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All Chapters of 甘い誘惑: Chapter 161 - Chapter 170

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**ケイシャの視点**牢獄の規則によれば、囚人は指定された牢に投げ込まれる前に、少なくとも二杯のトリカブトのスープを口にしなければならなかった。収容された者が狼の姿を発現させたり、脱走を企てたりするのを防ぐためだ。だが私の場合、アルファの血を引いており、最近の気性が激しすぎたため、臆病な看守たちは代わりに五杯ものウルフスベイン(狼の毒草)を飲み干させた。それから彼らは、兄の命令に従い、地下牢の最奥にあるセルへと私を連行した。入口には小さく狭い扉がついている。手首、首、足首に鎖を繋がれた後、中に入るには四つん這いになるしかなかった。そしてすぐに、その小さな扉は閉じられた。セルは小さく、狭く、暗く、じめじめして汚く……一言で言えば、肥溜めのような場所だった。他の囚人たちですら恐れをなす場所だ。空気が入る唯一の開口部は、金属製の扉の中央にある四角い小窓だけだった。もともと地下牢には空気などほとんど存在しないため、暑さと蚊に苦しめられるのは目に見えていた。明かりに関しては、期待するだけ無駄だった。この区域の地下牢には灯り一つ取り付けられておらず、夜になれば不気味な暗闇に包まれるのだから。まあいい、こんなことで私が挫けると思うな。……何時間、あるいは何日が過ぎたのかも分からない。ここに入ってからというもの、完全に時間感覚を失っていた。看守の一人が時折姿を見せ、扉を開けてはこっそりと食事と水を差し入れてくれた。どれも決して上等なものではなかったが、無いよりは遥かにマシだった。用を足すことに関しては、彼は蓋付きのバケツとかなりの大きさの水樽を用意してくれていた。バケツの中に用を足し、彼が来るたびに二つの容器を渡す。すると彼は新しいものを渡してくれるのだった。そのことにも感謝していた。ここから出られたら、あの男を私の専属警護員にしてやろう。彼は文字通り全てを賭け、私を餓死させて一切構うなという王の命令に背いてくれていたのだから。長い時間の後、一時間か二時間か、誰にも分からないが、セルの扉が開け放たれた。今回は見慣れたあの看守ではなく、まるで世界全体に怨みでもあるかのような顔をした男だった。「出ろ。お前にお目見えしたい方がいらっしゃる」冷たいトーンで彼は要求した。答えることなく、私はセルから這い出た。密度の濃い暗闇に慣れきっていた目には、懐中電灯の光が
last updateLast Updated : 2026-08-19
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**ケイシャの視点**私が予想していたように取り乱す代わりに、彼女は深い溜息をつき、再び腰を下ろした。「ねえ、知ってる? あなたの言う通りよ、お可愛らしいこと。私があなたの親友を死に追いやった張本人よ。彼女が苦しむと知りながら喜んで王とベッドを共にしただけじゃない。私は何度も彼女を訪ねては、彼女の『番』がベッドでどれほど素晴らしかったかを自慢して回ったのよ。そしてもちろん、不満があるならルナとなった私に挑んでみなさいって挑戦してあげたわ。でも、あんなに絶望して心を病んでいた人間に、戦う気力なんて残っているわけがないじゃない?ねえ、彼女が自ら命を絶つ前夜のこと、あなたの兄の部屋の前に彼女をひざまずかせるよう手配したの。そしてあなたの兄は、彼女がそこにいると知りながら私と人生最高の愛を交わしていたわ。外に出て、すでに倒れ込んで唇から血を流しているあの哀れな虫ケラを見たとき、どれほど満たされた気分だったか分かる? 朝方までずっと交わっていたんだから、さぞかし苦しかったでしょうね」そう言い放つと、カッサンドラは狂気と勝利に満ちた高笑いを破裂させた。彼女の言葉は私を激怒させるためのものであり、その目論見は完全にはまっていた。「残酷な女……」私は歯を食いしばり、指が白くなるほど拳を握りしめた。「頭にきた? でも、今さら怒ったところで何になるの? 