読書好きの仲間と話していると、よく佐藤多岐雄作品の映像化について話題になります。確かに『犬神家の一族』や『八つ墓村』など、彼の
小説を原作とする映画はかなりの数がありますね。特に1976年に市川崑監督が手掛けた『犬神家の一族』は、その独特の演出と石坂浩二の名演で今でも語り継がれています。
アニメーション作品となると、少し探す必要がありますが、2004年に『黒猫館の殺人』がOVAとして発表されています。これは原作の不気味な雰囲気をうまくアニメーションで再現した作品で、ファンなら一度は見ておきたいところ。最近ではNetflixで配信された『人形草紙あやつり
左近』も、彼の原作をベースにした異色作として注目を集めました。
映像化作品の面白さは、原作の雰囲気をどう表現するかという点にあります。例えば『悪魔が来りて笛を吹く』の二つの映画化作品を見比べると、時代によって演出の違いが明確で、それがまた新しい発見を生むんですよね。