All Chapters of 前世で悲劇の恋をしたら、現世で義兄弟として再会しました。: Chapter 11 - Chapter 13

13 Chapters

お兄ちゃん

朝食はクロワッサンにサラダ、コーンスープにスクランブルエッグと朝から美味しそうなメニューであった。その朝食を見た瞬間、璃亜のお腹がグーっと鳴った。「あ!いや...ごめん。」「ハハッ。いいよ。お腹が空くのは良い事だから。さ、食べよう?今日はオレも部活無いしゆっくり出来るよ。」「あ!たしか明日数学の小テストあるんじゃなかったっけ?!」「そう言えばそんな気がする。オレの苦手な範囲なんだよねぇ...」珍しく弱気になった楼がサラダをフォークでプスプスとつついている。そんな様子を見て、璃亜は思わずクスリと笑ってしまった。そこにはキラキラでかっこいい"蔵之 楼"の姿はなかった。「いいよ。僕でよければ教えてあげるよ?」「え!いいの?!助かる!!」「教えることで、僕も復習が出来るからね。」そうして朝食を終えると、今度は璃亜が「洗い物は僕にさせて?」と言って洗い物を担う事になった。洗い物も終えリビングで小テストの勉強をする。楼も頭が良いので、ものの一時間で復習は終わってしまった。することも特になくなってしまった二人は楼の提案により、気分転換にカフェに行く事にした。璃亜の着替えは一先ず楼の服を借りることにした。体格差がある為、楼のおさがりを着る事になったのだが。楼は着替え終えた璃亜を鏡の前に座らせると、髪をハーフアップにセットした。「璃亜はお母さん似だね。」「よく言われるよ。自分じゃ分からないけど。」「ヨシ出来た」というと髪が邪魔ではなくなった。「髪切らないの?」「切りに行く時間が惜しくって...」「そうだ!カフェ行った後美容室に行こう!今からいける所は...」楼は璃亜の意見も聞かず、どんどん話しを進めていく。美容室の予約が出来たのか、楼はホクホク顔である。「イメチェンした璃亜を一番に見られるなんて嬉しいな♪」「ま、待って!今更だけど、僕行くなんて言ってない...!」璃亜は楼の行動力に度肝を抜いた。陰キャにとって美容室はハードルが高すぎる。璃亜はそう言うが、楼は聞く耳持たずである。もうイメチェンした璃亜に心を持っていかれている。「さ、行くよ璃亜。」「ちょ、ちょっと楼君!」璃亜が楼を呼び止めたその時だった。ふと、楼は立ち止まり、璃亜に向き合うと、真剣な眼差しを向けてきた。「璃亜。誕生日は?」「え?12月。12月の24日だけど...。」「ク
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出会いの場

