 かと言って童貞……いや、脱童貞したばかりの俺にセックステクなんてあるわけもない。 性能力の向上って加護があるにしても、元を知らなきゃ違いがわからないし、まずは……。「はっ♡ はっ♡ はふっ♡ はぁ、はぁー……♡」 ゆるゆると動かしてしまいそうな腰を、無理やりにだろうフォウは動くなの命令に従って止めている。 やっぱり、教えてもらったばかりの力を使うしかないな。「――形状、変化」「きゃぅっ!?」 スラピィとセックス、いやまぁスラピィを使って俺が得た力は魔力だけじゃない。 ぶっちゃけスラピィほど目に見えた変化をすることができるわけじゃないが、多少モノを大きくしたり小さくしたりすることはできるようになった。「あっ♡ はっ♡ きゃ、ぅ♡」 フォウの反応を見ながらチンコの形を弄る。 大きさや形が全てではないが、テクを誤魔化せるものではあるとはアルエ様のお言葉だ。 実際、淫魔であるアルエ様の同類は、相手のモノに合わせて自分のオマンコを調整するような力があるらしいし、俺がこうしてそんな力を操れる理由の一端ではあるとのこと。「わ、ふ♡ きゅ♡ きゃんぃ――♡」「ぐっ、し、締付け、やば……っ!」 調整している途中でフォウがイったみたいだ。 ならこの形が一番良い、んだろうな、よし。「何一人で気持ちよくなって
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新しい力と戦いの気配

「わたくしは、ふぉう、でございます」「あぁ、その調子だフォウ。お前は賢いな」「わふっ! はい、ありがとう、ござい、ます!」 ご主人様呼びができたということで、言葉を教えてみれば日に日に人間の言葉が上手くなっていくフォウ。 元々頭が良かったのか、それともユニーク化したことで知性が向上したのか。 そのあたりのことはわからないが、教える前から俺の話している言葉の意味はなんとなく理解していたように思える。 まだ発音しきれないところはあるがこの調子なら完璧に話せるようになるまでそう時間はかからないだろう。 頭を撫でて褒めれば淑やかな笑みを浮かべながらも、しっぽが左右に勢いよく振られる。「ぴー……!」「スラピィも。ほら、いつもありがとうな」「ぴぴっ」 そうしてフォウを褒めればスラピィが拗ねたような鳴き声をあげてと。かわゆい奴らだ。 思えばスラピィも俺の言っていることを理解していた節がある。 もしかしたら人間と意思疎通ができるようになったというよりは、俺の言葉を介して意思疎通できるようになった結果、人間の言葉がわかるようになったということなのかもしれない。 何はともあれすっかりこれがいつも通りになりつつある最近だ。 心配していた、街道に施されていた魔物除けの影響も見られず、急ぐ理由もなし、のんびり道中を楽しんでいる。 というのもあれだ。 フォウとスラピィの活躍で、食糧事情がほぼ解決してしまったのだ。 ユニークモンスター化したフォウの力試しということで、食べ物になるモンスターを教えて狩ってきてもらったんだが、一時間もしない内に三日分くらいの量を取ってきた。 加えてスラピィがフォウの収穫できないような高所にある果実やらを、身体から触手みたいなものを伸ばして採るものだから、どこかの集落で食べ物を買う必要が本格的になくなってしまった。 むしろ逆に収入と出来る可能性すらある。 生憎大量に保存しておけるような道具はないから無理ではあるが、準備を整えれば何処かの村や街に納品して金銭に換えられるかもしれない。「あ、あの、ご主人様」「ん? どうした?」 ご主人様って単語だけめちゃくちゃ上手いのは嬉しいポイントに違いないが、俺の趣味、性癖を突きつけられるのにはまだ慣れない。 身なりを整えたフォウを改めて見れば、ロリではあるが可愛いというよりキレイな
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ハーピーというモンスター

