観終わった直後、その場面だけが頭のなかに残って離れなかった。'ハーメルン'のヤンデレ描写は、一瞬の表情や抑えた台詞で感情の振幅を示していて、表面的な暴力よりもむしろ内側からじわじわ侵食してくる怖さがあると感じる。
僕は、その静かな狂気に引き込まれた。カメラの寄りや間合い、音の消し方が感情の細い線を強調していて、観ている側が共犯者のようにその場に立たされる。好意と独占欲が混じる瞬間、嫌悪と同情が同時に生まれるからこそ印象が強いのだろう。類似例として' School Days'の極端な一例を思い出すが、'ハーメルン'は暴発する直前の揺らぎを丁寧に見せる点が独特だ。
結末を知ってなお何度も反芻したくなる質を持っている。それは単純なショックシーンではなく、人間関係の脆さや自己中心的な愛情の危うさを突きつけるからだと思う。映像表現の巧みさと心理描写の深さが合わさり、視聴後もしばらく胸に残る余韻を作り出している。