「デイジーは? あの人、ひとりが嫌いでしょ?」「そうね、見てみましょう」 3人でデイジーのネームプレートがかかった懺悔室に行ったが、ドアは開かないし、耳を押し当てても声が聞こえない。「デイジー! デイジー! ねぇ、聞こえる!? ジェシカよ! 返事をして!」 ジェシカがドアを叩きながら声を掛けるが、ドアは相変わらず固く閉ざされ、返事もない。「心配だけど、私達に時間はない。私、トイレに行くわ」 オリヴィアはトイレに駆け込んだ。ジェシカとイザベラは顔を見合わせる。「オリヴィア、ちょっと冷たいんじゃない? なんというか、冷静過ぎるというか」「何、オリヴィアがグルだって言いたいの?」「そうじゃなくて! もっとデイジーを心配したり、部屋を調べたりしても良くない? って言ってるの。なんとしてもここから出ないと!」「でも、トイレに行きたくなるのはしかたないじゃない。私も、トイレに行きたいもの」 もう話は終わりだと言うように、イザベラはトイレに並ぶ。「あぁもう!」 結局ジェシカもトイレに並び、オリヴィアが出るまで口論した。オリヴィアが出る頃には残り時間2分を切っており、急いでトイレを済ませると、自分の懺悔室に戻った。『お願い出して! 誰か返事をして!』 懺悔室に戻っていの一番に聞こえたのは、デイジーの金切り声。オリヴィアはげんなりした。デイジーのことは心配ではあるが、ずっと彼女の金切り声を聞かされるのは、我慢できない。 何か対策はないかと色々見ていると、デイジーの右下にスピーカーマークがあった。タップしてみるとミュートになり、完全に聞こえなくなった。「よかった……」『良かったって、何が?』 オリヴィアの独り言に反応したのはイザベラだ。彼女は神経質そうに、眉間にシワを寄せている。「デイジーよ。彼女の画面の右下に、ミュートボタンがあったの」 オリヴィアが説明すると、ふたり共画面に近づく。『本当だ、静かになったわ』『デイジーのことは心配だけど、あのキーキー声をずっと聞き続けるのも、ねぇ?』 あれだけ心配して懺悔室のドアを叩き続けていたジェシカも、安堵している。「画面といえば、ロージーの画面がなくなってるわ……」 4分割され、それぞれの顔が映し出されていたが、ロージーが映っていた画面は黒塗りになり、カウントダウンが表示されている。今は残り
Last Updated : 2026-09-07 Read more