具体的におすすめしたいのは、ダイナミクスを保ちながら透明度を上げた盤だ。例えば、ストリングスやバックコーラスの繊細さが魅力の'With or Without You'は、丁寧なイコライジングで中高域の抜けが良くなった再発盤を選ぶと、空間表現がグッと豊かになる。ドラムやパーカッションのスナップが生きる曲なら、カッティング時のローファイ化を避けたリイシューが向いている。
例えば、ギターリフやリードボーカルの輪郭が命の'Every Breath You Take'は、良好に保存されたアナログ原盤からのリイシューが向いている。原曲の繊細なアレンジがふんわり埋もれないよう、余白の表現がしっかりあるマスターを選ぶと各楽器の定位が際立つ。一方、シンセ主体でサウンドデザインを楽しむ曲は、24bit配信で微細な倍音までも拾うことで原曲のテクスチャーがより鮮明になることが多い。