私の身体へAUR‐011‐01‐Aを移植する処置について、最終承認を与えた人物として表示された主治医は、画面に映し出された自分の電子署名を見ても、偽造だとは言わなかった。「この署名は、先生のものなのですか」「電子証明書の番号と署名時刻を見る限り、私が当時使用していたものに間違いありません。ただし、私が承認したと認識していた処置と、今、映像に残っている処置は内容が異なります」「また、表示された書類と、実際に使われた書類が違ったという説明ですか」「そう聞こえることは分かりますが、私は、自分に責任がないとは申し上げません。当時、私は中央病院の周産期緊急審査班へ所属しており、旧産科病院系列の診療所から、凍結された自己由来組織を子宮内へ戻す処置について、遠隔承認を求められました」「自己由来組織とは、私自身の細胞という意味ですか」「申請書には、患者本人から過去に採取し、治療用に培養した子宮内膜組織と記載されていました。月経不順と免疫異常によって内膜が損傷しているため、本人の組織を戻し、妊娠可能性と将来の出血リスクを改善する処置だと説明されていました」「胚を移植するとは書かれていなかったのですね」「私が閲覧した画面には書かれていませんでした。しかし、承認時に紐づいていた検体番号がAUR‐011‐01‐Aだったことは、あとから確認できたは
Última actualización : 2026-09-28 Leer más