*** それから2人は、星の進学に合わせて、新しい生活の準備に追われた。 夕真のワンルームでは実質2人で住むことは叶わず、2人で住める部屋を探し回った。 最後は星の父親の知り合いのツテで何とか見つかったのだった。周囲から見たら、ただの幼馴染み同士のルームシェア。ただそれだけだった。 星が高校を卒業してすぐに、それぞれ引越しをして一緒に住み始めた。 2人は一緒に住み始めたからといって、急に恋人らしく振る舞えたわけではなかった。 部屋は親の手前もあって、それぞれ別に自分の部屋があった。ベッドは広い方が良いなんて言って、星はセミダブルで、星よりも身長が10cm以上大きい夕真はダブルベッドにした。 これは星に「付き合う前からだって一緒に寝てたし、ユウならオレがちゃんと寝れたか気になるでしょう?隣に寝てたらすぐわかるから便利だよ」なんて言われて「確かにそうか…」と夕真はこの無理のある星の言葉に素直に納得したからだった。 しかし星の下心は外れて、夕真は子供にするみたいにトントンと、星の呼吸に合わせて優しく身体を叩いて毎晩寝かし付けた。 星はそんな夕真を優しいと感じながらも、恋人らしい関係にならないことがもどかしかった。 キスだけは何とか星からすることで、夕真も少しづつ慣れて、星が目を瞑ってキスを欲しがると、夕真は優しくキスをした。 幼馴染みと親友と恋人と…、ずっと行ったり来たりなままだった。 *** 星なりに、恋人として関係が進まないかと、夕真に興味を持って欲しくて色々努力もしてみた。 まだちょっと肌寒い時期にも関わらず、部屋着としてショートパンツにゆるっとしたタンクトップを着て、夕真にベタベタしてみるお色気作戦に出た。 「ユウ、ちょっ
Last Updated : 2026-08-01 Read more