All Chapters of 運命の番を監査する私、冷血アルファ王の偽装結婚を暴くはずが「お前こそ俺の唯一だ」と刻印されました: Chapter 41 - Chapter 50

60 Chapters

第41話 父の署名で、私の偽物の番は作られていました

第41話 父の署名で、私の偽物の番は作られていました「七年前の私とセドリックの人工番刻印は、父上の署名で作られています」 そう告げた瞬間、父の顔から血の気が引いた。 墓所から屋敷へ戻る途中だったから、私たちはまだ喪服に近い黒い外套を着たままだったし、私の手には母が残した生命移送記録が入った鞄があり、父の頭の中もおそらく、十九年前に死んだと思っていた妻が実はその後も生きていて、自分の知らない場所から娘へ生命力を送り続けていたという事実だけで限界に近かったはずだ。 その状態で、さらに七年前の娘の人生まで突きつけることになるとは思わなかった。 けれど、待つ理由もなかった。「……見せてくれ」 父はそれだけ言った。「屋敷へ戻ってからにします」「今見たい」「父上」「逃げない」 私が何か言うより先に、父は苦しそうに続けた。「昨日お前に言われたばかりだろう。分からないことを勝手に自分の都合のいい答えにしないでくれ、と。なら私も、今ここで『そんな署名は知らない、偽造だ』とは言わない。見せてくれ」 私は少し迷ってから、セドリックが持ってきた複製記録を渡した。 原本は月印監査院の臨時監査局が確保しており、こちらへ送られてきたのは魔力転写による精密写しだ。それでも筆圧、印章の魔力波形、署名時に残る個人固有の月脈反応まで確認できる。 父は最初の一枚を読み、次の一枚へ進み、最後の署名欄まで来たところで長く黙った。「父上」 セレーネが恐る恐る呼んだ。「これ、お父様の字なの?」「ああ」 即答だった。「覚えてる?」「……署名したこと自体は」 私は父を見る。
last updateLast Updated : 2026-09-17
Read more

第42話 「娘を救うためでした」――父が署名した、最低な治療契約

第42話 「娘を救うためでした」――父が署名した、最低な治療契約「死なせるくらいなら、憎まれるほうがましだった」 父がそう言った瞬間、私は反射的に腹が立った。 言葉だけを聞けば、きれいだった。 娘の命を救うために嫌われる覚悟をした父親。本人には真実を告げず、すべての責任を背負って治療へ同意し、娘が生きてさえいれば自分は悪人で構わないと決めた人。 物語なら、たぶん泣くところなのだと思う。 でも、当事者である私には少しも泣けなかった。「父上、その言い方は嫌いです」 朝のヴェイル邸書斎で、私は七年前の治療契約を机へ置いた。 昨日の続きを始めてまだ十分も経っていない。 父は少し驚いたように私を見た。「何がだ」「『死なせるくらいなら憎まれるほうを選んだ』と言えば、何となく格好よく聞こえるでしょう」「格好をつけたつもりはない」「だったら、もっと正確に言ってください」 父の眉が寄る。「正確に?」「はい。父上は、私が死ぬかもしれないと聞かされて怖くなった。それで、私へ事情を説明して拒絶される可能性を受け入れるより、自分で決めるほうを選んだ。しかも治療後に契約が別のものへ変わっていると気づいたのに、家やセレーネや自分の立場まで失うのが怖くて黙った。それが今まで分かった事実です」 かなり嫌な言い方だと、自分でも思う。 父の顔にははっきり傷ついた色が出た。 それでも私は続けた。「そこへ『娘を救うため』だけを被せないでください。父上が私を助けたかったことまで否定するつもりはありません。でも、それだけだったことにもしたくない」 父は長いこと黙っていた。 カエルも、セレーネも、セドリックも口を挟まない。ユアンだけが記録用のペンを動かして
last updateLast Updated : 2026-09-18
Read more