今日いくらジタバタしたって、あなたに私は傷つけられないわ」彼女は鼻で笑った。そして待機していた看守に棘付きの鞭を持ってくるよう命じ、数分後に看守がそれを持って戻ってきた。今や彼女は鞭を固く握りしめて立っていた。「私は執念深い女なのよ、ケイシャ。あなたの親友の死のせいで私に味わわせた不快感の全てを、今日ここで利息をつけて返してあげるわ」そうして、彼女は打撃のたびに容赦なく鞭を私の皮膚に叩きつけ始めた。腕が疲れて鞭を投げ捨てるまで、それは続いた。打つ際には私の顔面すら免除しなかった。間違いなく私を醜く不細工にするつもりだったのだ。彼女は再び椅子に腰掛けた。「ジェナの墓を掘り返したくてたまらないの。今夜は雨が降るわ。雨がその墓を洪水にし、彼女の死体に『また雨の中にいられる素晴らしい気分』を味わわせてあげられると確信しているの。それが私にできる、彼女への最後の贈り物よ」「よくもそんなことを……!」私の全身が怒りで激しく
last updateLast Updated : 2026-08-19
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**ケイシャの視点**兄は私に向かって石を投げつけてきた。私はそれを素早くかわし、兄はその隙を逃さず、木からぶら下がっていた悲惨な状態のルナ(番)を救出した。「あらまあ、まるでズタズタに破けたお人形さんみたいね」と私は嘲笑した。「それを修理するのに、一体どれだけの費用と時間がかかるかしら? まあ、直せるものならの話だけれど」キャスピアンは片膝をつき、背中を自分に預けさせる形で、弱り切った彼女を地面に座らせた。「愛しい人、大丈夫か?」と声を潜め、自身のジャケットを彼女の肩に羽織らせた。下着同然のレースのブラ一枚で露わになっていた彼女の上半身を覆うためだ。「あ、あなた……」彼女は息も絶え絶えに掠れた声を絞り出した。そういえば……カッサンドラは絢爛なローブの下に、身体に密着する銀色の細身のパンツを穿いていた。太ももから膝にかけて大きなスリットが入り、編み上げられたデザインのものだ。私はわざわざそれを脱がせはしなかった。ローブを引きちぎるだけで十分だったからだ。今や、彼女の股ぐらから足首にかけて、パンツの生地は赤黒い血で濡れそぼっていた。悪くない眺めだ。「た、助け……」カッサンドラは絶望に打ちひしがれ、胸を上下させながら涙を流した。兄は部下に命じてカッサンドラを連れ去らせた。それからゆっくりと立ち上がり、挑発的に腕を組む私の方へと振り向いた。「ケイシャ!!」と彼の大声が轟いた。「キャスピアン」私は実に淡々と返した。「俺のルナと跡継ぎに何かあったら、ただじゃ済まさんぞ」私は溜息をついた。「どうして私のせいにするの? お腹の子を危険から守るのは母親の義務でしょう。彼女はその義務を果たせなかったのよ。責めるべきは彼女であって、無実の私に罪をなすりつけるのはお門違いだわ」「お前が……無実だと?」私は鼻で笑った。「あなたの頭についている目は、単なる飾りではないはずでしょう?」次の瞬間、兄は距離を詰めて私の喉元を掴もうとしてきたが、私の手が一段早く動き、彼の喉を固く締め上げた。「警告したはずよ? 親友に何かあったら地獄を見せてやるって。あなたは何て約束したかしら?」兄は答えず、ただ私を睨みつけた。私は続けた。「あなたは彼女に生きる機会を与えなかった。あなたとあの泥棒猫が、彼女を早期の死へと追い詰めたのよ。仮にそのお腹の子が本当にあなたの血を引
last updateLast Updated : 2026-08-19
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### ケイシャの視点悪名高いアルファ・レイドの強制された花嫁にはなりたくなかったため、私は真夜中に逃亡する計画を立てていた。私の部屋には見張りがいなかったので、そこを突こうと考えたのだ。パック(群れ)から抜け出す裏道が、もう一つだけ存在した。そこへ辿り着くことさえできれば逃げ切れる。その道を知っているのはジェナと私の二人だけ。彼女の家の裏庭にある木造小屋の裏にあった。万全な体調であれば、そこへ行くのは朝飯前だったはずだ。けれど弱り切った今の体力では、運に頼るしかなかった。