参加者を“主体”に据える発想が一番手っ取り早く効果を出す。イベントで運営がすべて出すのではなく、参加者が作る時間や舞台をあらかじめ組み込むと、空気が一気に温かくなる。そうした環境では自然にリーダーが現れて、コミュニティが自走し始めることが多いと俺は経験している。
実践的なテクニックとしては、短時間で完結するワークショップやユーザー生成コンテンツを可視化するギャラリーボード、そして目立たせるための小さな報酬システムを組み合わせるとよい。『ファイナルファンタジーXIV』のプレイヤー主導イベントに学んで、運営は場の枠組みと広報支援だけを担い、細部はプレイヤーに任せるやり方を試したところ、当日想定外のクリエイティブが次々と生まれた。
最後に覚えておくべきは“反復と公開”だ。試行を重ねてうまくいった瞬間を記録し、次に活かす。小さな成功体験を積み重ねることで、
ヴァーチャル空間でも深いファン交流が育つと俺は信じている。