第43話 セドリックは、偽物だと気づいてから私を捨てました

第43話 セドリックは、偽物だと気づいてから私を捨てました「七年前、あなたは、いつから私との番が偽物かもしれないと知っていました?」 私がそう聞くと、セドリックは逃げずに私を見た。 すぐに答えなかったのは、記憶が曖昧だったからではないと思う。たぶん、どの言葉を選べば少しでも自分がましな人間に見えるかを考えて、それから、そんなことを考えた自分自身に嫌気が差したのだろう。「お前を捨てる前だ」 ようやく出てきた答えは、私が予想していた中でもかなり嫌なものだった。「どのくらい前?」「三日」「三日……」「ああ。婚約破棄を告げた三日前には、少なくとも『俺たちの刻印は普通の番ではないかもしれない』と知っていた」 胸の奥に、古い傷へ細い針を差し込まれたような痛みが走った。 七年前、私は広場でセドリックから拒絶された。 狼になれない女を次代アルファの妻にはできない、俺たちは本当の意味では番ではない、お前が俺に執着して偽りの刻印を作ったのだ、と大勢の前で言われた。 あのとき私は、彼まで騙されているのだと思っていた。 セドリックは私を嫌いになった。 それでも彼自身は、私が刻印を偽造したと本気で信じているのだと。 だからどこかで、真実さえ証明できれば、少なくとも「私はあなたを騙していなかった」と分かってもらえる日が来るのではないかと思っていた。 違った。「三日あったんですね」「ああ」「私に聞く時間が」「あった」「父上に確認する時間も」「あった」「月印監査院へ持ち込む時間も」「あった」「逃げる時間も?」「&hel
last updateLast Updated : 2026-09-19
Read more

第44話 私はあなたを許さない。でも、あなたを好きだった私まで否定するのはやめます

第44話 私はあなたを許さない。でも、あなたを好きだった私まで否定するのはやめます 七年前のセドリックが、私との番刻印が偽物かもしれないと知りながら、それでも自分の家と次代アルファとしての地位を守るために私を切り捨て、さらに「リアが自分を縛るために禁術を使った」という嘘へ同意したことを聞いた翌朝、私はなぜか、ヴェイル邸の裏庭にある古い訓練場へ来ていた。 ここへ来ようと決めていたわけではない。 朝食を食べても落ち着かず、客室で昨日の聴取記録を読み返しているうちに息苦しくなり、少し歩こうと思って廊下へ出た結果、気づけば子供の頃に何百回も通った石畳を歩いていた、というだけだった。 訓練場は七年前とほとんど変わっていなかった。 木製の人形は何度か交換されたようだが、敷地を囲む低い石壁も、冬になると葉を落とす二本の大きな樹も、私が十二歳のときに剣を投げつけて欠けさせた標的台も、そのまま残っている。 その標的台を見た瞬間、嫌でも思い出した。「お前、怒ると物に当たるの昔からだったな」 後ろから声がして振り返ると、セドリックがいた。「人聞きの悪い言い方をしないでください。あれは物に当たったんじゃなくて、あなたが『女のくせに剣だけは上手いな』って言ったから、どこまで正確に投げられるか見せただけです」「俺の耳から拳一つ分しか離れてなかったぞ」「ちゃんと外しました」「十二歳のお前の『ちゃんと』を信用できるか」「今生きてるでしょう」「結果論だろ」 言い返してから、二人とも黙った。 七年前なら普通にできた会話だった。 いや、もっと前か。 婚約だの番だの、次代アルファだのという言葉が私たちの間に重く積み上がる前は、たぶんこうだった。 セドリックは標的台へ近づき、欠けた部分を指でなぞった。「残ってるな」
last updateLast Updated : 2026-09-20
Read more