今夜、幸運の女神が私の味方をしてくれることをただ祈るばかりだった。しかし運悪く、廊下の曲がり角からひょっこり顔を出した瞬間、腕組みをして私をじっと見つめる二人の筋肉質な警備兵の姿が目に入った。廊下の灯りは薄暗かったが、一人目の警備兵が面白がるような表情を浮かべているのが分かった。「ははっ、賭けは俺の勝ちだな、ゼイン。彼女がここに来るって言っただろ。百ドル貸しだからな。ハハハ!」そして私は?その場でくるりと向きを変え、命からがら逃げ出した。けれど、訓練された狼男たちから、人間の足と大差ないような速さで逃げ切れるわけがない。予想通り、私はあっという間に捕まって部屋に連れ戻され、手足を縛られた挙げ句、まるで米俵のようにベッドへ投げ捨てられた。ハァ。高飛びの計画も、これでおしまいだ。---翌日、キャスピアンは私を冷酷にもアルファ・レイドの部下たちに引き渡した。彼らは私を自分たちのパックへと連れ帰った。そこで私は厳重に警備された部屋を与えられ、結婚式の日まで閉じ込められることになった。運命の日はあっという間にやってきた。私は未来の夫がわざわざ私のために選んだ美しいドレスを着せられた。次にミスティック・ムーン・パックの儀式堂へと引き出され、年老いた暴君と直接対峙することになった。私たちが指輪を交換しようとしたまさにその時、私の狼が突如として激しく騒ぎ出し、呆然とする私に向かって「つがい」が近くにいることを知らせてきた。私は慌てて堂内を見渡したが、該当する人物を見つけることはできなかった。アルファ・レイドは私の躊躇を感じ取ると、無理やり彼の指に指輪を嵌めさせた。彼が強引にキスをしようとした瞬間、パックの警備兵が駆け込んできて、野良狼(ローグ)たちが突如パックを襲撃したと告げた
last updateLast Updated : 2026-08-19
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……彼は席から立ち上がった。私の目は見開かれ、思わず口元に手をやった。彼、本当は歩けたの!?「歩けるんだ。だが今のところ、明かすつもりはない。お前は俺の番(つがい)だ。俺と同じくらい、お前も俺の父親を憎んでいるはずだろ。明日の晩、王宮の庭園で一人で会おう」彼は最後の言葉を強調した。私が何か言う前に、彼はすでに車椅子に腰を下ろしており、助手が車椅子を押し始めていた。「待っているよ、愛しい人」彼と助手の背中が視界から消える直前、彼の声が聞こえた。私はまだ動揺していたが、やがて喜びが湧き上がってきた。じゃあ、私の番は本当に障害を抱えていたわけじゃないんだ。素晴らしい知らせだ。最初から不自由ではないのではないかと疑ってはいたものの、車椅子の人に「ねえ、本当に歩けないの?」なんて聞くのはあまりにも失礼だ。もし私の勘違いだったら彼の尊厳を傷つけ、その後いくら弁明しても拒絶されてしまったかもしれない。絶対に、こんなにハンサムな番を失いたくはなかった。彼が歩けないフリをしているのには理由があるはずだし、それが何であれ、本人が話す気にならない限り詮索するつもりはなかった。彼の脚が無事だったことには安堵したものの、もうすぐ彼の父親に身体を汚されるのではないかという思いが胸を締め付け、絶望と不快感でいっぱいになった。少しでも長くそれを引き延ばす方法がないか、レイレンと相談することにしよう。あの混血の残虐な男(バスタード)に、私の脚の間に割り込まれるなんて絶対に嫌だった!……番であり、継子でもある彼と合流した後、私はついに彼が今も障害者のフリをし続けている理由を知った。王位を譲る気のなかった彼の強欲な父親が、彼が15歳頃の時に一生残る障害を負わせるための事故を仕組んだのだった。それだけでなく、治療と称して父親は医師の一人に命じ、二度と立ち上がれないよう大量のトリカブト(ウルフスベイン)を何度も与えさせていた。その行為は、父親が彼の回復の望みは完全に絶たれたと判断した2年前まで続いた。レイレンは痩せこけ、いつ先祖の元へ旅立ってもおかしくないほど青ざめた顔をしていた。その後、彼は使用人部屋へと追いやられた。死にかけた不自由な体に群れ(パック)の役に立つことなどできるはずもなく、過酷な労働を課されることすら無かった。彼の助手であり友人でもある人物が王室の厨房へレイ
