運命の過ちは、あなただけを想っていたから瀧井雄一(たきい ゆういち)が7度目に挙式を延期した時。
私はウエディングドレスショップで、体に合わないウェディングドレスに無理やり身を包もうとしている。
「梨帆、式を延期してくれ。砂絵子の鬱病がまた再発したんだ。彼女を放っておくわけにはいかない!
今回は約束するっ!子どもが生まれる前には、ぜーったいに盛大なウェディングをあげるからな」
私が口を開く間もなく、雄一は電話を切った。
ドレスショップの店員が困ったように言った。
「丹山様、お腹のお子さまはもう五ヶ月です……
こちらのドレスはすでにサイズが合いません。大きいサイズにお取り替えになりますか?」
私は首を振り、静かに7度も繰り返し修正してきたこのドレスを脱いだ。
――ドレスが体に合わなくなったから、もう要らない。
雄一がこれだけ多くの機会を逃してきたのだから、私ももう彼のために立ち止まる必要はない!