第45話 「今夜、全部話す」そう言った父は、書斎で血まみれになっていました

第45話 「今夜、全部話す」そう言った父は、書斎で血まみれになっていました セドリックの父が姿を消したという知らせを受けてから、ヴェイル邸の空気は目に見えて変わった。 アッシュ家当主の馬は厩舎に残り、財布も旅装も寝室に置かれたまま、それなのに本人だけが消え、七年前の祭祀記録まで金庫から持ち出されている。しかも、失踪直前にセドリックへ残した紙には、「セラを移した場所を知っている」「北の――」と書かれたところで血が途切れていた。 逃亡だと決めつけるには不自然すぎた。 かといって、拉致と決めるにも証拠が足りない。「アッシュ邸の外壁、門、使用人通用口、地下水路まで調べましたが、争った形跡はありません。本人の寝室にも血痕はなく、書き置きに付着していた血液だけはアッシュ卿本人のものと確認されています。ただし量はごく少量で、重傷を負ったと判断できるほどではありません」 夕方、ユアンが臨時監査室となった父の書斎で報告書を読み上げると、セドリックは腕を組んだまま窓際に立ち、しばらく何も言わなかった。「つまり、父は自分で歩いて屋敷を出た可能性もある?」「あります。ただ、監視担当の門衛三名は誰も見ていません」「買収された?」「今のところ不審な金銭移動はありませんし、三人を別々に聴取しても証言はほぼ一致しています。それに、門衛の一人はアッシュ卿の乳兄弟だそうですから、少なくとも簡単に金で動く人物ではなさそうです」 セドリックが苦い顔をした。「その男なら知ってる。父を嫌っているときでも仕事だけは真面目にやる人だ。俺が子供の頃に門を抜け出したら、父より先に殴られた」「乳兄弟に殴られたんです?」「『次代アルファだから叱られないと思うな』ってな。父は隣で見ていた」「助けなかった?」「笑ってた」 私は思わず父を見ると、ヴァレリウスも少しだけ口元を緩めた。「親と
last updateLast Updated : 2026-09-21
Read more

第46話 父は私を救うために偽物の番を選び、そのあと私を守るためと言って真実を隠しました

第46話 父は私を救うために偽物の番を選び、そのあと私を守るためと言って真実を隠しました 父が目を覚ましたのは、夜が明けてから二時間ほど経った頃だった。 命に別状はないと何度聞かされても、私は結局ほとんど眠れず、医務室の隣にある小さな応接間で、父の首元から採取した黒い命令痕の残留魔力と、床に血で書かれた「北」という一文字の記録を何度も見返していた。 だから老医師が扉を開け、「侯爵がお目覚めです」と言ったとき、私は椅子を蹴るように立ち上がった。「会えますか」「五分なら」「短いです」「では三分にしますか」「どうして減るんです?」「あなたが交渉を始めそうだったので」 この医師、王宮から連れてきたときには穏やかな老人だと思っていたのだけれど、意外と強い。「話を聞きたいんです」「監査は今日でなくてもできます」「でも、また命令痕が」「だからこそ、まず身体を安定させます。昨夜の傷より、あなたが途中で切断した命令痕の反動のほうが厄介です。あれは急造でしたが、脳と月脈へ強引に命令を流し込んでいましたから、頭痛や一時的な記憶混乱が出る可能性があります」 分かっている。 分かっているから困る。「五分です」「十分」「七分」「どうして患者側が増やすんです」「監査官なので」「その職業名は万能の交渉札ではありません」 後ろからカエルが口を挟んだ。「八分でどうだ」「陛下まで何を交渉してるんです?」「リアを五分で出せると思うか?」 老医師は私を見た。「思いませんな」「そこで意気投合しないでください」
last updateLast Updated : 2026-09-22
Read more