last updateLast Updated : 2026-08-20
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数日後。私たちは第2の訓練場所となった王宮の庭園にいた。庭園のこの一画は滅多に人が立ち入ることもなく、立入禁止区域でさえあった。だが、私たちにとっては好都合な場所だった。アルファの力の大部分を取り戻したものの、私はまだ潜在的なオーラを隠し、おとなしいウサギ――言い換えれば格好の獲物のフリをするよう全力を尽くさなければならなかった。月は空高く満ち、夜のそよ風が心地よく肌をなでていた。レイレンと私は数分間にわたる激しい組み手を終えたばかりだった。絶頂期の私と比べても今の彼の方が強いのだが、今夜の彼は事前に交わした賭けの報酬を得るため、わざと私に負けてくれたのだ。もし私が負けていたら、彼の選んだ場所で少なくとも15分間はカニ歩きをさせられるところだった。事前に悪戯っぽく目を輝かせていた彼の様子からして、碌な場所ではないことは分かっていた。だから彼を負けへと誘惑するため、私はご褒美の甘いキスを目の前にぶら下げたのだった。ただしそれを手に入れるには、片手で半時間倒立をしなければならない。最初、彼は乗ってこない様子だった。戦いの中で本気で私を負かそうとしているように見えた。だから彼が本当に私に持ち上げられ、肩越しに投げ飛ばされた時は驚いた。すると彼は……背骨が折れたフリをした。「ああ、キーシャ、なんて冷酷なんだ。ほら、本当に体に障害が残ってしまうかもしれないじゃないか」私は近くの切り株に腰掛け、彼の演技に鼻で笑いながら蔑むように目を丸くした。「泣き言が終わったら、片手で倒立をしてちょうだい」「見えないかい、愛しい人? 痛みのあまり手足一本動かせそうにないんだ。でも、目の前の美しい貴婦人から甘いキスをもらえたら、きっと治ると思うんだが」彼はわざとらしい苦痛の表情を浮かべた。「だから助けてくれないか?」「もしキスを拒否したら?」私は腕を組み、視線を逸らして顔を背けた。「そうだなぁ……」彼は言葉を引き延ばした。そして横になり、肘を突いて顎を手に乗せた。「甘いキスで癒してくれないというなら、別に構わないよ。ただ明日から、君の使用人の前も含めて、あらゆる場所にキスしまくるだけさ。心配いらないよ、唇を重ねるのに立つ必要はないからね」彼はニヤリと笑った。「君の愛しい番には、いつだってやりようがあるんだ」それは危険だった。現在の私の侍女は、表向きは親切だが、裏で
last updateLast Updated : 2026-08-20
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レイレンが私のそこを舐め始めました。彼も私と同じ童貞でしたが、一生懸命尽くしてくれたおかげで、私は最高の快感を得ていました。私の片脚はベッドの上に置かれたまま大きく曲がり、もう片方の脚は彼の背中に回され、かかとが彼の肉体に柔らかく沈み込んでいました。彼の背中にいくつか傷痕があるのが手に触れて分かりました。おそらく彼の過去に関係しているのでしょう。けれど、彼が自ら話す気気になるまでは無理に問い詰めるつもりはありませんでした。とにかく、私は彼の体を欠陥だなんて全く思っておらず、ただ私にとって完璧だと感じていました。ベッドから背中が大きく反り返り、レイレンが下を舐めてくれることで体内に流れ込んでくる快感に、足指がキュッと丸まりました。どうして彼はこんなに上手なのでしょうか?私はシーツを固く握りしめましたが、あえぎ声を抑える決意は脆くも崩れ去り、唇からは淫らな声が漏れ出しました。一度漏れ出てしまえば、もう唇を閉ざしておく意味などありませんでした。もはや抗うだけ無駄だったのです。しかしある時点で、快感があまりにも強烈になりすぎました。彼を押し退けたい気持ちが半分ある一方で、さらに大きな気持ちが「シーツを錨のようにしっかり握りしめろ」と告げており、それが最善の選択だと私を納得させました。私は後者を選び、そのまま快感の海へと身を沈めました。まもなく、私は体が痙攣し、白目を剥くほど強く絶頂に達しました。胸を大きく上下させながら彼を見やると、彼はまだひざまずいたまま上半身を起こし、その情熱的な視線を私に注いでいました。