性隷術師の成り上がり~ドスケベモン娘たちとハーレムダンジョンライフを満喫しよう~

性隷術師の成り上がり~ドスケベモン娘たちとハーレムダンジョンライフを満喫しよう~

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От :  靴下 香Updated just now
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人生に一度だけ、15歳を迎えた時、精霊との契約に臨むことができ、成功すれば精霊術という魔法が使えるようになる中で、ディータは淫魔と契約してしまい、性隷術を手に入れてしまう。 これを機にディータは考え、これからは自分に素直に人生を送ろうとした結果、世に蔓延る危険なモンスターを人間のように変化させることでできるようになりモンスター娘を侍らせるが、それがこの世界に住む人間たちから危険視されることとなってしまう。 これは、人よりちょっとスケベで特殊性癖を抱えた男の子が、ダンジョンでエッチなモンスターに囲まれて過ごせるようになるお話。

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Chapter 1

バラ色人生は追放と共に

「残念じゃがディータ。わしはお主を村の掟に従い追放せねばならん」

「……はい」

 ですよねー!

 なんて言いそうになる気持ちをぐっと堪えて神妙に返事をする。

「ディータよ。何故精霊術を村の者に向かって使おうとした?」

「……申し訳ありません、村長。それは、言えません」

 手に入れた性隷術を試したかった、なんて口が裂けても言えないよね。

 俺の返事を聞いて難しい顔をする村長。

 もしかしたら、情状酌量の余地を探してくれようとしていたのかもしれない。

「お主が理由もなく誰かを害そうとするわけがない。何か、理由があったのではないか?」

 こういう時に普段の行いがモノを言うってもんなんだろう。

 難しい顔のまま、気遣うような視線を向けられて何とも言えない気持ちになってしまうが、追放という決定は覆らないはず。

「いえ、手に入れられた力に舞い上がり我を失ってしまった。それ以外に理由はありません」

 いや本当に、それ以外理由はない。

 ぶっちゃけた話、今までいわゆる良い子でいたのは、全ては精霊術を手に入れるためだけだ。

 心の底から善行を積みたいとは思っていなかったし、善人であるべしなんて家訓もなければ意識だってない。

 村長はそんな俺の見てくれを信じてくれていたというだけのこと。

「信じられん……が、それ以外にはないとして欲しいということ、か」

 何やら小声で唸っている村長には、騙して申し訳ないって気持ちがちょっとあるけれど。

 しかし仕方のないことなんだ。

 日頃の行い、ひいては心の清らかな者に精霊は力を貸す。

 だからそうしていた。

 いや、心が清らかな者に見えるよう心がけていた。

「わかった。どの道決定は覆せない、示しという意味でもじゃ。村からは明朝、出て行ってもらう」

「わかりました」

 痺れかけていた足に力を入れて立ち上がる。

 やっぱり変わらず向けられるのは気遣うような、心配げな視線のまま。

 ただそんな気持ちに対して、演技であっても応えられる俺じゃあなくなった。

 もう善人面する理由がなくなったのだ。

 むしろ、これで良い子をし続けなくて良くなったなんて嬉しく思いすらする。

 なんて薄らぼんやり考えている俺は控えめに言ってもクズなんだろう。

 だから、ある意味必然だったのかもしれない。

「お世話に、なりました」

「……うむ、ハルピュイアの加護があらんことを、な」

 精霊術ではなく。

 性隷術、なんて力が手に入ったのは。

 家に戻って旅支度、というか身辺整理という名の、村から出ていく準備をする。

 心の清さに関係があるかはわからないけど、清貧を心掛けていたせいか荷物は少ない。

 丈夫な服と狩りに使っていた弓矢、後は獲物の解体に使っていたナイフに、日持ちするよう加工した食料くらい。

「はぁ……」

 清貧、清貧なぁ。

 色々我慢していたっていう証拠でもあるのだ、この荷物の少なさは。

 生憎両親は既に他界しているし、この村自体が貧しいこともあって、贅沢をしたくてもできなかったとも言う。