第47話 偽物だったのに、私が彼を好きだった時間まで偽物にはしない

第47話 偽物だったのに、私が彼を好きだった時間まで偽物にはしない 自分の恋心を監査する、という仕事は、これまで一度も経験がなかった。 他人の番刻印が本物か偽物かを見分けたことなら何百回もあるし、「夫を愛していると思っていたけれど、この感情まで術式で作られたのでしょうか」と泣きながら尋ねられたこともある。そのたびに私は、刻印が感情へ与える影響と、その人自身が育てた感情を可能な限り分け、分からない部分については分からないと伝えてきた。 けれど、それを自分へ向けるとなると、話はまったく違った。「やめます?」 朝から用意していた検査台の横で、ユアンが私の顔を見るなりそう言った。「始める前から?」「だって、リア監査官、さっきから同じ器具を六回くらい拭いてますよ」「衛生管理です」「月銀鏡は素手で触っても感染症にはなりません」「埃があるかもしれません」「僕が十分前に磨きました」「では確認です」「七回目ですね」 腹が立つ。「ユアン」「はい」「上司への配慮を覚えたほうがいいと思います」「では配慮して言いますが、怖いなら怖いと言っても検査結果には影響しませんよ」「最近、周りの人間がそればっかり言うんですけど」「リア監査官がようやく『大丈夫ではない』と言えるようになってきたから、みんな面白がっているのでは?」「面白がってるんですか?」「半分くらいは」 また半分。「残り半分は?」「心配です」 そう言われると怒りづらい。「……怖いです」「何が一番?」「結果がどちら
last updateLast Updated : 2026-09-23
Read more

第48話 七年前の偽物と、あなたの刻印には決定的な違いがありました

第48話 七年前の偽物と、あなたの刻印には決定的な違いがありました 翌朝、ヴェイル邸で最も日当たりの悪い北側の客間を臨時監査室に選んだのは、薄暗い場所でないと月銀鏡に映る刻印の微細な魔力線が見えづらいという仕事上の理由からだったのだけれど、部屋へ入ってきたカエルは、窓を厚い遮光布で塞ぎ、机の上へ銀製の器具をずらりと並べている私を見るなり、「何も知らずに連れてこられたら、王を秘密裏に処刑する部屋だと思うぞ」と本気とも冗談ともつかない顔で言った。「処刑するなら、もっと証人を呼びますし、そもそも私はあなたの首を落とせるほど剣が得意ではありませんから安心してください。ただし今日調べるのは、ある意味では王位よりあなたが大切にしているかもしれない刻印なので、検査結果によって少しくらい精神的な被害が出ても責任は負いません」「安心させるつもりで言ったのなら、途中から完全に失敗しているし、俺がこの刻印を王位より大切にしていると勝手に決めるのも監査官としてどうかと思うが、否定するとお前が妙な顔をしそうだから黙っておくことにする」「もう十分言っています。それから、怖いなら今のうちに言ってください。昨日も説明しましたけれど、今日は七年前の人工番刻印とあなたの刻印を同一条件で分解監査しますから、私たちが期待しているような結果が出る保証はありません」 カエルは椅子へ座りながら、冗談を言うときとは違う少し硬い表情になった。「怖いに決まっている。三年前に知らない女との番刻印が突然胸へ現れ、王になるために誰かが用意した偽物かもしれないと疑われ、その知らない女がお前だったと分かったと思えば、今度は三年前の月鏡に未来のお前まで映っていた。ここまで来て『実は全部誰かが作った人工物でした』と言われても驚きはしないつもりだが、傷つかない自信まではない」「そういう言い方ができるようになったところは、以前よりかなり扱いやすくなりましたね」「人を扱いやすいかどうかで評価するな。それに俺は、別に監査院の備品になったつもりはない」「では、協力的な監査対象者と評価しておきます」
last updateLast Updated : 2026-09-24
Read more