「僕のパフォーマンス、採点してくれるかい、ハニー?」私はただ親指を立ててみせました。それがその時の私にできる精一杯のことでした。私の体はもう恥じらいという言葉を忘れてしまっていました。今感じているのは、抗議の声と、今すぐ満たされたいという強い欲求だけでした。「下手じゃなくてよかったよ」とレイレンは立ち上がりながら言い、私を抱き起こして座らせてくれました。今の状態では、まともに立てるかどうかも怪しいところでした。私の体はただ仰向けになって脚を広げていたいと望んでいました。恥じらいなんて言葉は、今の私には未知の言語のようでした。「お願い、今すぐ私を抱いて?」私は情欲に満ちた声でねだりました。「ええと…その…それはまた後日にしないかな?」彼
last updateLast Updated : 2026-08-20
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彼が私の左肩に噛み痕(マーク)をつけた後、ついにその身が私の中に満たされました。彼の長さに体が馴染んだのを見計らって合図を送ると、彼は動き始めました。両手で私の両手首をベッドに押さえつけ、私の脚は彼の腰に巻きついていました。最初のペースはゆっくりでしたが、もっと速くと私がねだると、彼は私を新しい世界へと連れて行ってくれました。突くたびに、激しい快感の波が私の中に押し寄せました。彼は顔を下げて情熱的にキスをくれ、私はそれを心地よく受け止めました。「ケイシャ、ハニー、君の中は本当にきついよ。まるで僕のものが多額の借金でも負っているみたいに、強く締めつけて離さないんだ」「なら、もっと精を出してその借金を返してちょうだい」私がそう言うと、彼はすでに速かった突きをさらにスピードアップさせました。大声で叫びはしませんでしたが、かといって静かでもありませんでした。部屋の外にいる護衛たちも、私たちが絆を結んだ(ボンディングした)ことに確実に気づいていたはずです。でも、どうでもいいことでした。私にとって大切なのは、女神から与えられた運命のパートナーと情熱的に交わることだけでした。……さらに2週間が経過し、私たちの画策のおかげで、アルファ・リードは私に手出しできませんでした。彼は暗殺の恐怖や失われた財宝、そして人間界でのビジネスの大半が直面している危機への対応に追われすぎていたのです。彼は自分の「病弱な」息子を一度たりとも疑いませんでした。代わりに、パック内に敵と通じている裏切り者がいると信じ込んでいたのです。どれだけ探し回っても、捕まえられたのはレイレンの部下たった一人だけでした。しかしその男は自白を拒み、代わりに自害したため、リードは完全に行き詰まりました。1か月後、ついにその時がやってきました。祖霊堂でパック全体が月祭りを祝っている最中、レイレンは車椅子から立ち上がり、実の父親に決闘を挑んで皆を驚かせました。アルファ・リードは激怒し、すぐに承諾しました。私と結婚して以来——ベッドで私を穢す機会すらなかった私——直面し続けているすべての不運の黒幕が、実の息子であったことを確信したからです。私も自分の役目を果たし、レイレンの部下たちと共に数人のパック護衛を倒しました。前夜、レイレンは「父親とは自分一人の力で戦いたい」と私に告げていました。心配ではありました
last updateLast Updated : 2026-08-20
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「ケイシャ、俺の後継者をこれ以上傷つけるな!」と兄が激怒して声を荒げましたが、私の番が速攻で彼の後頭部をひっぱたきました。「お前は耳が聞こえないのか?」私の番が咎めます。「アルファ・レイレン、お言葉ですが……」「黙れ、息が臭いんだよ」私の番は再びカスピアンの後頭部を張りました。思わず吹き出しそうになりましたが、私はリングの中で葉っぱのように震えているカサンドラに鋭い視線を向け続けました。「で、またお腹にいるってわけね。本当に兄の子なの?」腕を組みながら尋ねました。彼女は慌てて頷きました。「ええ! 私が夫を裏切るなんて絶対にあり得ません!」「そう。じゃあ、先週の木曜日の夜に抱いていたのは誰かしら?」私の言葉に、周囲のギャラリーから息をのむ音が漏れました。