5 回答
ナンセンスなジョークが詰まった作品なら、テリー・プラチェット『ディスクワールド』シリーズのオーディオブック版が出色。死神がカレーを作りたがるエピソードや、魔法学校のありえない授業風景など、ファンタジー世界のありえない日常が炸裂する。
英国のナレーターによる歯切れの良い朗読が、作品のテンポをさらに加速させる。特に『魔法使いの仲間たち』では、老魔女たちの毒舌合戦が聴き物。現実の常識をひっくり返すようなギャグの連発に、聴いているこちらまで頭の柔軟体操ができる。
軽妙な会話が楽しいオーディオブックを探すなら、伊坂幸太郎の作品がおすすめだ。『グラスホッパー』では複数の登場人物の掛け合いがリズミカルで、ナレーターの声色の切り替えが巧み。犯罪者たちの奇妙な日常会話から、思わぬ展開へと繋がっていく過程が聴き応え充分。
特に路上ミュージシャンと殺し屋のやり取りは、文字では想像しにくいテンポ感が音声だからこそ伝わってくる。重たいテーマを含みつつも、ところどころに散りばめられたユーモアが絶妙な塩梅。
聴きながらクスクス笑ってしまうオーディオブックなら、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』が最高だ。英国風の皮肉が効いたナレーションと、宇宙を舞台にした荒唐無稽な設定が相まって、何度聴いても新鮮な笑いを誘う。
特にアンドロイドのマーヴィンが延々と不機嫌な独白を続けるシーンは、声優の演技も相まって秀逸。電車での移動中に聴いていると、周囲に怪訝な顔をされることもしばしば。SFのパロディ要素が散りばめられているので、ジャンル好きなら尚更楽しめる。
アメリカン・ジョーク満載の『アサシンズクリード:黒旗』オーディオブックは、海賊たちの無軌道な会話がたまらない。カリブ海を舞台にしたこの作品では、船乗りたちの下品だが愛嬌のある雑談がふんだんに盛り込まれている。
特に酔っぱらった船長の迷言や、仲間たちの野太い笑い声が臨場感たっぷり。歴史物語の合間に入る現代のアニメーターたちの談笑も、意外なアクセントになっている。
下町の職人たちのべらんめえ調会話が楽しい『浅草鬼嫁日記』のオーディオブックは、人情噺のような温かみと笑いが詰まっている。落語のような話芸を彷彿とさせる語り口で、登場人物たちの掛け合いが生き生きと再現されている。
妖怪と人間の共同生活という設定ながら、むしろ人間臭さが際立つところが魅力。特に大工の親方と鬼嫁のやり取りは、まるで隣の家の夫婦喧嘩を聴いているよう。