 結果、そんな現状をどうにかするための我慢は無駄になった。

 精霊術師になって、力をつけて、都に上って美女に囲まれバラ色生活って未来は閉ざされた。

 自業自得とはいえため息が出るのも仕方ない。

「景気悪いわねぇ」

「……出ましたね、諸悪の根源」

 ぱっと目の前に現れたヤツのせいで重たい肩が一層重くなった。

「ひどい言いぐさね? あたし何も悪いことしてないわ」

「はいはい、そうですとも。アルエ様は幼気なリビドーを刺激しただけですよね、わかってますよ」

 俺の返事にニシシ笑いを浮かべたこいつは、アルエという精霊……いや、淫魔だ。

「でもでもあたしの見込んだ通りだよディータ。やっぱりあなたは最高よ」

「犯罪を犯した相手に最高とかよく言えますね」

 手のひらサイズの身体で項垂れている俺の周りを飛び回られる。

 妖精サイズとはいえ、このまま人間と同じ大きさまでスケールアップすれば絶世の美女と言えるだろう。

 ツヤというよりは淫靡を感じさせるピンク色の髪をツインテールにしていて、黒いドレスのような服越しでもわかる形の良い胸が、動くたびにぷるんぷるんしてる。

 だからだろう、淫魔と言われてもすんなり納得できたのは。男の精を搾り取るに適したビジュアルをしている。

「それがいいのよ、そうだからいいの。きっかけ一つで禁忌を破る、良心のブレーキをぶち壊す。そんなあなたの魂に惹かれて、あたしはあなたと契約したのだから」

 どう解釈してもあなたってば最低のクズね! としか聞こえないんだが?

 しかも何か含んだものがあるような笑い方だ、あんまりいい気はしない。

 けどまぁ、そういうことなのだ。

 人生に一度だけ、15歳を迎えた時、精霊との契約に臨むことができる。

 実際に契約できる者は千人に一人くらいの割合で、契約できたものは精霊の力を魔法として行使できるようになる。

 そんなもんだから、精霊術師は貴重な存在で。

 契約できれば人生の勝者コースまっしぐらなのだ。

 だが。

「アルエ様? もう一度伺いますが、本当に俺は魔法が使えるようになったのですか?」

「使えたから防がれた、防がれたからバレた。そういうことよ」

 どうせ契約できるわけもなし、記念受験とでもいうかのような雰囲気が漂っていた儀式。

 神官に促され目を瞑ってみれば、暗闇の中見えたのは何やら文字が書かれたドラムロール。

 ぐるぐると回って、ゆっくりスピードを落としていくドラムロールを何とも言えない気持ちで眺めていれば、精霊の文字が止まりそうになって……ずるりとすべった。

「性隷術、ねぇ」

 そして止まった文字は性隷の二文字だ。

 なぁにこれと呆然としていれば次に現れたのがこの人……人? まぁ蝙蝠バットに似た羽を持つ淫魔だ。

「何? 今更あたしの力を疑ってるの?」

「正直に言えば、はい」

「ぐ……まぁいいわ、失敗しちゃったもんね、許してあげる」

 アルエ様はちっこい身体をふんぞり返らせて自分を精霊ではなく淫魔だと言った。

 同時に、俺の身体に何かが流れ込んできた感触があった。

 その流れ込んできたものが魔法の力というのならばそうなんだろうが、生憎その効果は発揮されることなく終わってしまったから。

「あなたが今使える魔法は発情ヒート。字のまま、対象を発情状態にすることができるって魔法よ」

「ええ、契約した時に聞きました。そして唆されもしました」

 だからこそついつい勢いのまま、村一番の美少女に使ってしまったわけだが。

 今になってよくよく考えれば、発情したとしてもその場で我慢して、後で別の男の所に行くってこともできるし、本当に迂闊な話だ。

「気づいてると思うけど、発情の矛先を使用者に向けるって効果はないわ。少なくとも今はね」

「今は、ですか」

「そ。剣士が剣の腕を磨くように、魔法の腕だって磨かなくちゃ。今は発情の魔法だけだけど、あなた次第で融通の利くものに変化させることだってできるようになるし、新しい魔法が使えるようにだってなるわ」

「ほほう……」

 それは何よりなお言葉だ。

 だってそうだろう? より強かったり、便利な魔法が使えるようになるということは。

「んふふ♡ そうよ? 確かにあなたは真っ当な方法でバラ色の人生を送ることはできなくなったけど、真っ当じゃない方法でならより濃く、より鮮やかな花道を歩むことができる。この村を追放されるっていうのは、考えようによっては好都合よ」

