**ケイシャの視点**牢獄の規則によれば、囚人は指定された牢に投げ込まれる前に、少なくとも二杯のトリカブトのスープを口にしなければならなかった。収容された者が狼の姿を発現させたり、脱走を企てたりするのを防ぐためだ。だが私の場合、アルファの血を引いており、最近の気性が激しすぎたため、臆病な看守たちは代わりに五杯ものウルフスベイン(狼の毒草)を飲み干させた。それから彼らは、兄の命令に従い、地下牢の最奥にあるセルへと私を連行した。入口には小さく狭い扉がついている。手首、首、足首に鎖を繋がれた後、中に入るには四つん這いになるしかなかった。そしてすぐに、その小さな扉は閉じられた。セルは小さく、狭く、暗く、じめじめして汚く……一言で言えば、肥溜めのような場所だった。他の囚人たちですら恐れをなす場所だ。空気が入る唯一の開口部は、金属製の扉の中央にある四角い小窓だけだった。もともと地下牢には空気などほとんど存在しないため、暑さと蚊に苦しめられるのは目に見えていた。明かりに関しては、期待するだけ無駄だった。この区域の地下牢には灯り一つ取り付けられておらず、夜になれば不気味な暗闇に包まれるのだから。まあいい、こんなことで私が挫けると思うな。……何時間、あるいは何日が過ぎたのかも分からない。ここに入ってからというもの、完全に時間感覚を失っていた。看守の一人が時折姿を見せ、扉を開けてはこっそりと食事と水を差し入れてくれた。どれも決して上等なものではなかったが、無いよりは遥かにマシだった。用を足すことに関しては、彼は蓋付きのバケツとかなりの大きさの水樽を用意してくれていた。バケツの中に用を足し、彼が来るたびに二つの容器を渡す。すると彼は新しいものを渡してくれるのだった。そのことにも感謝していた。ここから出られたら、あの男を私の専属警護員にしてやろう。彼は文字通り全てを賭け、私を餓死させて一切構うなという王の命令に背いてくれていたのだから。長い時間の後、一時間か二時間か、誰にも分からないが、セルの扉が開け放たれた。今回は見慣れたあの看守ではなく、まるで世界全体に怨みでもあるかのような顔をした男だった。「出ろ。お前にお目見えしたい方がいらっしゃる」冷たいトーンで彼は要求した。答えることなく、私はセルから這い出た。密度の濃い暗闇に慣れきっていた目には、懐中電灯の光が
Last Updated : 2026-08-19 Read more