初恋に夢中な夫をポイして逆転大塚辰也(おおつか たつや)と結婚して七年。この男は、他の女とベッドを共にしていた。
今回、私は電話で問い詰めるなんて野暮な真似はしなかった。黙って離婚届をテーブルに置き、自分の荷物だけまとめると、この家を後にした。
辰也はまったく気にも留めていないようだった。
ただ、他の女とのキス写真を送ってきて、私を脅してきた。
「今回こそ、弱音を吐くなよ。根性見せてみろよ」
私は静かに電話を切り、彼の連絡先を全部ブロックした。
一ヶ月後、辰也は我慢できずに、自ら私の新居に来た。
でも、ドアを開けたのは、私の新婚の夫だった。
辰也はついに焦り出した。
「琴音(ことね)、悪かったって!もう、これ以上拗ねるのやめてくれよ、な?」