เข้าสู่ระบบ週明け、璃亜と楼は学校へ行くべく駅で電車を待っていた。「......楼君は朝練とか行かなくていいの?この時間の電車じゃ朝練出来ないでしょ?」「月曜は朝練がないんだよ。......それに璃亜と一緒に登校したいし。なんで?」「楼君が一緒だと......周りの視線が痛いんだよ......」璃亜が周囲を見渡すと、あちらこちらから女性の視線が送られてきていた。璃亜はその視線にため息をつく。「視線が痛いって......オレだけのせいじゃないと思うけどなぁ」「?どういう事?」「璃亜だって視線を集めてるんだよ?......主に男の」「は?」「だから一人で登校させるのが心配なんだよ」たしかに言われてみれば男性もチラホラとこちらを見ているのがうかがえた。でもそれが自分に向けられたものだとは思ってもみなかった。......何でこうも男から見られるのかが分からない。可愛い顔とは言われるが、そこまで女顔と言う訳ではない。「......何で僕、男の人から目をつけられるのかが分からないんだけど......」「それは......どこか危うい色気?ていうか、さ。」「色気......?」璃亜は楼の事をじとーっと見る。楼はその視線に堪えられなくなり、そっぽを向いた。と、その時だった。楼の背中にドンッという衝撃と柔らかな感触が襲ってきたのっだった。「ろーうっ!おはよ♡」「......佐伯、こういうのはやめろって言ってるよな?」「いいじゃない!私と貴方の仲なんだもの。そ・れ・に!いい加減"純恋"って呼んでよ」「オレとお前の仲ってなんだよ。ただのクラスメイトだろ」襲ってきた正体は校内一の美女と男子が騒いでいる"佐伯 純恋"であった。彼女は事あるごとに楼に構ってくるので、楼はうんざりしていた。彼女が自分に構ってくる理由は分かっている。彼女に記憶があるか無いかは分からないが、彼女は前世のロメオの婚約者である、"スカーレット・オベール"なんのだ。「あら?この子誰よ。なんで楼と一緒にいるわけ?」「......ほんとお前って失礼だよな。璃亜だよ。雛形 璃亜」「うっそ!あの野暮ったいメガネ陰キャ?!メガネしてないと誰だか分らなかったぁ!」純恋はその豊満な身体を楼に押し付けながら璃亜へと目をやった。そして「ふーん......」と呟くと何を考えてか一瞬で楼から身体を離し、璃亜へ
楼は考えた。いかにして璃亜を攻略するのかを。たしかに今は両思いだし、恋人と言っても過言ではない。......と、思う。しかし、だ。今の璃亜には危機感と言うものが足りていない。自分のポテンシャルには気づいていないは、愛想は振りまくは......こっちの心配を考えていない。「......ん。楼君!!」「ハッ!ごめん璃亜。どうかした?」「どうかした?じゃないよ。宿題分からないから見てほしいって言ったの楼君じゃない」「アハハ......ごめん。考え事してた」"考え事"と言うと、璃亜は不思議そうな顔をして見つめてきた。そんな様子に楼は「可愛いなっ!!クソッ!!」と内心冷静ではなかった。「ところで璃亜。オレ達の関係は?」「?義兄弟」「もう一つ大事なものがあるだろう?」楼が璃亜に問いただすと、璃亜は顔を真っ赤にして小声で答えた。「......こ、恋人?」その答えを聞いて、楼は心の中でガッツポーズをした。そして、向かいに座った璃亜に口づけを送った。「!!な、何、急に!」「ハハッ。顔リンゴみたいに真っ赤だよ?そんなに恥ずかしい?」「は、恥ずかしいとかじゃなくって......」楼は立ち上がると璃亜の隣に座った。そして璃亜の手を取ると、口づけを落とした。そしてそのまま腕に唇を這わすと、璃亜はくすぐったさと若干の快感を拾ってしまい下半身を隠した。そして楼は璃亜に耳打ちをした。「......もしかして、感じた?」「!ち、ちが......」「じゃあどうして前隠すの?」楼は自分はもしかすると"S"かもしれない。と思うとなんだか楽しくなってきてしまっ楼は、璃亜の身体をそっと床に倒すと、身体を撫でつけていった。「ふっ......あっ、くすぐった、い......!」「くすぐったい?感じてるの違いじゃないの?」そうおもちゃのように弄んでいると、璃亜は初めての快楽に涙を流してしまった。それに慌てたのは楼である。流石にやりすぎたか?!と後悔をし、戸惑っていると、璃亜が楼を押し倒し返してきた。「り、璃亜......?」「......僕だって男だよ?やられっぱなしは面白くない」そう言うと、璃亜は楼の首筋に顔を埋め、ガリっと噛みついた。そして、初めて璃亜の方からキスをしたのである。触れるだけだが二人は心地よく感じていた。「ふふっ。参ったな。攻略するつもりが逆に
