京也は隠す気などまるでなく、煙草を吸いながら淡々と言った。「夕愛の面倒まで俺に見させたのは、お前だろ。あれだけ夕愛のこと気にかけてたんだから、俺が手を出したくらいじゃ気にしないと思ってたけどな」私はただその場に立ち尽くし、何も言えなかった。夕愛がおずおずと口を開いた。「清花、今までずっと、私の彼氏探しを手伝ってくれてたよね?だったら、京也のことも私に譲ってくれない?」誰よりも信じていた2人に、まさかそろって裏切られるなんて思ってもいなかった。京也を驚かせようと大事に持ち帰った健診結果の紙が、いつの間にか手の中でくしゃくしゃになっていた。床には脱ぎ捨てられた下着が散らばり、ベッドの上では2人が裸のまま寄り添っていた。2人の頬には、まだ火照りが残っていた。しばらく、部屋は重い沈黙に包まれた。私は力なく目を閉じた。長年付き合ってきた恋人と、子どもの頃から何でも話してきた親友が、よりによって私の家でこんなことをしていた。そう思うだけで吐き気がこみ上げ、胸の奥がすっと冷えていった。目の奥が熱くなり、私は涙をこらえるように唇を強く噛みしめた。それでもなんとか声を絞り出した。「……いつからなの?」京也は夕愛にそっと布団をかけると、こちらを振り向き、平然と言った。「俺から誘ったんだ。夕愛は悪くない。こういうことには疎いんだから、責めるなら俺を責めろ」そこまで言い切ると、京也はすっかり開き直ったように平然としていた。夕愛は恥ずかしそうに京也の胸を軽く叩いた。「もう、京也。そんなことまで言わなくていいでしょ!」そんなやり取りをあまりにも自然に交わす2人を見て、全身が震え、鼻の奥がつんと痛んだ。3か月前までは、夕愛はべたべたしてくるし子どもっぽいと、あれほど嫌そうに愚痴をこぼしていたのに。それがたった3か月で、何年も連れ添った夫婦のように寄り添っていた。京也は夕愛の頭を優しく撫で、甘やかすような口調で言った。「何を今さら照れてるんだよ。もう初めてでもないだろ。3週間くらい前だったかな。お前が出張でいなかった時、俺たち、つい我慢できなくなってさ。そのまま、流れで一線越えたんだよ」まるで世間話でもしているような軽い口調だった。「夕愛って、確かにべたべたしてくるけど、実際
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