「……」

「本音の部分を一つ明かすけれど、あたしはその花が見たいのよ。人が自分の欲望をどう咲かせるのか、その花はどんな色を、形をしているのか。そしてそのためにあなたはうってつけの魂の色をしていた」

「魂の色、ですか?」

「さっきも言ったわ。理性より本能、欲望が先走る。でも、欲望の為に我慢もできるあなたは、あたしが力を与えるに足る人間よ」

 いやあの、それってやっぱり誉め言葉じゃないですよね?

 けど、アルエ様は何やら確信をもって言っている。

 本音の部分を一つと言った、つまり他にも俺を選んだ理由とやらがあるのかもしれないが。

「わかりました」

 元々自分のことを善良な人間だとは思っていない。

 むしろ真逆、やりたい放題したいと願っている一面を否めない。

「精々、気持ちの良い人生に変えて見せますよ」

「むふー♡ はい、良いお返事ね♡」

 もしかしたら悪ぶりたいお年頃ってやつなのかもしれないけど、他ならぬ淫魔らしいアルエ様が言うなら……やってみよう。

 そうしたいと。

 思い描いた未来にワクワクしている自分を、否定できないから。

「ディータくん!」

「あ」

 準備も終えて早朝。

 当たり前に見送る人はいないだろうと思っていただけに油断した。

「えぇと……」

「申し訳ありませんでした、カーラさん。つい、精霊術を手に入れた高揚感でやってしまいました」

 未遂ながらも第一の被害者である女の子、カーラ。

 肩甲骨あたりまで伸びているサラサラの茶髪、顔立ちは俺と同い年ながら2、3は若く見えるだろう幼さのあるもの。

 顔立ちに反して身体つきは、思わず魔法を使っても仕方ないと自己弁護に走ってしまいそうなほど魅力的な、黄金比と言って良いナイスボディ。特にワンピース越しでも主張している大きめなケツが良い。

「う、うぅん! そ、その、何されたのかも、わかんない、し……何も身体に異常は、ないし……」

「何にしても、あなたをどうにかしようとした事実には変わりませんから。重ねて、申し訳ありませんでした」

 頭を下げる。

 開き直ってもう一度発情をかけてしまえ! なんて考えが過ったし、姿を消したアルエ様からの念話で「もう一回! もう一回!」なんてコールが響くが、とりあえず却下だ。

「良いの! あ、えぇと、良くは、ないんだろうけど。で、でも! 何もなかったのに、村から追い出されちゃう、なんて」

「いえ、村の掟であることもそうですが。同じ村に他人を害そうとする者がいるという事実は、安穏や平和を脅かすものに違いありませんから」

 むしろ、本来ならば都に犯罪者として連行されてもおかしくないのだ。

 精霊術師とは見方を変えれば危険な存在だ。

 力を悪用すれば、少なくとも小さな村一つくらいなら簡単に滅ぼすこともできるし、意のままにすることだってできる。

 そういうことをしないから精霊と契約できるという見方もあるが、可能か不可能で言えば可能なのだ。

 それが追放という形になったのは、今まで善良なフリをしていたおかげというか。

 本当に今回は魔がさしてしまっただけなんだろうと。追放は掟のこともあり免れないが、これに懲りてもう間違いは犯さないだろうと思ってもらえたから。

 責任放棄、厄介者払いといった面もあるんだろうけどな。

 この先俺が別の所で問題を起こしても、うちのもんじゃないので知りませんと言えるようにしたとも言える。

 他者から見れば俺は精霊と契約できるような心の美しい人間。

 だが、被害がなかったとはいえ犯罪とされていることをしてしまった人間。

 追放って言うのは、いい落としどころな折衷案なのかもしれない。

「で、でもっ!」

「今を招いたのは自業自得に違いありません。そして俺がいないことでそれらが守られるのであればそうするべきで、そうしたいのです」

 いやほんとに。

 ここで駄々こねて都にでも突き出されるほうがキツイんですってば。

 だから大人しく出ていかせてください。

「う、うー……」

「こ、困りました、ねぇ……」

 カーラさんは何を考えているのやら。

 自分の身を狙った相手をどうしたいのか、これがわからない。普通は追放されて清々するってもんだろうに。むしろ自分もついていくとか言い出しそうな雰囲気すらある。俺に襲われたいのかな? ねぇよ。

 ……そういえば、犯罪者を引き渡せば褒賞金が出るっけか。

 なるほど、確かにこの村は貧乏だ。

 優しいカーラさんだから、褒賞金を村の為に手に入れたいのかもしれないな。

 流石にそれは困る。

「カーラさん」

「う、うんっ! な、なにっ!?」

 うお、食いつきが凄い。なんで?