さて、楼の変態臭さはおいておいて、支度を済ませた二人はカフェへと向かって歩いていた。楼は璃亜の手を取ると、握り込んできた。「ちょ、っと!楼君?!なんで手...。」「いいじゃない。兄弟なんだし。」「...義理の、だけどね?」どうも璃亜は楼にペースを持っていかれやすい。そして、なかなか楼からペースを奪うことが出来ない。それが何だか悔しくて...。璃亜は思い切って楼の手を握り返した。そんな璃亜の行動に楼はビックリしたが、顔を真っ赤にしている璃亜に愛おしさが増してきてついつい抱きしめてしまった。「ぶっ!!急になんなのさ!!」「いや...、あまりにも愛おしくて...。」「どんな理由...。とりあえず離して!カフェ行くんでしょう?」璃亜に怒られてシュンとなっている楼はまるで叱られた子犬の様。自分よりデカい男に抱く感想ではないが、ついつい撫でてしまいたくなる。「...早く行くよ...お兄ちゃん。」璃亜はぼそりと言うと、楼は顔を勢いよく上げ、顔をパァっと明るくしてみせた。「璃亜!もう一回!もう一回お願いします!」「ヤダよ!ほら、行くよ!美容室の予約もあるんでしょう?」ちょっときつめに返したつもりだったが、璃亜の"お兄ちゃん"呼びに歓喜していて楼は天を仰いでいた。璃亜は「まったく。仕方ないなぁ」と言うと、今度は璃亜から手を握って、走り出した。「ちょ、ちょっと!璃亜?!」「...」璃亜は赤くなった自身の顔を見られたくなくて真っすぐ前を向いたまま走り続けた。カフェに着く頃には二人とも息たえだえになっていた。「ハァハァ...つ、着いた。」「な、なんで走ったの?...もう喉カラカラ。」「べ、別に特に理由は無い...と思う...。」「なぁに、それ(笑)」璃亜の答えに楼は笑うと、息を整えカフェの中へと入って行った。「いらっしゃいませ!...あれ?楼君じゃないか!今日は...お友達と?」「こんにちは、店長さん。彼は瑠々花さんの息子さんだよ。」「!君が!てことは...。」「そ。オレの義理の兄弟。」璃亜は会話に置き去りにされていると、楼に「璃亜」と呼ばれた。「この人はこのカフェの店長さんの田村さん。ちなみにここが瑠々花さんの職場で、父さんとの出会いの場ね。」「は、初めまして!母がいつもお世話になっております。」「瑠々花さんの言う通り、礼儀の良
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夢見て、貴方に逢いたい

美容室では楼の監視の元、楼のプロデュースでのカットになった。璃亜はここまでサッパリさせたのは久しぶりだ。と思いながら、美容室を後にした。「明日からはまた学校かぁ。...なんか今日一日がジェットコースターの様だったよ。」「父さん達も明日籍入れるって言ってた。これで明日から正式な兄弟だね。」「なんか、あっという間だったなぁ...。」すると璃亜は楼に向かって、「今日はありがとう。」と照れ臭そうに言った。「なぁに?急に。そんな顔を真っ赤にしちゃって(笑)」「な、なんでもない!!じゃあ、また明日!学校で!!」璃亜は楼からの返事を待たずに走って帰路へと着いた。そして、今の自宅であるアパートに着くと、丁度瑠々花も帰って来ていたようで二人で夕飯の支度をしながら今日あった事を報告し合った。「そういえば、璃亜ちゃん、髪切ったのね!かっこよくなったじゃない!」「こ、これは...楼君に押し切られて...。」「うんうん!いい関係を築けてるみたいでよかったわ。」夕飯を食べ、風呂へと入り、自室へと戻った璃亜は、なんだか明日からどんな顔で楼と学校で会えばいいのだろうか、と考えていた。そして、ベッドの上でゴロゴロと転がっているうちに、あぁ、なんだか眠いなぁ。今日はもう寝てしまおうか。と思い始めた。すると、途端にうとうととし始めてきた。「___やめてください、兄様!」「お前はオレ達の物だ!___になんか渡すものか!!」「ごめんなさい。___様。こんなに穢れてしまって...。」これは、一体何の夢だ?なんでこんなに切ない気持ちになるのだろう。"ピピピ、ピピピ"とアラームが鳴った。目には涙が溜まっていた。...まただ。またあの夢。最近よく見る夢だ。誰かに抱かれ、別の誰かを想う。そんな夢。そして、その夢を見ると無性に楼の顔が見たくなるのだ。何故なのか。この夢には楼も関係しているのか?そんな事を考えていると、時間になっても起きてこない璃亜を起こしに瑠々花が部屋までやって来た。「璃亜ちゃん?起きてる?」「母さん、ごめん!今起きたから大丈夫だよ。先にご飯食べてて!」璃亜は急いで支度を始めた。夢の事はすっかり忘れて。時間はもうかなりヤバい。「あ、璃亜をちゃん!来週の土曜日に引っ越しになるから、ちゃんと準備しておきなさいね!」「分かった!時間ないし、トーストだけ貰ってくね!行
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