「おもしろい」の語源に関する面白いエピソードはある?

2026-05-18 07:02:36
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4 Answers

応援者 開発者
「おもしろい」の語源を探る旅は、日本語の歴史の深層に触れるような体験だ。平安時代の文献を紐解くと、元々は「面白し(おもしろし)」という形容詞で、文字通り「顔が白い」という意味だった。貴族社会において、表情が明るくはっきり見えることが良いとされ、転じて「心が晴れやかだ」「楽しい」という意味に変化した。

鎌倉時代に入ると、能や狂言の世界で「面白い」が演技の評価として使われ始める。観客を笑わせるような芸が「面白い」と呼ばれ、現代の意味に近づいてきた。江戸時代の浮世絵師・歌川広重は『東海道五十三次』の解説で「ここの景色は実に面白い」と記しているが、風景の美しさと同時に、旅情をかき立てる要素を含んだ表現として使われているのが興味深い。
2026-05-20 15:31:10
1
読書家 警察官
方言の世界から見ると、「おもしろい」の語源がより鮮やかに浮かび上がる。東北地方の一部では現在も「おもしい」という形で残っており、これは古語の「面白し」に近い発音だ。能舞台の囃子方に伝わる話では、面白い演目があると「白拍子が舞い出す」と言い、これが「面白い」と「白い」の語源繋がりを彷彿させる。
落語家の古老が語るところによると、江戸の寄席で「今日の演目は面白いぞ」と言う時、最初は「顔が見えるほど客席が明るい」という舞台の状況を指していたのが、次第に内容の評価へと転じたという。言葉の移り変わりが、当時の芸能文化と密接に結びついている証左だ。
2026-05-20 19:04:48
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物語通 俳優
奈良県の古寺で見つかった平安時代の写本に「おもしろきことなき日々」という一文があり、当初は「特に変わったことのない退屈な日」という意味で使われていた。これが時代を経て全く逆の意味になったのは驚きだ。
狂言の『附子』では、主人が留守中に召使いが密かに味見した砂糖を「面白い味」と評する場面がある。当時の貴重品である砂糖の味わいを、文字通り「顔が白くなるほど驚き」という感覚で表現したのだろう。味覚表現から始まり、やがてあらゆる感動体験を包括する言葉へと発展した軌跡には、日本語の懐の深さを感じる。
2026-05-22 23:12:03
7
応援者 編集者
語源辞典をめくると、「おもしろい」の変遷に笑ってしまうエピソードが載っていた。室町時代の随筆『徒然草』に「面白き人」という表現があり、これは「風変わりな人」を意味していた。当時の価値観では「普通じゃないこと」が珍重されていたようだ。現代で言えば「変人が面白い」という感覚に近いかもしれない。
明治時代に西洋のhumorという概念が入ってきた時、夏目漱石が「面白い」という言葉を当てはめたことで、さらにニュアンスが広がった。漱石は『吾輩は猫である』で「人間のすることは総じて面白い」と書いているが、ここには皮肉めいた含みもある。ただ楽しいだけでなく、複雑な情感を含む表現として成熟していった過程が窺える。
2026-05-24 17:50:03
6
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