「あなたの未来が幸せに溢れていることを願っています。そしてその幸せを迎えるために、俺は出ていくのです。わかってください」

「あ……ぅ……」

 そう言ってみればしゅんと顔を俯かせた。

 納得してもらえただろうか?

 女心なんてよくわからんのだ、今まで自分を抑えることで精一杯、善良な人間はこうするって想像を形にすることで必死だったし。

「では。もしも機会があるのならば、どこかでお会いしましょう」

「……うん」

 どうやら納得してもらえたらしい。

 俺としても抱きてぇなぁなんて思っていた相手と別れることになるのは苦しいのだ、これが恋ってやつか。

 機会とやらがこの先あるのかはわからないが、もしもあったのならその時は全力で性隷術を行使しようそうしよう。

「……っか、……で、つくれば……」

「はい?」

「う、うぅんっ! え、えと! わ、私も! こんなことがあったけど! ディータ君の未来が明るいこと! 願ってるからね!」

「は、はい。それはその、ありがとう、ございます?」

 言い終わるや否やダッシュで背を向けたカーラさんを見送って。

「な、なんだったんだ……?」

「……鈍感さんねぇ」

 何やら淫魔様にお叱りを受けた気がするが、とりあえず。

「頑張って生きるか―」

 村の外、バラ色の未来へ続いているだろう道へと一歩踏み出した。

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「残念じゃがディータ。わしはお主を村の掟に従い追放せねばならん」「……はい」 ですよねー! なんて言いそうになる気持ちをぐっと堪えて神妙に返事をする。「ディータよ。何故精霊術を村の者に向かって使おうとした?」「……申し訳ありません、村長。それは、言えません」 手に入れた性隷術を試したかった、なんて口が裂けても言えないよね。 俺の返事を聞いて難しい顔をする村長。 もしかしたら、情状酌量の余地を探してくれようとしていたのかもしれない。「お主が理由もなく誰かを害そうとするわけがない。何か、理由があったのではないか?」 こういう時に普段の行いがモノを言うってもんなんだろう。 難しい顔のまま、気遣うような視線を向けられて何とも言えない気持ちになってしまうが、追放という決定は覆らないはず。「いえ、手に入れられた力に舞い上がり我を失ってしまった。それ以外に理由はありません」 いや本当に、それ以外理由はない。 ぶっちゃけた話、今までいわゆる良い子でいたのは、全ては精霊術を手に入れるためだけだ。 心の底から善行を積みたいとは思っていなかったし、善人であるべしなんて家訓もなければ意識だってない。  村長はそんな俺の見てくれを信じてくれていたというだけのこと。「信じられん……が、それ以外にはないとして欲しいということ、か」 何やら小声で唸っている村長には、騙して申し訳ないって気持ちがちょっとあるけれど。 しかし仕方のないことなんだ。 日頃の行い、ひいては心の清らかな者に精霊は力を貸す。 だからそうしていた。 いや、心が清らかな者に見えるよう心がけていた。「わかった。どの道決定は覆せない、示しという意味でもじゃ。村からは明朝、出て行ってもらう」「わかりました」 痺れかけていた足に力を入れて立ち上がる。 やっぱり変わらず向けられるのは気遣うような、心配げな視線のまま。 ただそんな気持ちに対して、演技であっても応えられる俺じゃあなくなった。 もう善人面する理由がなくなったのだ。 むしろ、これで良い子をし続けなくて良くなったなんて嬉しく思いすらする。 なんて薄らぼんやり考えている俺は控えめに言ってもクズなんだろう。 だから、ある意味必然だったのかもしれない。「お世話に、なりました」「……うむ、ハルピュイアの加護があらんことを、
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いただきますされよう
