犬耳キャラクターの魅力は、人間と動物の両方の特徴を兼ね備えた稀有なデザインにあるんだよね。『ご注文はうさぎですか?』のシャロや『ウマ娘』シリーズのキャラたちを見てもわかるように、動物の耳は無条件で愛らしさを引き立てる。特に犬耳は種類によって垂れ耳や立ち耳などバリエーション豊かで、キャラクターの個性を強調しやすい。
心理学でいう『ベビースキーマ(幼児的特徴)』効果も見逃せない。丸みを帯びた耳先やふわふわした触感の連想が、保護本能をくすぐるんだ。加えて、犬そのものが人間と長年共生してきた動物だから、親近感が湧きやすい。『ウィザードリィ』の
獣人キャラが初期から人気だったのも、こうした根源的な癒やし効果と無関係じゃないと思う。
創作側のメリットも大きい。犬耳は感情表現の幅を広げる便利なツールで、恥ずかしい時に垂らしたり、興奮時にピンと立てたり。『モンスター娘のいる日常』のラクネラのように、耳の動きだけで心情を表現する演出も可能になる。