ダメ男との結婚をやめたら、運命の恋が始まりました

ダメ男との結婚をやめたら、運命の恋が始まりました

last updateDernière mise à jour : 2026-04-29
Par:  あさの紅茶Mis à jour à l'instant
Langue: Japanese
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彼氏と結婚の話まで進んだのに、なんか違うしいろいろ上手くいかない。 このまま結婚して大丈夫なのかな? そんな私の愚痴を黙って聞いてくれる同僚の江藤くん。 「あのさ、俺が結婚式に乗り込んで、ちょっと待ったー!って奪いに行ってあげようか?」 なんだそりゃ。 そんな優しい冗談を言ってくれるのは江藤くんくらいなものだよ。 辻野 萌(26) 私は今、超絶悩んでおります!

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Chapitre 1

1_1.焦り

同期が次々と結婚していく。結婚式の写真がSNSに流れてくるたび、「またか…」なんて思いながら、いいねを押す。その指は妙に重い。

日頃連絡を取っていない同級生から、突然届いたメール。

「結婚しました(ハート)」

その絵文字がやけに眩しくて、スマホの画面をそっと伏せた。

おめでとう。

もちろん、そう思ってる。でも、心のどこかで、やばいなとも思ってる。

辻野萌、26歳。26って、こんなに焦る年齢だったっけ?

まだまだ遊んでても大丈夫じゃない?

そうは思いつつも、アラサーに突入しているのだ。それに、周りは次のステージへ進んでるのに、私はまだ準備すらできてない。

彼氏の一人くらい、いて当然みたいな空気。そんな空気に、合わせちゃったりして。

「彼氏がさ〜」っていう愚痴のような惚気話に、「そうそう、そうだよねー。わかるー」なんて、さも自分も経験済み、みたいな顔して。

そして家に帰って落ち込む。

私は一人なのだ。

彼氏を取っ替え引っ替えとか、そういうのはいらない。一人でいいんだよ。でもその一人が、どうしてこんなにも見つからないのか。

出会いがないわけじゃない。私だって合コンに行くし、友達から紹介されたこともあった。でも、ピンとこないのだ。まだ大丈夫って、気づけばもう26歳。

まだ26歳?

どっちだろう?

ズルズルと時間だけが過ぎて、気づけばこの歳。何かを待ってるようで、何も始まってない。この状態に焦りを覚えている。

でも、どうしていいかわからない。

そんな夜が、またひとつ増えていく。

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commentaires

ぷっかりん
ぷっかりん
日本語が綺麗でとても読みやすいです。話も親近感があって面白いです♪
2026-03-06 19:05:27
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1_1.焦り
同期が次々と結婚していく。結婚式の写真がSNSに流れてくるたび、「またか…」なんて思いながら、いいねを押す。その指は妙に重い。日頃連絡を取っていない同級生から、突然届いたメール。「結婚しました(ハート)」その絵文字がやけに眩しくて、スマホの画面をそっと伏せた。おめでとう。もちろん、そう思ってる。でも、心のどこかで、やばいなとも思ってる。辻野萌、26歳。26って、こんなに焦る年齢だったっけ? まだまだ遊んでても大丈夫じゃない?そうは思いつつも、アラサーに突入しているのだ。それに、周りは次のステージへ進んでるのに、私はまだ準備すらできてない。彼氏の一人くらい、いて当然みたいな空気。そんな空気に、合わせちゃったりして。「彼氏がさ〜」っていう愚痴のような惚気話に、「そうそう、そうだよねー。わかるー」なんて、さも自分も経験済み、みたいな顔して。そして家に帰って落ち込む。 私は一人なのだ。彼氏を取っ替え引っ替えとか、そういうのはいらない。一人でいいんだよ。でもその一人が、どうしてこんなにも見つからないのか。出会いがないわけじゃない。私だって合コンに行くし、友達から紹介されたこともあった。でも、ピンとこないのだ。まだ大丈夫って、気づけばもう26歳。まだ26歳? どっちだろう?ズルズルと時間だけが過ぎて、気づけばこの歳。何かを待ってるようで、何も始まってない。この状態に焦りを覚えている。でも、どうしていいかわからない。 そんな夜が、またひとつ増えていく。
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1_2.焦り
だからなのか、私はやっぱり焦っていたのだ。心の奥がずっと空っぽで、もどかしくて、誰かと何か起きないかなって思ったりして。アニメやドラマみたいな、突拍子もないきっかけが落ちてこないかなとか、そんなことばかり考えていた。あー、どこかに恋が転がっていないだろうか。イケメンが、箱に入った子犬のように捨てられていないだろうか。落ち葉の隙間にでも、そっと隠れてるんじゃないだろうか。そんな夢見がちな時に出会ったのが、私の彼氏、斉藤正広だ。正広は、私より5歳年上の郵便局員。面倒見が良くて、仕事に真面目。そんな人だった。出会いは、ちょっと不思議な縁から。年末年始の、年賀状仕分けのアルバイトに駆り出されたときだ。私の父と郵便局の局長が知り合いで、人手が欲しいと頼まれて手伝いに行った。うちの会社は副業を禁止されていないし、年末年始なんてどうせ家でゴロゴロしてるだけ。断る理由もない。それに、家から徒歩数分の郵便局だったし、冬の空気を吸いながら歩くその道は、意外と心地よかった。暇な年末年始の、ちょっとした気分転換にもなった。正広は、黙々と仕事をこなす人だった。誰よりも早く動いて、誰よりも丁寧で。そして、私たち臨時アルバイトの教育係でもあった。学生アルバイトよりも、社会人である私の方が正広と年齢が近く、休憩時間によく話すようになった。どこに惹かれたのかはわからない。男性と仲良く会話することに、恋する自分を当てはめてしまったのかもしれない。少しずつ距離が縮まり、正広からの告白で、私たちは付き合い始めた。やっと、スタートラインに立てた。 そんな気がした。同級生や同期に、これで追いつけそうって、そう思っていたんだけど——
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1_4.焦り
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