日本語の「時既に遅し」という表現には、手遅れになった瞬間の絶望感や諦めのニュアンスが込められています。英語でこれに近い表現を探すなら、'It's too late now'が最もストレートでしょう。ただし、文脈によっては'The ship has sailed'のようなイディオムも使えます。後者はチャンスを逃したという比喩的な表現で、ビジネスや人間関係など幅広い場面で使われます。
一方、文学作品やドラマティックなシーンでは、'The die is cast'(賽は投げられた)というラテン語由来の表現も存在します。これはジュリアス・シーザーがルビコン川を渡る際に言ったとされる言葉で、取り返しのつかない決断を下した時によく引用されます。ただし、この表現はどちらかと言えば行動を起こした後の不可逆性を強調するもので、日本語の「時既に遅し」とは少しニュアンスが異なります。
個人的には、'The moment has passed'という表現も好きです。これは過ぎ去った機会に対して使うことができ、日本語の感覚に近い柔らかさがあります。『シュタインズ・ゲート』のような時間移動ものを扱う作品を思い出すと、この表現がぴったりくる場面がいくつもあります。