戦争や抑圧をテーマにした作品のサウンドトラックは、感情の奥行きを表現するのに秀でたものが多いですね。'シンドラーのリスト'のイタ・パールマンによるヴァイオリン演奏は、ユダヤ人迫害の悲劇を音で描き切っています。特に『Theme from Schindler\'s List』では、弦楽器の震えがまるで人間の慟哭のように聞こえてきます。
もう一つ注目したいのが『パイレーツ・オブ・カリビアン』の裏側にある音楽。海賊たちが植民地支配に抵抗する物語ですが、クラウス・バデルトの作曲した『He\'s a Pirate』は、自由を求めて戦う者たちのエネルギーを圧倒的なブラスセクションで表現しています。低音部のうねりが屈服と反抗の狭間を的確に表現しているんです。