『There Is No Game: Wrong Dimension』はタイトル通り「ゲームじゃない」と主張しながら、実は非常にクリエイティブなインタラクティブ体験を提供します。ナレーションとのやり取りがまるで漫才のようで、特に『ゲームを始めさせない』というコンセプトが逆にプレイヤーを引き込む仕掛けになっています。予測不能な展開とウィットに富んだ台詞回しが、ユーモアゲームの新たな可能性を示している気がします。
『West of Loathing』は、シンプルなスティックフィギュア風グラフィックと、その裏に潜む豊かなユーモアセンスが光ります。馬の背中で酒を飲むガンマンや、幽霊の牛など、西部劇のパロディが随所に散りばめられています。会話選択肢のほとんどが何らかのジョークになっているので、プレイ中ずっと笑いが止まりませんでした。
軽妙な会話が楽しいゲームなら、『Doki Doki Literature Club!』が印象的でした。表向きは可愛らしいビジュアルノベルですが、進行と共に現れるメタフィクション的な要素とキャラクターたちのコミカルなやり取りが、予想を裏切る体験をもたらします。特にモニカの第四の壁を破る発言は、最初は冗談のように感じても、次第に不気味さと笑いが混ざった独特の感情を呼び起こします。