無自覚に無茶しながらのスローライフ ~え? 付いていきますよ?~ 大陸間戦争と呼ばれる対戦が世界を恐怖に包み込んでいた。
その大戦を治めたと語りつがれている8賢者という人物達。
大戦後にはそれぞれが散り行き、そして国を興すものが現れる。
物語の舞台となるドラバニア王国。
その大戦を終決させたとされる8賢者の内2人が興した国、
国の成り立ちに関わったとされる一族には代々、広大な土地と辺境伯相当の子爵位、そして『紅い髪色に赤い眼』が受け継がれてきた。
ロイド・アイザック。
伝統と格式あるその一族に生まれた、一人の男の子。
優秀な『護り手』を輩出する家の嫡子として教育されすくすく育っていく彼だが、何も特徴が無く自分は能力が平凡であり、いたって『普通』でしかないと自覚していた。