どたどたと音を立ててしまっていたので、友成も瑠々花も何事かと心配になって様子を見に来た。そこにあった光景は危惧していたものとは違い、ベッドの上で抱き合いながら寝ている楼と璃亜の姿があった。「友成さん、今度こそあの子たちをを幸せにしてあげましょう。私たちの手で」「そうだな。しかし驚いた。前世では父親違いと言う事を隠していたというのに......」「惹かれるものは親子そっくり」「そういえば璃亜の父親は......」「エルダリシア国王です。あちらに記憶はありませんでしたが。前世と一緒で女好きのクズでした」普段温厚な瑠々花から"クズ"と言う言葉が出てくるとは......なかなかレアである。しかし、だ。ここまでよく璃亜に前世の母と言う事をバレずに来たものだと友成は感心した。瑠々花曰く、「璃亜ちゃんの前ではちょっとおバカなふりをすれば大丈夫」とのことであった。案の定ばれずにこの年まで生きてこれた。友成はもう子供たちも高校生だし話してもいいんじゃないかと思ったが、何でも「二人の幸せが確実なものになってから」と言う瑠々花なりの親心であった。「ん......?あれ?」「おはよう璃亜君。よく眠れたかい?」「ハッ!僕なんで寝て......て、楼君?!暑いし、重いし、恥ずかしいよ!」「んン?あと5分......」「おーきーてー!!」璃亜の必死の説得?もあってか、あれから10分後に楼は目を覚ました。「アー......せっかくいい気分で寝てたのに親父マジ使えねぇ......」「喧嘩なら買うぞ?文系だが鍛えている方だ」「ハーイ、ハイ!こんなところで喧嘩始めないの。もうじき宅配ピザが届く頃よ。さぁ、リビングへ行きましょう」そして四人はリビングへと向かった。リビングへと行く際中も楼は璃亜の手を離さなかった。それに抗議しようとした璃亜だったががっちり恋人繋ぎであるのと、幸せそうに笑う両親に水を差すようなことはしたくない。璃亜はため息をつきつつも、この幸せな空間は心地いいし悪くないと思っている。この日の夕飯は宅配ピザ。出来立てでとても美味しそうだ。そう言えば、ルメリア川での逢引きの時、ピザの様なものを持って行った事があった気がする。そう考えると懐かしいものだ。楼も同じ事を思っていたようで、二人は目が合うと、顔を見合わせ笑い合ったのであった。夕飯を済ませ、風呂からも上
昼食のオムライスを食べ終え、再び荷解きを再開する。璃亜の荷解きは楼も手伝っていたのであとは服を片付けるのみとなっていた。「それにしても凄い本の数だな。......父さんの本全部揃ってるんじゃないか?」「もちろん!大ファンだからね」そう言うと、楼は面白くない。と言わんばかりに頬を膨らませた。そんな様子を見て、璃亜はプッと吹き出しベッドへとダイブした。「アハハ!楼君ってばお義父さんに嫉妬してるのさ」「な!そんなに笑わなくてもいいだろう?!オレがどれだけお前の事を想っていると......!!」楼は言葉も途中に絶句した。ベッドに横たわる璃亜はがとてつもなく魅力的で、食べてしまいたいと思う程であった。「......璃亜。」「?楼く......ん?んン......」璃亜の返事を待たずに楼は口づけをした。その瞬間だった。璃亜の脳裏にジュリアスの頃の記憶が走馬灯のように駆け回った。そして、涙を流した。「!り、あ......?」「ロメオ......さ、ま」璃亜は楼を突き飛ばすと、はらはらと涙を流し続けた。そして、「汚い、汚い......」と壊れたラジオの様に繰り返していた。そして自身の身体を抱きしめた。「ジュリアス!お前は汚くない!何故そんな事を思う?」「......私は兄様方に穢されました。貴方の様な眩しく綺麗な方に触れていただけるような身体ではありません......」