難関大合格したのに、崖から突き落とされた大学入試が終わり、私は県内トップの成績で難関大に現役合格した。だが義妹の白石雫(しらいし しずく)は不合格だった。
合格発表の日、父は私の頬を平手打ちした。
「お前はどうしてこんなに思いやりがないんだ!雫は心臓が悪くてショックに弱いと知ってるだろう。わざとこんな成績を取って彼女を傷つけるなんて!」
母の顔にも不満が溢れていた。
「小さいうちから自慢ばかりして、私たちの教えが全然身についてないじゃない!」
私が特別奨学金で両親に買ったプレゼントさえ、彼らはろくに目もくれず、そのままゴミ箱に捨てた。
私を罰するつもりで、彼らは私を田舎の祖母の家に放り込み、代わりに義妹を連れて海外旅行に出かけた。
大学の入学手続きの日になって、ようやく私という娘の存在を思い出したらしい。このようなメッセージが届いた。
【雫はもう許した。帰ってきていいよ。ただし今年は大学に行かないで、雫の受験勉強に付き合ってあげなさい。ちょうど彼女の世話もできるでしょう】
だが両親はまだ知らない。今の私は既に崖から転落して、見る影もない姿になっていることを。
一ヶ月後、警察が家に訪ねてきて、両親はようやく私がずっと姿を消していたことに気づいた。
彼らは狂ったように警察について山へ向かい、遺体確認に向かった。
そして私の無残な死体を見て、彼らは完全に崩れ落ちた……