帰宅途中に視線を感じる。 さっきの佐伯と言う警察なのだろうが、 今日はもう何も話をする気になれない。 俺は後ろを振り向くことなく真っ直ぐに 自宅へ向かった。 ーーー「霧島、帰宅しました。」 朔夜をつけていた男性がどこかに連絡をしている。 「はい、警察も霧島をマークしているみたいです。 今後はより気をつけていかねばと...」 「はい!はい!申し訳ありません。」 一度電話を切り、また別の所に連絡を入れている。 「あのヘマした二人はどうした?。 そうか...もう口を割らないように餌やりでも しておけ。」 「もうヘマするんじゃねぇぞ!!!」 受話器に怒号を浴びせ電話を切った。 「ったく...あのお方は、無茶が過ぎるぜ。」 男性は、朔夜の部屋が電気が消えるのを確認して 夜の闇へと消えていった。 ーーーその日朔夜は祖父の夢を見ていた。 「なんで死んだの?」 と俺が聞くと... 祖父は少し間を置いてから答えた。 「嫉妬で死んだんや」 「嫉妬で人が死ぬの?」 「死ぬ」 祖父は断言した。 「嫉妬は毒や。自分の中で育てすぎたら、自分を殺す」 ......はっ! 目を覚ますと自宅のいつもの天井が見える。 ドンドンッ!ドンドンッ! 「またか...」 扉を開けると瑞稀がいつものように朝食セットを 片手に笑顔で立っている。 「朔夜さん!おはようございます。今日も元気な1日を......」 俺は、瑞稀の言葉を遮るように扉を閉めようとする。 扉を掴んで焦る瑞稀。 「待ってください!どうしたんですの!? 朔夜さん、よく見てみたら元気もなさそうですし」 「ごめん!今日は帰ってくれ。付き合う気になれないんだ。」 と改めて、扉を閉めようとすると... 「勤務先のバーテンダーさんのお話かしら?...」 瑞稀が1トーン声を落として呟く。 「なっ!...なんで、それを!」 「だから心配になって顔を出しに来たんですの。 下に警察の方も見張っております」 「入れてくださらない?」 俺は、扉を開けて瑞稀を部屋に招き入れた。 「...でどういうことだよ??なんで瑞稀が知っている??」 瑞稀に質問をすると何食わぬ顔で、いつものように朝食を準備していた。 「まぁ、ひとまずご準備してください。」 「それからお話しますから..
آخر تحديث : 2026-07-22 اقرأ المزيد