グrimm童話の原典では、オオカミは猟師に腹を切られて石詰めにされる結末が印象的だ。
この残酷な描写には当時の教育的な意図が込められていて、子供たちに『見知らぬ者に従うな』という戒めを強く印象付ける。フランスのシャルル・ペロー版ではさらにシニカルで、オオカミが赤ずきんを食べて終わる単純な結末。この違いから、ドイツとフランスの民話に対するアプローチの違いが見えてくる。
現代のリテリングでは、オオカミが改心したり森の生態系の解説役になったりと、昔話の解釈が多様化している。例えば『Into the Woods』では複数の童話が交錯し、オオカミは寓話的な存在として機能している。