やはり、一之瀬兄弟と接触したのが悪かったのであろう。いくら今後の接触を制限したとはいえ、璃亜に植え付けられた恐怖心は拭えきれるものではない。「ジュリアス。お前は決して汚くない。気高く、美しい存在だ。安心していい。オレはお前だけを思い続ける。ルメリア川での日々はオレにとって綺麗な思い出として心に残ってる。」「ろ、めお......様......わたしも、私も同じです。貴方との日々があるから生きてこれた。貴方がいなければ死んでいたかもしれません」「......そんな事は言うな」楼が璃亜に力強く、そして低い声で言葉を発する。璃亜はその声にビクッと肩を跳ね上げさせると、恐る恐る顔を上げる。すると、楼は怒りに心を苛まれていた。そして、やるせない怒りに拳を握りしめた。しかし、その時だった。璃亜の「ごめんなさい、ごめんなさい......」という言葉に我に返る。「璃亜!ご、ごめん!!オレ、こん
あれから一之瀬兄弟は特に何かしてくると言う事はなく、その週の学校は終わった。そしていよいよ今日は蔵之家への引っ越しの日。アパートの荷物を全部引っ越しのトラックに詰め込み、璃亜と瑠々花は瑠々花の運転する車で蔵之家へと向かった。そしてたどり着くと、楼と友成に出迎えられた。「やぁ!よく来たね!今日という日を今か今かと待ちわびていたよ」「まぁ、オレは璃亜と学校で会えてたけどね」璃亜は「これからよろしくお願いします」というと、友成は「そう固くならないで」と優しく諭した。楼は璃亜の荷物を持つと、家の中へ入るように促した。璃亜は頬を紅潮させ、楼の後についていく。そんな二人の様子を微笑ましく見守る瑠々花と友成であった。「璃亜の部屋はオレの隣になるから。ちゃんと掃除してあるから安心して」「楼君の部屋の隣......」「あれ?一緒がよかった?」楼が茶化すように言うと、璃亜は顔を真っ赤にした。そんな璃亜の様子を見て、つられて楼まで赤くなる。「そ、そんな事あるわけないでしょ!何言ってるの?!」「ご、ごめん!冗談で言ったつもりだったんだけど......」「ほらほら!若者たち!早く荷解きしないと日が暮れるよー」友成が二人に揶揄うように声をかけると二人はハッとして荷解きを開始した。友成は前世の二人を知っているので今世では幸せになってもらいたいと心から思ったのであった。「さて、諸君。そろそろお昼にしないかい?」「さんせー。オレ腹減ったぁ」「あ、ならオレが何か作りますよ」「璃亜ちゃん。お母さんが作るわよ?」「......母さんはダークマターを生み出すからオレに任せて。ね?」璃亜はそう言うと、エプロンを荷物から取り出すと冷蔵庫の中を見た。意外にも食材が豊富に揃っていたのには驚いた。「こんなに材料あるって、自炊できてるんですね」「い、いや......それはお手伝いさんがやってくれててで......あ、安心して!その人は男性だから!」一瞬、瑠々花から殺気を感じたが"男性"という言葉を聞きその殺気は治まった。「簡単ですけどオムライスでいいですか?」「まぁ!璃亜ちゃんのオムライス!とろとろふわふわで美味しいのよ!」「璃亜の手作り......」なんだか、一気に期待値が上がってしまった気がするのだが。まぁ、そこまで期待されれば応えないわけにはいかない。璃亜は気合を
「......きたな、"ジュリアス"」「きっと来てくれるとは思ってたよ?......前世と一緒でどこもかしこも美しいね。早く食べちゃいたいくらい」「兄様方。私はもう前世の様に弱くはありません」璃亜がそう言うと、楼が姿を見せた。「"一人で"とは言ってませんでしたからね」「......貴様はアレクスの第一王子か?何故お前がジュリアスといる?」楼は二人に見せつけるように璃亜を抱きしめた。すると、碧斗も紅夜も頭に血が上ったようであった。「き、貴様ぁ!!ジュリアスを離せ!穢れてしまうであろう!!」「......先に穢したのはどちらでしょうか。」「......なに?」これには璃亜も驚いた顔をした。まさか、自分の過去がバレてしまったのか?あの忌まわしい過去を?しかし、楼は璃亜を離すどころか、強く抱きしめた。「あなた方は自身の欲のために璃亜を、ジュリアスを自分たちの好きなように扱った!