 道の発展は国の発展。 この国、ハルモニクスの王が言った言葉だ。 やや強硬的に進められた交通政策のおかげで、こんなド田舎と言って良い地域にもかかわらず、ズビャビッと整備された石畳の道を歩く。 左手を見れば青々とした森が広がり、右手を見れば草原が地平線まで続いている。 思わず俺は自由だ―! なんて叫びたくなる気持ちがあるけれど、そんなことをしている場合でもない。 フリーダムを謳歌したい気持ちを抑えて、アルエ様と今後について話した結果だが。 やっぱり直近の目標として、性隷術をしっかり扱えるようになることが共通認識として設定された。「カーラって言ったっけ? あの娘が発情を防げた理由はわからないけど、あなたが人間相手に発情を成功できるかは何とも言えないところね、むしろ失敗する可能性のほうが今のところ高い」 やっぱり確信犯だったんだなぁと呆れもするが、まぁいいか。「その理由は?」「単純に、術者の技量が未熟だからよ」「む、むぅ」 アルエ様は精霊じゃなく淫魔とのことだが。 自身の力、すなわち魔法の力を契約者に与えるという面においては精霊と同じ存在とのことで。「精霊術にしてもそうだけど、やっぱり訓練が必要なのよ。それも実践的なね」「実践的、というとやはり使って慣れろということでしょうか」「そそ」「そうは言いますが。先ほど仰られたように、人間相手には失敗してしまう可能性があるのでは?」「ええ。だから使う相手を変えるのよ、そう、モンスター相手にね」 ……さて、落ち着こう。「モンスター相手?」「うん」「モンスターに発情を?」「うん」「俺、どうにかなっちゃいません?」「なるわね」「えぇ……?」 しれっと言い放つアルエ様は滅んだほうがいいと思う。 つまりは言ってるのだ、モンスターを発情させてその贄になれと。
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初めての成功
 街道から更に離れるよう森の奥へと進んでいく。 当たり前と言えばそうだが、魔物除けが施された場所から離れれば離れるほどモンスターと遭遇する可能性は高くなる。 ほぼ無害とされているスライム、あるいは魔物除けを何ら問題にしない強力なモンスターなら別だが、基本的にはそのモンスターにとって影響がない場所に生息しているものだ。「フォレストウルフ、かぁ……」 アルエ様は失敗しても危険はないと言っていたが、具体的なことは何も教えてくれなかったし一抹の不安が拭い切れない。 俺自身、魔物避けが施されている場所から、事前準備なしでここまで離れるのは初めてだし、何より目的はフォレストウルフ、警戒しすぎて悪いことはないだろう。 森という環境に適応したウルフというモンスター。 それがフォレストウルフという四足歩行の獣型モンスターだ。 モンスターには何処に生息しているかによって冠詞がつく。 ウルフは基本的に草原、あるいは平原に生息しているモンスターであり基準とされている。 特徴としては動きが素早く、人に対して好戦的で、群れをなして旅人を牙で追い立てるといった感じ。 では、そんな基準とされているウルフに、フォレストという冠詞がついたモンスターはどんな存在なのか。「ねぇ? いくらフォレストウルフは気配を消すことが得意にしても、警戒しすぎじゃない?」「いやいや、これでも大胆すぎるかなと思っていたくらいですって」 アルエ様は俺を殺したいのかな? 何言ってるんですかってもんだ。 そう、フォレストウルフは森という環境に適応し、気配を消す術を身に着けた。 進化したと言ってもいいか。群れで行動することをやめ、森という環境を利用し自分の気配を消し、獲物を仕留める森のハンターとなったのだ。 ハンターギルドなんかから公表されている危険度はCマイナス、だったかな? 一般人、戦う力を持たない人は決して相手をしないようにってランクに設定されている。 ちなみにスライムはG、認定ランクの中では最低のものだ。 ……うん、やっぱ無茶だろどう考えても。「アルエ様、やっぱり一旦戻りませんか? トラップなんしを作ってからもう一度ってことで」「うん、却下♡」 これだもんなぁ……スパルタが過ぎませんかね。 確かに、発情魔法を一回使っただけで魔力切れになることはなくなった。 けど、発動対象
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