第49話 私たちは運命で結ばれたのではありません――誰かが「出会う時期」だけを早めました

第49話 私たちは運命で結ばれたのではありません――誰かが「出会う時期」だけを早めました 月鏡が三年前に算出していた「自然接触推定時期、五年から九年後」という一文を見つけてから、私はその晩、ほとんど眠ることができなかった。 眠れなかった理由は、誰かが私とカエルを三年も前に出会わせるため、彼の身体へ勝手に未来情報を転写したことへの怒りだけではない。本来なら私たちは今も出会っていなかったかもしれず、もし月鏡が何もしなければ、私は王都で監査官として別の事件を追い、カエルは北部七群を治める王としてまったく違う人生を歩き、五年後か九年後のどこかで偶然顔を合わせていた可能性がある、という事実のほうが妙に頭から離れなかった。 しかも月鏡が示すのは確定未来ではない。 第30話で確認したとおり、鏡には複数の分岐が存在し、私とカエルが婚姻している未来もあれば、王冠を持たず村のような場所にいる未来もあり、そもそも結ばれなかった分岐が存在していても不思議ではなかった。 それなのに三年前の誰かは、その中から「結合候補、高」という一つの可能性だけを選び出し、王位継承上都合がいいからという理由で、現実へ近づけようとした。「リア、さっきから同じ頁を読んでいるが、その文字は十分前から一つも増えていないぞ」 向かいに座っていたカエルに言われ、私はようやく資料から顔を上げた。「増えるかもしれないと思っているわけではありません。ただ、何度読んでも腹が立つ文章というものはありますから、読み返すたびに別の角度から腹を立てているところです」「かなり効率の悪い怒り方だな。それなら一度思い切り怒って、茶でも飲んだほうが身体にはいいと思うが、お前は怒りまで監査しないと気が済まないのか」「感情のまま机をひっくり返すより健全でしょう。それに、この文書には妙なところがいくつもありますから、腹を立てるのと同時に、三年前の実行者が何を目的にしていたのか整理しています」「俺としては、『黒狼王血の継承安定』という一文だけで十分腹が立つがな。王位を安定させた
last updateLast Updated : 2026-09-25
Read more

第50話 あなたの刻印は本物です――でも、三年前に誰かが「咲く時期」だけを早めました

第50話 あなたの刻印は本物です――でも、三年前に誰かが「咲く時期」だけを早めました カエル・ドラヴェンの胸にある番刻印について、私自身ではなく、利害関係を持たない三名の監査官による独立再監査を行うことに決めた朝、私はヴェイル邸の臨時監査室へ誰より早く入り、前日のうちに並べておいた器具をもう一度確認しながら、自分でも呆れるほど落ち着かなかった。 監査官として考えれば、やるべきことは単純だった。私が昨日出した結論を他の監査官へ伏せた状態で同じ検査を行い、同じ事実へ辿り着くかを確認すればいいし、そこで違う結果が出れば双方の手順を見直し、どちらかが誤っているのか、それとも検査条件によって見え方が異なるのかを調べればいい。 ただし今回は、監査対象が私と九十日間の暫定婚姻契約を結び、夜中に悪夢を見れば気づき、私が食事を抜けばマルタへ告げ口し、私自身が認めたくないくらいには隣にいることが当たり前になってしまった男だった。 これで平静でいろというほうが難しい。「リア監査官、今朝だけで検査用月銀針の本数を何回数えました?」 後ろからユアンに聞かれて、私は振り返らずに答えた。「二回ですし、監査前に器具数を確認するのは当然の手順なので、まるで私が緊張して同じことを繰り返しているような言い方はやめてください」「僕が見ただけでも四回ですし、最初の確認は僕が来る前でしょうから、実際にはもう少し多いと思いますが、リア監査官が二回だと言い張りたいのであれば記録には残さないでおきます」「あなた、最近かなり遠慮がなくなりましたね」「七年前の御家族や元婚約者を監査しているリア監査官を何日も隣で見ていますから、いちいち遠慮していると仕事が進まないことを学びました。それに、今日はリア監査官自身が検査へ手を出せないので、余計に落ち着かないのでしょう?」 図星だったので、私はようやく針から手を離した。「私が監査すると、どうしても昨日の結論へ引っ張られる可能性がありますから、今日は観察者に徹します。それが独立監査
last updateLast Updated : 2026-09-26
Read more
PREV
123456
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status