それがオレには許せない!!」「ロメオ様......」そして楼は璃亜を一度離すと、一之瀬兄弟に詰め寄った。二人の胸ぐらを掴むと、とてつもなく低い声で、「ジュリアスを苦しめるために近づこうものならオレが断じて許さない」と宣言をした。そしてパッと手を離すと、満面の笑みを浮かべた。「そういう事だから。分かってくれるかな?碧斗君。紅夜君」「わ、分かった。分かったから!ジュリアス!こいつをどうにかしろ!!」「僕はもう"ジュリアス"ではないので。何を言ってるのかわかりません」璃亜も楼のお陰で強く出ることが出来た。そして、碧斗と紅夜はその場から逃げるように走り去っていった。まるで"覚えてろよ!"と言わんばかりに。「璃亜!大丈夫だったか?!」「うん。大丈夫。......けど、どうして過去の事を?」楼は昨日の夜の父親との会話を璃亜に話した。璃亜はまさか、友成がロメオの父だったとは、そして、過去の自分たちの事を知っていたとは思いもよらなかった。「しかし......あの二人、これで終わるとは思えない。いいか、璃亜。決して一人になるなよ?出来る限りオレといる事。いいな?」「うん。心配しないで?僕は君のそばから離れない」璃亜と楼はここが学校であることも忘れて、互いを求めあうように抱きしめ合った。二人はこれから起こるであろう至難に立ち向かってやろうと息まいたのであった。
ご馳走を母と二人でたいらげ、風呂に入って自室へとやって来ると、璃亜はベッドにダイブした。朝、痴漢にあったと思ったら、校内カースト上位の楼に助けられ、何故かひどく懐かれた。そして、学校から帰って来ると、母が再婚すると言うビッグニュース。なんだかジェットコースターの様な一日であった。...そう言えばLINEよこすように言われてたな。璃亜はベッドから起き上がると、机の上に置いたカバンからペンケースを取り出し、中からIDの書かれた紙を手にすると再びベッドへと戻る。「えーと...?ID検索っと。...あった。」検索した際出てきたのは、可愛らしいポメラニアンのアイコンで"ROU"との表示が。璃亜は思
あれから何とか午後の授業をこなし、璃亜は図書委員の仕事に向かおうとした。その時、楼が声をかけて来たのだった。「雛形、これから図書委員?」「あ、う、うん。蔵之君は部活?確か弓道部だったっけ?」「!知っててくれたんだ。...嬉しい。」「そ、それで何かあった?」そう問いかける璃亜に楼は耳打ちをした。「電車、まだ怖いでしょ?オレ一緒に乗るから。帰り玄関で待ってて。」「!」璃亜は囁かれた耳をバッと抑え顔をリンゴの様に真っ赤にした。そんな璃亜の様子を微笑ましそうに楼は見やると、「また後でね。」と声をかけ去って行った。「ぼ、僕どうしちゃったのかな...?」自分の気持ちに整理がつかないで
その日の学校は散々であった。遅刻の理由が痴漢によるものだという事がクラス中に知れ渡ってしまったからだ。「雛形ぁ、お前痴漢にあったとか嘘だろ?楼まで巻き込んで何考えてんだぁ?」「ホントだとしても、雛形君に痴漢するとか男も見る目なぁい(笑)」カースト上位にいるクラスメイトはどうもこう弱いものに絡むのが好きだな。こういうのは無視するに限る。しばらく好き放題言わせていると楼が璃亜の元へとやって来た。「お前らさぁ。オレ、ちゃんとこの目で見てたんだけど?なんで雛形が嘘言ってるとか言うわけ?」「く、蔵之君...」「いや、でもさ。佐伯ちゃんみたいに可愛い子だったら、痴漢にあったとかわかるよ?でも
"ガタンゴトン、ガタンゴトン"と今日も今日とて電車にその身を揺られながら学校へ向かう。この時間は通勤通学による満員電車となっているため、身動きがなかなかとれない。そのため、いつもの様に、雛形 璃亜は痴漢にあっているのであった。"気持ちが悪い"。今日はいつにも増してねちっこいやつであった。「あと学校まで二駅...。早く着け。早く...。」そう思い我慢している時だった。急に触っていた感触が無くなり何事かと思い顔を上げると、痴漢の手を掴んで捻り上げている人物がいた。「おい、おっさん。痴漢してやがったな?次の駅で一緒に降りてもらうからな。」「な!なんだお前!わ、私が痴漢をしていたという証拠は