カサンドラはパニックに陥りました。「ち、違うわ、私を陥れようとしても無駄よ……!」「レイレン、ハニー。愛する兄に例の動画を見せてあげて」レイレンが、彼女の護衛でもある4人の筋骨隆々な男たちに奉仕されている映像をカスピアンに見せると、あたりは静まり返りました。「言ったでしょ?」映像が終わると、呆然と立ち尽くすカスピアンに向かって言いました。「淫乱はどこまでいっても淫乱なのよ。で、まだその女をかばうつもり?」一瞬の静寂の後……「殺すな。それは俺の役目だ」彼はそう私に吐き捨て、背を向けて立ち去ろうとしました。しかし、レイレンが後ろから彼の首をつかんで引き止めました。「行くことは許さんぞ、カスピアン。ここに残ってショーを見ていけ」私の番が言いました。彼は抵抗しようとしましたが、振り払うことができず、ただ見ているしかありませんでした。カサンドラはまるでプロの役者のように涙をボロボロとこぼしながら命乞いをしましたが、私にはそんな茶番に付き合う時間はありませんでした。彼女の髪を掴んで無理やり引き起こします。「安心しなさい、今回は赤ん坊に手出しはしないわ」と声をかけましたが、彼女は安堵するどころか、さらに恐怖を募らせていました。許しを乞う叫びは、私の耳には一切届きませんでした。彼女を無理やりひざまずかせ、髪をさらに強く引っ張りながら、血が吹き出すまで闘技場の床に額を叩きつけました。それでもやめませんでした。彼女が気を失いかけるまで、何度も何度も打ち付けたのです。それから彼女を頭上に持ち上げ、リン
last updateLast Updated : 2026-08-20
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ゴミから真珠へ

「ケンジントン夫人、おめでとうございます! 妊娠3週目ですよ!」今朝病院をあとにしてから数時間が経っていたが、その美しく、待ち望んでいた言葉がエヴァナの脳裏で何度も再生されていた。夢ではない、現実だった。愛する夫のダンテと結婚して3年、彼女はついに妊娠したのだ。ふたりは親になるのだ。報告を聞いた夫がどんな反応をするか、彼女は想像した。きっと彼女を腕の中に抱き上げ、くるりと一回転してキスをしてくれるだろう。そしてもうひとり、この知らせを喜ぶ人物がいるはずだった。皿洗いをしながら、彼女は思わず楽しげに鼻歌をくちずさんだ。職場のダンテが帰宅してこの吉報を伝えられるよう、早く時間が過ぎればいいのにと願いながら。「エヴァナ! エヴァナ! あの間抜けはどこにいるの?」姑のカローナ・ケンジントンの大声が聞こえた。今日で彼女がふたり……というより息子を訪ねてやってきてから8日目だった。カローナは小言が多く、エヴァナが何をしても決して評価しなかった。たとえ何の落ち度もなくても、息子の前でエヴァナが悪者に見えるよう嫌がらせのタネを見つけ出すのだった。幸いにも、夫がいる限り、彼はいつも彼女をかばい、緊張した場を和らげてくれた。「エヴァナ!」「今度は何をしたっていうの?」手にした皿を拭きながら、若い女はつぶやいた。階下へ向かって疾走してくる姑の、スリッパが階段の表面を激しく叩く音がエヴァナを不安にさせた。彼女は姑のそばにいるといつも身を縮めていたが、今日の呼び声の響きからして、姑は血祭りにあげようとしているようだった。どうか、何も血が流れませんように……。「このろくでなし!」厨房のドアが蹴破られ、壁に激しくぶつかった。「耳がつぶれているの? それとも意図的に返事をしないつもり?」エヴァナは水切りラックに皿を片付け、息を吐いてから姑に向き直った。予想通り、相手の顔は怒りで歪んでいた。「お義母様……」彼女は静かに呼びかけた。「何百万回言ったらわかるの、お前が私をそう呼ぶ資格なんてないって。同年代の友達にはもう3人や5人の孫がいるというのに、私はここで息子が結婚した男(の出来損ない)に耐えなきゃいけないなんて」とカローナが雷鳴のように怒鳴った。「お義母様、私は女です」エヴァナは頭痛がしてくるのを感じた。これはカローナの小言のほんの始まりに過ぎない。
last updateLast Updated : 2026-08-20
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