 ハーピーというモンスターはそもそも人間を滅多に襲わないモンスターだ。 討伐難易度Bプラス。危険度G。 高めの討伐難易度に対して危険度が低いのは、ハーピーの縄張りをわざと荒らしたりしない限り、人間に対して敵対行動を取らないため。 むしろ山岳地帯といった高所が生息地のハーピーは、山から降りられなくなった人間を助けたりする程、心優しいかどうかはともかく見方によったら友好的なモンスターだ。 それは間違いない。 俺が生活していた村は、山の麓にある村だっただけによく知っていて、身近なモンスターだったから。「なんで、ハーピーが……?」 確かに敵対してしまえば、討伐難易度設定が高いことからわかるように、ハーピーは非常に厄介なモンスターである。 甲高い鳴き声でこちらの耳をおかしくしてくるし、あいつらは仲間意識が強いとでも言うのか、付近に生息しているハーピー全員で襲ってくる。 中でも飛ばしてくる羽は凄まじく、大の男の腕一本くらいなら簡単にぶっちぎる切れ味だ。 けどそれも、やっぱり敵対するようなことをしなければの話なわけで。「ディータ」「はい?」「もう一度聞くわよ? どうするの?」「……」 俺の決定を待つかのように、スラピィとフォウ、アルエ様がじっと見つめてくる。 面倒事には、変わりない。 ただ、この少しの情報だけで、打算が生まれた。 チャンスだ。 二つの意味で、そう思う。 ハーピーが草原に現れるなんて相当な異常事態だ。 原因は十中八九人間側にあるだろう、ならばその原因を取り除きハーピー達へと協力する姿勢を示すことができれば。 わざわざモンスター相手に危険を冒す必要もなく、信頼を得てモノにできる可能性がある。 ハーピー達を殲滅する選択をしても、フォウの戦闘力はかなり高い。 戦闘に関してまだまだ素人から抜け出せない俺でも、ハーピー程度、群れで来られようが相手にならないってわかるほどフォウは強い。 耳の良いフォウだから、鳴き声……音波攻撃に対して辛いが、スラピィを形状変化させて耳栓にでもしてしまえば問題にならない。 ギルドや貴族からの依頼ってのが正しければ、立ち回り方次第じゃ恩だって売れるだろう。 ダンジョンの位置程度、冒険者登録をしなくても教えてもらえるかもしれない。 けど。「フォウ、とりあえずその戦ってる場所まで連れて行ってく
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考証と交渉

 最後に会話できたハンターだけ、手早くで申し訳ないが情報提供への感謝を込めて土葬しておいた。「ご主人様」「お疲れ様、ありがとうな」「わふっ。おやすい、ごよう、です!」 スラピィは自分の身体が何処にあるかを把握できるし、多少なら意識を残せる。 フォウと初めてセックスした時、簡単にスラピィが作ったロープを引きちぎれたのは俺の意思を察して強度を弱めてくれたらしい。 スラピィが事後照れまくっていたのはロープに残した意識越しに情事を観察したせいだとかなんとか。 ともあれ、そんなフォウに残したスラピィの分離体の意識を辿ってスラピィはここまで道案内をしてくれた。 合流したフォウの頭を撫でながら、ハーピー達の様子を伺う。「……本当に、草原へ出てきてるんだな」 内心、近場の山あたりに拠点を作ってるのかとも思っていたが、予想は外れた。 岩陰に作って多少目立たないよう配慮しているようだが、ある意味これは不退転の覚悟の現れだろう、 必ず仲間を取り戻すという。 なんともお涙頂戴な話だが、残念ながら感情移入してる場合じゃないし、まだ俺のモノってわけでもないし同情の念も湧き上がってこない。 これがフォウやスラピィ、もしくはその家族や仲間だというのならブチ切れてるだろうなって思うけれども。「拠点構築はもちろん、焚き火、ねぇ。火を扱えるハーピーなんて聞いたこともない。ってなると、知恵をつけたか」「多分さっきのハンターを食べたんだろうね。ユニーク化とまでは言わないけど、強くはなってるみたい」 そもそも人間を害さないハーピーだ。 どういう風に進化したかってのはわからないし、俺じゃなくても予想できない。「夜目が利かず俺を知覚してもらえないままって方が面倒くさい。好都合だと思います。どの道やることは変わりませんし」「そ……なら、楽しませてもらうわ」 言いながらふっと姿を消すアルエ様。 鑑賞に集中するんだろうな、いい性格してるよ。「さて。それじゃあスラピィ、フォウ」「はいっ」「ぴぴっ」「今からあいつらと接触する。十中八九敵対されるだろうが、こちらからは良いと言うまで手を出すな、やられても反撃するな。専守防衛、俺と、自分たちの身を守ることに集中しろ」「ぴっ!」「……くぅん」 スラピィは了解の意をぴょんと跳ねて示してくれたが、フォウは少し不満げ……というか
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