これは昔々の悲しいおとぎ話である。友好な関係を築いていたアレクスとエルダリシアは、今日も今日とて平和な二国は王族同士の交流も盛んであった。ある日、アレクスとエルダリシアは友好パーティーを開催していた。会場はエルダリシア城。アレクスの第一王子であるロメオは大人達の仮面をかぶりあったパーティーに嫌気がさし、中庭へとやって来た。するとそこには先約している見慣れない人物が噴水の縁に腰を掛けていた。「お前は誰だ?そこで何をしている?」そう声をかけると、下を向いていた顔がロメオの方へと向いた。その顔は初めて見る顔で、まるで人形の様な美しい顔をしていてロメオはごくりと喉を鳴らした。「あぁ。アレクスの第一王子の...ロメオ様。初めまして。エルダリシアの第三王子のジュリアスと申します。」「どうしてこんなところに?」「少し人酔いをしてしまって。ここは休むのにはもってこいなもので。」そう言うジュリアスは危うい美しさを醸し出していて、ロメオの心を掴んで離さなかった。「今まで会ったことはありませんでしたがそれはどうして?」「...私は病弱なので昔からこう言った場所は...というのは表向きで兄たちから表舞台に出ないように言われていたのです。今日はあまり顔を出さないのもよくはないとの父の言葉に仕方なく。と言った形です。」「...何故兄弟達はお前の存在を隠そうとしているんだ?」ロメオがそう問うとジュリアスは顔を暗くして口をはくはくと動かしながら言おうか言わまいか迷っているようであった。そして、意を決したように語り始めた。「私の母は他の兄弟と違って、一メイドであったのです。所詮私は妾の子。しかし、嫌われるどころか執着されるようになってしまって。...まるで子供がお気に入りのおもちゃを隠すかのように私の存在は隠されているのです。」「通りでお前の存在は見た事も聞いたこともなかったわけか。」「そう言う事です。」そういうジュリアスは遠い目をして星空を見つめていた。まるでその様は一枚の絵画の様。ロメオは思わず見とれていると、ジュリアスから「ロメオ様」と声をかけられ、我に返った。「な、なんだ?」「こうして家族以外と話すのは久しぶりで楽しかったです。...こうして会うことはもうないとは思いますが...」「最後じゃない!そうだ。もしよければ今度から国境であるルメリア川で会わないか
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