漫画『NANA』とアニメ版を比べると、まず表現手法の違いが際立ちます。矢沢あいの絵のタッチは繊細で、登場人物の心理描写がよりダイレクトに伝わってくる気がします。特に七々子の表情の変化や、ハチの不安定な内面がコマ割りで巧みに表現されています。
アニメでは音楽の力が加わることで、シーンごとの感情がさらに増幅されています。『NANA』と言えばYUIの『LIFE』やOLIVIAの『a little pain』が流れるシーンは、原作以上に胸に刺さりますよね。ただし、アニメは尺の関係で原作の細かいエピソードがカットされているのも事実。奈々の過去のエピソードやバンドメンバー同士のやり取りなど、深みを感じる部分が削られているのは少し残念です。