二人揃って湯を浴び、簡素な宿の食堂で食事を済ませた後。 薄暗いランプの火が揺れる部屋へと戻り、二人は並んで木製のベッドに腰を下ろした。 湯上がりのディーネの若葉にも似た水色の髪からは、石鹸の甘い香りがふわりと漂っている。その香りに当てられたのか、隣に座る彼はどこかソワソワとしており、やけに落ち着きがない。 彼の視線が、ディーネの細身で引き締まった身体や、火照りを残す白い首筋をチラチラと彷徨っているのが痛いほどわかる。 期待で張り裂けそうになっている彼を横目に、ディーネはわざと大きく伸びをした。 「あー、食った食った! 湯にも浸かってさっぱりしたし……じゃあ、寝るか!」 そう言って、ディーネはさっさとシーツを被り、彼に背を向けてゴロンと横になってみせた。 「…………えっ?」 背後で、彼の呼吸がピタリと止まる。 恐る恐る振り返ってみると、そこには、まるでこの世の終わりでも宣告されたかのような、絶望と悲哀に満ちた大男の顔があった。 声に出さずとも、その顔面がすべてを雄弁に物語っている。 そのあまりにも分かりやすく、そして自分への執着にまみれた大型犬のような表情に、ディーネはついに堪えきれず吹き出した。 「あーっはっはっは!!」「ディ、ディーネ……?」「ばーか、嘘だよッ!」 シーツを蹴飛ばして起き上がると、ディーネは勢いよく彼の分厚い胸板へと飛び込み、その太い首に両腕を回してぎゅっと抱きついた。 「わっ……と!」 突然のダイブに体勢を崩し、大柄な彼がベッドの上へと仰向けに倒れ込む。その上に馬乗りになるような形で、ディーネの身体が重なった。 「嘘って……お前……っ」
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-08-29 อ่านเพิ่มเติม